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(回答先: ポール・サミュエルソン教授の言葉(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 10 月 25 日 20:08:51)
ポール・サミュエルソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ノーベル賞受賞者
受賞年: 1970年
受賞部門: ノーベル経済学賞
受賞理由: 静学的および動学的経済理論の発展に対する業績と、経済学における分析水準の向上に対する積極的貢献を称えて
ポール・サミュエルソン(Paul A. Samuelson, 1915年5月15日 - )はアメリカの経済学者。
目次 [非表示]
1 略歴
2 業績
3 政策
4 批判
5 著作(日本語訳)
[編集] 略歴
インディアナ州のユダヤ人家庭にて生まれる。シカゴ大学に進学し、1935年に 学士号を取得、更に1941年にハーバード大学から博士号を取得し、マサチューセッツ工科大学で教鞭を取っている。この間、1947年にジョン・ベーツ・クラーク賞を、1970年にノーベル経済学賞を、それぞれ受賞した。また1996年にはアメリカ国家科学賞も授与された。
[編集] 業績
経済学を数学的に精密化し、モデル科学として立脚させた立役者とされる。静学・動学的理論など理論経済学や多岐にわたる応用経済学の分野で幅広く活躍し近代経済学の父とも呼ばれる。新古典派経済学にジョン・メイナード・ケインズのマクロ経済学的分析を組み合わせた新古典派総合の創始者としても著名である。厚生経済学の分野では、リンダール・ボーウェン・サミュエルソン条件(ある行動が福祉をより良くするかどうかを決める判断基準)で知られている。また、公共(または国家?)財政理論においては特に公共財と私財における資源の最適配分決定についての研究で知られている。
一方、彼は有名な経済学の教科書『経済学』(日本では『サムエルソン経済学』)の著者としても知られている、1948年に初版が発行され以降50年に渡って定期的に改訂版が出版され続けている。難解過ぎたため理解者を欠いていた感があるケインズの思想を学生が理解できる水準までわかりやすく解説できたのはサミュエルソンの能力のなせる技であり、この出版が後の経済学界へ与えた影響は大きい。
[編集] 政策
彼は『経済学』の第3版で、不況時に公共投資を実施することによる有効性を指摘し、総需要政策で景気の過熱や過度の後退を避けることで、前進的成長を維持できるとし、新古典派経済学(市場万能論)とケインズの唱えたマクロ経済学を融合を図る新古典派総合を提唱した。この理論は、1960年代の民主党政権に多大な影響力を与えた。如何に彼の影響力が大きかったかは「ノーベル経済学賞はサミュエルソンにノーベル賞を受賞させるために創設された」と言われていることからも伺える。(サミュエルソンは第2回ノーベル経済学賞を受賞している。)
[編集] 批判
しかし、1970年代のスタグフレーション(不況下のインフレ)に、サムエルソンは有効な対策を提唱できず、マネタリストのミルトン・フリードマン、合理的期待形成学派のロバート・ルーカス、成長論のロバート・ソロー、「赤字財政の政治経済学」の著者ジェームズ・ブキャナン、ポストケインジアンのジョーン・ロビンソン等、様々な立場から批判を浴び、急速にその影響力を喪失させることとなった。
[編集] 著作(日本語訳)
『乘數理論と加速度原理』(勁草書房, 1953年)
『経済学――入門的分析(上・下)』(岩波書店, 1966年-1967年)
『経済分析の基礎』(勁草書房, 1967年/増補版, 1986年)ISBN 978-4326500062
『経済学と現代』(日本経済新聞社, 1972年/新版, 1979年)
『国際経済』(竹内書店, 1972年)
『経済学(上・下)』(岩波書店, 1974年/新版, 1981年)ISBN 978-4000008877、ISBN 978-4000008884
『サミュエルソン経済学体系』(勁草書房, 1979年-1997年)
「国民所得分析」
「消費者行動の理論」
「資本と成長の理論」
「経済動学の理論」
「国際経済学」
「経済分析とリニア・プログラミング」
「厚生および公共経済学」
「アメリカの経済政策」
「リカード、マルクス、ケインズ…」
「社会科学としての経済学」
『サミュエルソン日本の針路を考える』(勁草書房, 1984年)
『サムエルソン心で語る経済学』(ダイヤモンド社, 1984年)
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