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2008年10月22日
八百長相撲と裏金づくりに共通するもの
10月22日の産経新聞「断」というコラムでスポーツジャーナリストの二宮清純氏が八百長相撲の問題について次のように書いていた。
・・・どこが「無気力相撲」であるか否かを判断するのか。現役の親方衆の集まりである「相撲協議監視委員会」がこの任務を負う。要はこの委員会がしっかりしていれば、毎度毎度の八百長騒ぎにファンまでもが付き合わされる事はないだろう・・・委員が身内の親方衆で占められているようでは世間からの疑惑の視線を払拭することはできまい。(監視委員を外部から登用するぐらいの)思い切った事をやらなければ土俵にかかった霧は永遠に晴れない。たとえ講談社との裁判に勝ったとしても・・・
この記事を読んだ時、私は今世の中を騒がせている公金裏金問題の事が頭に浮かんだ。
今回の地方自治体の裏金は、会計検査院の指摘によりもはや地方自治体自身も認めざるを得なかった。しかし裏金問題疑惑は警察や検察までも蔓延している事が報じられて久しい。
それだけではない。社会保険庁の記録改ざんをはじめ今日次々と明らかにされる公官庁の不祥事は、つまるところは組織的犯罪疑惑である。
相撲界の八百長疑惑と裏金不正使用など公官庁の犯罪疑惑の共通点はどこにあるか。
それは、もしそれが事実であれば、いままでの通念が根底からひっくり返る事になるからだ。
長年にわたり、あまりにも多くの責任者が関与してきた事により、国家体制全体を罰しなければならなるからだ。
もしそれを現実的に行なおうとすれば、司法取引のように、罪を免除するかわりにあらゆる権力を放棄させる、つまり権力構造を総入れ替えする、という平和的革命しかない。
しかし権力者は死んでも権力を手放そうとしないだろう。だから権力内部関係者の間による裁定で、物事を曖昧にしたまま、一部の者の処罰で幕引きするしかないのだ。
この深刻な問題について、私はここで白黒つけろという気にはなれない。
何かにつけて権力の悪をあしざまに批判する私にしては、豹変したかのような歯切れの悪さである。
それは承知のうえだ。出来るものならすべての責任者を処罰、追放したい気持ちだ。
しかし、一人の人間がそう主張する事は、あまりに大きな問題である。
権力者の自発的反省と良心に訴える事しかない。
ただここでひとつだけ書いておきたい事がある。
それは、本気で最後まで巨悪を追及する意思も覚悟もない野党やメディアが、内部告発者をやたらにメディアに登場させ、追及ごっこを繰り返す事だけは辞めるべきだ、ということである。
ただでさえ自分を厳しい状況に追い込んだ内部告発者である。
彼らの名誉回復とその後の人生に何もしてやれることもないのに、利用するだけではあまりにも残酷だ。
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