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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10162376794.html から転載。 2008-11-09 07:23:04 ================================================ http://s01.megalodon.jp/2008-1108-2235-27/www.47news.jp/CN/200811/CN2008110501000518.html 米軍に給油、現地はアレルギー 対テロ新法で参考人質疑(共同通信) 参院外交防衛委員会は5日午後、インド洋での給油活動を継続する新テロ対策特別措置法改正案をめぐり、参考人質疑を行った。アフガニスタンで殺害された伊藤和也さんが所属していた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の中村哲現地代表は「米軍に給油している事実に現地はアレルギー反応を起こしている」と指摘した。 中村氏は、飲料水確保と食料自給が治安回復につながると強調。アフガン本土への自衛隊派遣については「かえって治安が悪化する」と述べた。国際協力機構(JICA)の力石寿郎広報室長も自衛隊派遣について「武装勢力は『外国軍は全部出て行け』と警告しており、自衛隊は歓迎されない」と否定的見解を示した。 -------------------------------------- 中村哲参考人の陳述要旨を「しんぶん赤旗」11月8日付・4面から転載する。 参院委・参考人質疑/命の尊重こそ必要/「ペシャワール会」中村哲代表の陳述(要旨) 五日の参院外交防衛委員会の参考人質疑で、「ペシャワール会」代表で医師の中村哲氏が行った陳述(要旨)は次の通りです。 私はおとといまで(アフガニスタンの)ジャララバード北部にある干ばつ地帯で土木作業をやっておりました。実はアフガンで現在最も脅威なのは大干ばつで、おそらく数十万人が今年の冬を越せないだろうという状況です。イギリスの著名な団体の発表によると、おそらく五百万人の人々が飢餓状態にあるというのが現実です。そのために仕方なく悪い事に手を出す、あるいは傭兵(ようへい)となって軍隊に参加するという悪循環が生まれています。 食物の自給こそアフガンの生命を握る問題だということで、ペシャワール会は医療団体ではありますが、干ばつ対策に取り組んできました。五年前から用水路の建設に着手し、現在、二十`を完成しつつあります。さらに、これが二十数`完成すると、約五千――八千fの新たな開墾地が生まれ、三十万人以上の食料自給が可能になるということで、地域住民と一体となって仕事を進めているところです。 干ばつに加えて、アフガンをむしばんでいるのが暴力主義です。 アフガンは現在、治安が悪くなる一方で、その治安悪化が隣接するパキスタンの北西辺境州まで巻き込んで膨大な数の人々が死んでいるということは、ご存じだと思います。私が(アフガンに)二十五年いる中で最悪です。 いわゆる「対テロ戦争」という名で行われる外国軍の空爆が治安悪化に拍車をかけています。一口に「反政府運動」「武装組織」と言いますが、基本的にアフガン土着の反抗勢力は伝統文化に根ざした保守的な国粋主義運動の色彩が強い。決して旧タリバン政権の指令一つで動いているわけではありません。 かつてなく欧米諸国に対する憎悪が民衆の間に拡大しているというのが、現場で一般の農民と接していての実感です。 反抗勢力の中には私たちの職員の一人であった伊藤(和也)君が犠牲になったように、とんでもない無頼漢もいますが、各地域でばらばらに自発的な抵抗運動が行われています。アフガンは兵農未分化、すなわち「侍」と「百姓」が未分化な社会で、すべての農村・農民が武装勢力と言えなくもありません。 しかもアフガンの農村では、復しゅうというのは絶対のおきてです。一人の外国兵の死亡に対して、なんでもない普通のアフガン人が死ぬ数は、その百倍と考えていい。外国兵の戦死者の百倍の人々が日々、自爆要員いわゆる「テロリスト」として拡大再生産されていく状態にあります。 対日感情についても陰りがみえてきています。(原爆が投下された)広島、長崎が現地では有名で、アフガン人のほとんどは親日的です。ところが最近になって、米国の軍事活動に協力しているということが知れるにつれて、私たちも身辺に危険を感じるようになりました。かつては欧米人と間違われないために「日の丸」を付けていれば、どこに行っても安全だった。ところが今は「日の丸」をはずさざるを得ない。 日本で当然のように議論のベースになっている「国際社会」という言葉に、私は率直に疑問を口にせざるを得ません。少なくとも「国際社会」の中にアフガン、パキスタンの民衆は入っていない。「国際協力」「国際責献」という時に何をもって「国際」というのかという土俵から、十分な審議を尽くさなければならないと思います。 「国際」というのは国家、民族、宗教を超えて人々が互いに理解しあい、命を尊重することだと、現地にいて思うわけです。いかによりよい世界、より安全で平和な日本を子孫に残すのか。日本は岐路にあります。アフガン問題を政治の道具としてや目先の経済的利益から見るのではなく、日本の進む道を決定する重要な問題として、十分な討議をお願いしたいと思います。
gataro-cloneの投稿
参院委・参考人質疑/命の尊重こそ必要/「ペシャワール会」中村哲代表の陳述(要旨)
テーマ:イラク/パレスチナ/アフガン情勢
11月5日参考人として参院外交防衛委員会に招致された、アフガニスタンで人道支援活動に当たる非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の中村哲代表は、アフガニスタンへの陸上自衛隊の派遣について「百害あって一利なし」と意見を述べたそうだ。この発言に対して言いすぎではないかと指摘する委員がいて、中村参考人は、訂正するとして「有害無益」と喝破したと聞く。同じことである。痛快、痛快。
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