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衆院選:早期解散派に徒労感【毎日】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081029k0000m010124000c.html
麻生太郎首相が年内の衆院選を見送る方針を固めたことを受け、「11月30日投開票」を想定して準備してきた与党内には、徒労感が広がった。「解散より景気対策」を強調する首相に対し、特に早期解散に向け圧力を強めていた公明党には不満が残った。自民党内でも「ねじれ国会」での麻生政権の弱体化を懸念し、今後の政権運営や解散戦略を心配する声が出ている。【仙石恭】
◇公明、募る首相不信
「首相は『どんなに困難があっても解散しないで、追加景気対策をやり遂げたい』と話していた」。自民党の大島理森国対委員長は28日、公明党の漆原良夫国対委員長と会談し、前夜に首相らと会った際の内容を伝えた。大島氏は「首相には『今、解散しないと追い込まれてボロボロになる』と言ったんだが……」とも明かした。
しかし、公明党の太田昭宏代表は28日、党本部での会合で「月内解散を念頭に、気を引き締めて準備に当たってほしい」と述べ、解散先送りを受け入れていないことを強調した。太田氏は30日に首相と党首会談を開く意向だが、その前にも会い、首相の真意を問いただす考えだ。民主党が解散先送りで新テロ対策特別措置法改正案などで徹底審議する姿勢を強めていることに対し、「民主党がどんどんごねれば、それを理由に首相が解散に踏み切る道もまだ残っている。民主党頑張れ」と、エールを送る公明党幹部すらいる。
しかし、太田氏らがなお早期解散を掲げることに対し、党内では「これまで早期解散で旗を振ってきたから、最後の抵抗をしているのだろう」と冷めた見方が強い。公明党の支持母体である創価学会は既に容認する方向のためだ。
ただいずれにしろ、公明党幹部が「解散を先延ばししても景気状況はますます悪くなるだけだ。首相はそんな簡単なことも分からないのか」と述べるなど、首相への不信感は確実に高まっている。
◇自民幹部にじむ無念
自民党内にも、執行部が早期の衆院解散を先導してきただけに無力感が募る。解散時期を巡っては、細田博之幹事長や大島氏らが「解散風」の中心だったが、中川昭一財務・金融担当相ら首相側近グループの先送り論に押し切られた格好だ。
「私はまだ首相が解散をやるとの思いでいる」。大島氏は28日、同党の国対正副委員長会議で強調した。だが、出席者から「そろそろ刀を放し、クワに持ち替えた方がいいか」と質問が飛ぶと、「そろそろクワだけでいい」と返答。選挙戦が遠のいたとの本音をのぞかせた。細田氏は28日の会見で「解散するかは首相の考え一つ」と述べるにとどめた。
「早期解散の旗はまだ立っているが、ボロボロだ」。早期解散を主導した党四役の一人はこの日、敗北感をにじませた。首相は「解散先送り派」に軍配を上げた形だが、自民党幹部は「このタイミングを逃したことで来年9月の任期満了選挙の可能性も強いが、それまで政権が持つかどうか」と不安視する。【高山祐】
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