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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20081026html>
2008-10-26
要するに「食品回収」の数10倍相当の多種毒物を豊洲新市場に残す東京都方針(なんでわざわざ!)
※引き続き、「もやい」への寄付とカンパをお願いいたします!!
まず年内が目処とのことです。
いくらからでもOKだそうです。
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=384
(もやいの危機について解説したエントリー: http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10147525072.html)
カンパは集まりつつありますが、誰しもが思うように世襲議員の貴族クラブのような与党政治家から正しい手当てへの判断がなされないことをもやいのような団体が埋めています。サポーター会員も募集中とのことです。
今日このエントリーで言いたいことはタイトル通りです。
明記すべき東京都の許しがたい犯罪行為がもうひとつあったのに、一つ前のエントリーでは書き漏らしていました。
築地市場の豊洲移転に自信満々な東京都(お金融機関様、お「規制カイカクの圧力」様の存在があるために違いないと考えています)は、シアンの環境基準を10倍さば読んだだけでなく、シアンも砒素もベンゼンも、「だって別に前の地主のお東京ガス様の操業由来でないから法律でも処理しなくてもいいんだもん」、などと強弁して、明らかに、食品回収の問題になる濃度の2桁近くもの重篤さの汚染を適当に処置したら、その後はあらゆる高濃度物質を豊洲6丁目の地下に残したままで市場操業を始めよう、としています。
それも、生で食べる魚や野菜を扱う場として、お上が行うのですから繰り返しますがこれは狂気の沙汰です。
ああ、どうしても長くなってしまいまだるっこしいですね。
この実態を説明するものとして、まずは、一つ前のエントリーに、「オリンピックを考える市民の会」さんからいただいたコメントからお読みください。
「オリンピックを考える市民の会」さん:http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10156224136.html
■東京都の汚染対策後に敷地内に残置するシアン化合物の地下水汚染値は何と国基準(水道法)の100倍
「出来事録」さん。いつも築地移転問題の詳しい情報をありがとうございます。
今回の伊藤ハムの工場の地下水汚染我発表された時、どの程度のシアン化合物の汚染で問題になっているのかに注目しました。国基準の1リットル当たり0.01mgの2〜3倍の汚染で製品が回収されているのですね。私もこれが当然の感覚だと思います。ところが東京都は新市場の予定地・豊洲の敷地内に、何と今回の基準、国基準(水道法)の100倍(1リットル当り1.0mg)のシアン化合物を残置するつもりなのです。残置したまま新市場をスタートさせ、その後ゆっくり「対策」しますと言っているのです。信じられない感覚です。「移転ありき」の都の感覚は私たちの感覚からは、かけ離れ過ぎています。敷地は10m〜25mの非常に軟弱な地盤の上にあり、施設建設後も常に地盤沈下は続き、地震時の液状化の危険にさらされます。(震度5強でも液状化)
敷地内に縦横に走る水道管に漏水によるリスクはは無いのか?!
多くの人が口にする食品を扱う環境では無い!
強く、そう思います。オリンピックを考える市民の会 2008-10-26 09:07:37
まったく同感です。
伊藤ハムが加工に使っていた地下水のシアンは0.02mg/リットルでした。
シアンは「あってはならない」のに測定限界の2倍ですから、こりゃもう大変な問題です。
今回、伊藤ハムに対し、水道水量が不足するので行政から地下水利用を薦められたとも思える記事がありました。私企業の責任に押し付けず、行政の責任にわたる調査が望まれます。
さて、一方の豊洲(6丁目)ですが、
1.0mg/リットルのシアン化合物を最終的に残す算段
です。
さらにひどいことに、砂浜の地盤を通してこれら高濃度汚染はずっと地下深くまで沈んでいるのが明らかになっているのに、深さ10mちょっとしか汚染対策をしないつもりでいて、それを正当化するために地層の構成に対して臆面もない嘘をついています(その嘘の一端については以前こちらのエントリーで書きました。また詳細データをエントリーを分けてアップします)。
2008-10-11
『【質疑応答詳細】 この8月の築地市場関係者説明会でのめちゃくちゃな東京都の回答』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10149947963.html
ともかく、実効的に、今の判断基準での1300倍もある地下水シアン化合物汚染(土壌では8600倍)を、地下水環境基準の10倍の値までにすればあとはもういいから残留したまま開場させてしまう(それも上のほうだけの処理でひとまずしらばっくれる)、という何回考えても恐るべき魂胆です。
その「10倍」どういう濃度かのニュアンスは、今回の伊藤ハムの事故事例からも分かっていただけると思います。
地下水を積極的な意味で魚の洗浄などに「使わない」のなら、通常の食品工場の数10倍〜100倍(おそらく、0.01mgの検出でもNGだったでしょうからそうなれば100倍)のシアンが地下水にあっても、ちょっと古いですが「そんなの関係ねえ」とおっしゃっているわけです、東京都は。
さらにはベンゼン、ヒ素、鉛などについても同様の扱いです。
「自然由来の汚染」(工場が稼動する前からあったと主張するもの)は汚染処理義務対象外という法の網をかいくぐったやり方です。しかし、なぜ10倍までが自然由来なのかはまったく根拠がなく、理解できません。
