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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20081106-01-0702.html
「蚊帳の外」の中川元幹事長、地元広島で選挙区回りの日々
2008年11月6日 週刊文春
「つるべ落とし」と言えば、秋の日の代名詞だが、永田町にもこの言葉がピタリと当てはまる御仁がいる。森、小泉、安倍、福田と四代にわたる清和会(現町村派)政権で要職を歴任し、時の首相に最も近い実力者として、永田町と霞が関ににらみを利かせてきた中川秀直元自民党幹事長である。
自民党担当記者が語る。
「いまでは、交流があるのは小野次郎などの小泉チルドレンと、長年の盟友、伊藤達也元金融担当相くらい。党内の政策調整の場や政治家のパーティに呼ばれることも少なくなり、東京での活動は激減。そのため、選挙区の広島をくまなく回り、十月だけでも地元で三回も国政報告会を開いています。清和会の元ライバル町村信孝前官房長官から、『いいよなあ、選挙準備ができて』と皮肉られています」
転落のきっかけは、周知の通り、小池百合子元防衛相を担ぎ本命・麻生太郎首相に勝負を挑んだ九月の党総裁選だ。町村派議員はこう指摘する。
「中川氏の失敗は、自分で考えているほどに派内を掌握できていなかったこと、小池氏がいかに派内で不人気か分かっていなかったこと、そして何より、森(喜朗)氏を甘く見ていたことの三つだ」
森氏は九月初旬、派閥総会で麻生氏支持を表明するに当たり「私は『陰腹』を切るつもりで皆さんに申し上げる。清和会が再び非主流派、反主流派になってもいいのか。われわれがしてきた苦労を知っているのか」と大演説をぶった。前出の議員は、
「あれは『中川氏に付いていく奴は容赦しない』という警告。森氏には、中川氏がこれ以上力を付けると派閥を乗っ取られるという危機感があったのだろう。だから必死で封じ込めようとした」
と推測する。派閥のボスの座をかけ、森氏が中川氏潰しに出たという見立てだ。
一敗地に塗(まみ)れた中川氏は森氏に詫びを入れ、町村派代表世話人の一人には留まった。だが、言わば“派閥造反罪”で執行猶予中の身。次期衆院選に向けた所属議員への選挙運動指導など、派閥リーダーとしての仕事は、町村氏が一手に引き受け、中川氏は蚊帳の外の状態だ。
麻生政権が立ち往生すれば、もう一度出番が巡ってくるという期待も手伝ってか、最近の講演で中川氏は「このままいけば麻生政権は福田政権末期と同じようになる」とくり返している。
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。
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