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世界の覇権国となるには、イギリスのような老獪な外交力があるか、日本のような経済的技術力があれば覇権国となることが出来る。
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投稿者 TORA 日時 2008 年 10 月 30 日 13:56:38: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu178.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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世界の覇権国となるには、イギリスのような老獪な外交力があるか、
日本のような経済的技術力があれば覇権国となることが出来る。

2008年10月30日 木曜日

◆米国人の意識調査、「日本より中国が重要」が51%に 10月29日 日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081029AT2M2902J29102008.html

【ワシントン=弟子丸幸子】国際問題研究などを手がける米シカゴ・カウンシルが28日に発表した米国人の日本に関する意識調査で、日本よりも中国を重視する人が過半を占める結果が出た。米国の利益にとって日本と中国のどちらが重要かとの二者択一の質問に「中国が重要」との答えは51%となり、「日本が重要」(44%)との回答を上回った。

 米国にとって「非常に重要な国」のランキングでも、中国が3位で、日本は4位となった。1位は英国、2位はカナダだった。ただ、国際社会において中国が急速に台頭していることに関しては「日米両国が協力して中国の権力を制限すべきだ」との意見が54%に達するなど中国への警戒心が残ることも分かった。

 調査はマイケル・グリーン米国家安全保障会議(NSC)前アジア部長が監修し、7月上旬に実施した。有効回答数は1505人だった。(19:11)

◆「米中衝突」は近い 10月29日 中韓を知りすぎた男
http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-367.html

アメリカの中国人分析の最大の勘違いは、中国人を普通の人間を土台にして、思想の違いや性格の違いだけで分析したところに大きな間違いをしてしまいました。

この地球上にアメリカ人が想像もできない行動原理によって動く人々がいるという事を理解できなかった、おそらく今もまだアメリカ人は中国人を理解してないと思います。

アメリカの中国政策は、中国経済を発展させる事によって、民主的で安定した国になり、世界経済システムに組み込んでいく、その結果国際協調路線を歩むようになるという期待に基づくものでした。

ところがアメリカと日本のお陰で豊かになった中国は「地域覇権を狙う侵略的な国」の正体を見せてきました。アメリカも中国の悪意のある野望に気がつきました。しかしアメリカ経済がすでに中国にあまりにも深く関与しているために、身動きが取れなくなっています。

いまアメリカの中国観は相反する二つの考えの中で揺れ動いています。「中国はアメリカ市場に依存している、アメリカも中国の米国債購入に頼っている、お互い利害が一致している間は米中対立は避けるべきである」という考え。

もう一方は「中国が独裁共産国家のまま強くなれば、アメリカのアジアや中東などの影響力が弱くなる、すでに中国はアメリカをアジアから排除し、日本を中国に従わせようとしている、そのうえ世界中から資源の強奪を始めている、このまま放置すれば中国の脅威は避けがたいものになっていく」という考えです。

ところがここに至ってアメリカの金融問題で、経済脆弱な中国の急激な落ち込みは中国の世界覇権国の野望もついに崩れ堕ちるだろうとアメリカのペンタゴン情報局は判断しました。

相手が普通の人間が住んでいる国なら情報局の推測も当たりますが、残念ながら中国人は全く常識はずれの異質な人間の世界だったのです。

中国の野望がしぼむどころか、アメリカの裏庭である中南米の石油にまで手を伸ばし始めています、そして資源バブルで自信をつけたロシアと再び親交を深め、ロシア極東地域の資源を買い取り、ロシアから3000億ドルの兵器を買い取る契約を締結しました。

中国最大の敵アメリカと対抗するためにロシアと以前のように同盟を結びました。

中国人民軍の朱成虎将軍は「アメリカと核戦争が起こったら、我々は世界を手に入れることができる」「アメリカは強大な国力を保っているので、徹底的に消滅させないと,害を残すことになる。アメリカを消滅させるには、我が国の備蓄する核の10分の1で十分だ」と豪語しています。

「核戦争はたいしたことではない。中国人が半分死んでも、女性は相変わらず子供を生むから、中国は復活できる」この将軍の発言はまさに狂気です、まるで紀元前の秦の始皇帝時代から一歩も進歩していません。中国将軍の思考は中国歴代皇帝と同じです。

アメリカはここに至ってやっと中国は最大の「ならず者国家」であると気がついたとおもいます。(私の希望的推測)

米中対決のシナリオができつつあります。未来対決の構図は「日米対中露」の激突です。アメリカは日本の憲法を改正させて核の保有を認め、最強のパートナーに仕立てていきます(私の希望)。

日本の外務省はこの巨大両国を真剣に分析しているのだろうか?国家意識、主権意識のない外務省や政治家はこのまま中国のいいなりになって、この日本を滅ぼすつもりですか?手を結ぶ相手は人間にして下さい。

「敵は中国なり」を国是にして進むことが、日本の生きる道です。


(私のコメント)
今回の世界的金融恐慌は日本とアメリカの金融経済の圧倒的強さを浮かび上がらせていますが、アメリカのばら撒いた金融商品の毒に犯されてアメリカとヨーロッパの金融機関が軒並みやられてしまった。毒の入った金融商品は買い手がおらず大量に所有する金融機関の資産内容は大幅に劣化して、公的資金の注入と短期金利の利下げでカンフル注射で何とか生き延びている状態だ。

しかし公的資金の注入は、それだけ財政を圧迫して行きますがツケは日本と中国に回してくるつもりだろう。しかし中国はすんなりとアメリカの要求に応ずるだろうか? 「中韓を知りすぎた男」のブログによれば、中国人は常識外れの異質な人間であると言うことですが、外貨資金を武器に使う時が来るかもしれない。