自然由来なら、ほかの土地のデータを指し示していただかなくては誰も納得できません。
というか、前にも書いたように思いますが、自然由来です、操業由来ですと分子や原子に書いてあるわけではありませんし、安全性に違いがあるわけでないのになにをたわけたことを、と言いたいところです。
〜〜〜
ここで、より具体的に、都の資料から、汚染がどのくらい残ったままの状態で、「かっこよくIT化されてグローバルビジネスにだってばっちり開放された豊洲新市場をオープン」させるつもりかを列記してみます。
以下は専門家会議の資料からです。
まず、シアンについて。
以下の第6回の専門家会議資料にあるこの図が汚染マップですが、東京都解釈によれば、黄色で示した箇所(■)が、「対策後」にも地下水基準の10倍のシアンを残す予定の領域です。
食料品を扱うことから安全を見て水道水基準を適用するなら、100倍のシアン化合物が残る場所です。
次はベンゼンです。
第6回専門家会議の地下水のベンゼン汚染図のうち、黄色の部分(■)が環境基準の10倍以下として、卸売市場の敷地内にそのまま残ります。
ベンゼンは発がん性物質で、かつ胎児毒性を有する極めて危険な汚染物質で、国の環境基準は0.01mg/リットルです。
国の「環境保健クライテリア」(リンク切れ)でも、
「ベンゼンはヒトに対する発がん物質であるため、その暴露は技術的に可能な限り最低濃度まで制限しなければならない。」とあります。
さらには、ヒ素については(その恐ろしさを知らない人はいないでしょう)、第1回専門家会議の資料があります。こちらは東京都調査の前に東京ガスが調べていたものです。
ピンク色で示された箇所(■)は国の基準(0.01mg/リットル)の10倍以下、東京都のへりくつによれば、「自然由来」として、そのままにしておくところで、ちらっと見るだけでも豊洲新市場予定地のほぼ全域が該当します。
ヒ素は、東京ガスの工場稼動時に、石炭からガスを抽出する際の触媒として利用され、下請け業者の粗雑な作業があり、地面に直接それらが広げられていたということがすでに明らかになっています(JCOの臨界事故を思います)。
もっと多くの石油由来などの残留物質(たとえば超重篤な発がん性物質のベンゾピレンなどの有機化合物、その他重金属と勇気金属など)があるでしょう。
少なくとも、上記のようなものを放置しておくというのだから、ここからは、できるだけ対策なんてやりたくない、という思惑がはっきり見えます。
それに、こんなところに喜んで参入したくないというゼネコンがいる(伝聞)ことはとてもよく理解できます。
さらに、「なんでわざわざ」こんな酷いところに移転させるのか、改めて東京都単一の思いだけで到底こんな強い執念が持てるのかと疑問を抱かざるを得ません。
こちらは三介さんからいただいたコメントです。非常に示唆的だと思います。
お返事が遅れつつこちらに出させていただく失礼をお許しください(汗)。
三介さん:
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10154173550.html
■ああ、小市民。
今晩は、お豆さん。
>、PFIを任せると東京都から声をかけられているゼネコンに所属する方からは、「そんな危ない事業はやりたくない」というような声
知り合いが、某集合住宅の工事の仕事をしているはずなんですが、数ヶ月も待ちぼうけをくっているそうです。彼の知り合いも以前待ちぼうけをくわされた話ここでしましたっけ? どっちも、どうやら、土壌が汚染されてる可能性があって、その検査等[もとの地権者の責任追及がなされるのか、されないのかはどうもうやむやなようなので、]そこら辺の予算上の工面がややこしいのかな?とか、勘繰ったタリ、いずれにせよ、、一凡ふと致しましては、彼の早い就業再開を祈るだけなんですけど、むむむ、これって市民としての知る権利の放棄、いやいや守秘義務の尊重?とか、小市民的に逡巡したりするのであります。三介 2008-10-22 23:14:58
ブラウンフィールドのことを以前書きましたが(http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10139181246.html)、確実に汚染の責任が取りざたされ、このように(お知り合いの方の仕事が停滞したのは非常に困ったことには間違いありませんが)、まさに「予算上の工面」が問題となっているのと思われます。
予算の工面が問題、つまり実際の費用負担額とともに、「その総額だったらどこまでがどちらで」のグレーゾーンの取り合い、ないし押し付け合いが発生するような場合、事業全体の責任側には(今回は東京都)、できるだけその全体規模を小さく見せようという動機が働くのだろうな、と想像したりします。
とりあえずの事業開始時点での揉め事をかいくぐって、後から処置できるのならそのほうが、「継続的な税金投入」を「維持費・安全確保費用」目的のために浪費できる、そんな裏技もある、などと、もしわたしが行政側で追い詰められた立場にある管理職なら、ふと魔が差してしまうかもしれません。
その魔が差した結果がどんな壮大な話になるかにはほとんど想像がつかないままに。
上述のように柏市は伊藤ハムに「そんなにたくさん水道水を使うな」と言ったようです(報道による)。地下水を企業側が処理すれば十分安全だろうという慢心があったようにも思います。
一方、「豊洲新市場」開場にあたり東京都は、完全に水道水しか使わせない、しかも汚染地下水が上がってきそうになるので継続的にポンプでくみ上げて処理する(どうやって??)ということですが、あえて汚染を残し置きながら、実際どんな公算があってそのようなことを公言できるのか、きちんとした説明が納税者としては欲しい、そう願ってやみません。
重ね重ね、高濃度汚染の地下水を「魚や野菜を洗うのに使わないからいい」、ということではありません。
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