アメリカもダブルスタンダード外交の国であり、経済と軍事の二本立てで戦略を立てている。今はアメリカは経済優先で対中外交をしていますが、それは当面アメリカにとっての利益だからだ。中国も当面は経済はアメリカの輸入に頼っているから米国債を買うだろう。しかし裏ではロシアと手を組み、南米やアフリカの石油を手に入れるなどの手を打っている。

このように大国は経済と軍事の両建てで外交をしてきますが、日本は経済でしか外交が出来ない。だから「株式日記」では日本も核武装をして軍事でも外交が出来るようにすべきだと主張しているのですが、政治家も官僚も骨抜きにされて国家としての体をなしていない。少しは金正日の気骨を見習うべきですが、そうしないと日本はアメリカにミカジメ料を取られ続けることになる。

日本としてはぬらりくらりとアメリカの要求をかわしつつアメリカの衰退を待って、再軍備の時を待つべきだろう。アメリカが経済破綻すれば軍備も縮小せざるを得なくなり在日米軍も本土に引き上げるときが来るだろう。アメリカはすでに中国を叩けるだけの圧倒的な軍事力は無く、中国は太平洋を東西に二つに分割する協定を持ち出してきている。

まさに中国人は常識外れの人間集団なのですが、多くのアメリカ人は中国人の異常さに気が付いていない。中国もダブルスタンダードな国であり微笑外交と圧力外交の裏表を使い分けている。日本は米中のような軍事力が無いからダブルスタンダード外交は無理であり、当面は面従腹背外交でかわす外交しかとりえない。

アメリカ人から見れば中国は日本の10倍の人口もあり中国に目を奪われるのは当然だ。ゴールドマンサックスなどの投資会社は中国に投資をして利益を上げていますが、中国人の異常さにゴールドマンサックスも泣かされる時が来るだろう。インドなどは法治国家の基本があるが中国には法を守るという意識が無い。賄賂が法律でありカネが法律の世界だ。

もともと独裁政治と資本主義とは矛盾するものではなく、アジアには開発独裁国家が多くあります。アメリカの中には中国は豊かになるにつれて民主化されるという根拠の無い妄想があった。しかし中国人は民主化されれば国が乱れて豊かになった中国が失われると思うようになっている。

もしこのまま中国が独裁国家のまま軍事力が強化されていけばアジアの地域覇権は中国が持つことになる。アメリカは経済中心外交だから黙認した状態になり、中国のやりたい放題でもアメリカは反撃しないようだ。もちろん米国防総省は懸念は持っているがイラク戦争で手一杯で手が打てない。

日本とすればアメリカの核の傘にいれば大丈夫ということでいましたが、アメリカは北朝鮮を核を持ったままでテロ支援国家から解除した。これでは核の傘も破れ傘であり10分で北朝鮮から核ミサイルが飛んでくる。これでは日米安保も効果が無く空文化している状況に日本人はようやく気がつき始めたようだ。

アメリカは毒入りの金融商品をヨーロッパの銀行に売り込んで銀行を破綻に追い込んで見事にユーロの基軸通貨化を防いだ。グルジア紛争でも新冷戦体制に持っていってロシアとEUの分断工作も効いている。その結果ドルと円の通貨だけが強くなって「ドル円」の基軸通貨化が出来てしまっている。世界各国は外貨をドルだけではなく円も持ったほうが安全だろう。

日本はアメリカの軍事力を使って世界に金を貸している状態であり、貸し金の取立てには軍隊が必要だ。そのためにはアメリカにミカジメ料を払って用心棒になってもらう必要がある。具体的に言えば、日本の資金をゴールドマンなどの投資会社に預け、ゴールドマンやリーマンは中国に投資をして運用する。日本が直接中国に投資をしたら中国は借金を踏み倒すかもしれないが、アメリカの投資会社が相手だと中国も踏み倒せない。

だからアメリカ人が中国がアメリカの利益にとって重要だと思えば思わせて置けばいいのであり、日本はアメリカの投資会社を使って新興国に金を貸して金融立国になっている。しかしこれは結果的にこうなったのであり戦略的になったのではない。

「株式日記」では日本が世界の覇権国となると書いてはいますが、あくまでもアメリカを陰で操る「見えない覇権国」ということになる。以前にも、世界の覇権国となるには人口の多さやGDPの大きさなどは条件ではなく、ダントツの技術力が覇権国の条件だと書きましたが、日本がその条件を満たしつつある。だからこそ日本の円が一人勝ちになっているのだ。

もし中国が借金を踏み倒そうとすれば、アメリカの投資会社は軍事力で脅して回収すればいいのだ。アメリカにとっても1兆8000億ドルの借金をチャラに出来る。しかしアメリカも経済力が衰えているから日本が経済を支えてあげる事が日米の利益になる。

このように日本が単純なアメリカ人を使いこなして「見えない覇権体制」を作ればいいのだ。同じような構図はイギリスとアメリカとの関係が手本になっている。イギリスはソ連との冷戦体制をアメリカを巻き込んで対抗しましたが、ついにはソ連を破綻させている。二度のドイツのとの世界大戦でもアメリカ軍を使いこなして勝っている。老獪なイギリス人は単純なアメリカ人を操って敵を叩き潰してきた。

世界の覇権国となるには、イギリスのような老獪な外交力があるか、日本のような経済的技術力があれば覇権国となることが出来る。しかし表向きはアメリカを覇権国としておだてて置けば、単純なアメリカ人はブッシュのように大喜びで覇権国のふりをするだろう。

 

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