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テレビはアホバカ番組よりニュースが受ける
2008/11/20 10:01
●視聴者は大歓迎
故・筑紫哲也氏が長年キャスターを務めた「NEWS23」(TBS)の来春の打ち切りが決まり、テレビが大きく変わるかもしれない。来年4月の番組改編で、民放各局の19時台のほとんどの番組がニュース、情報、ドキュメンタリーになる可能性があるという。
先陣を切ったのはテレビ朝日だ。11月から月曜日の19時に長野智子がナビゲートする「報道発 ドキュメンタリ宣言」をスタート。組織改編して報道局内にドキュメンタリー制作班を新設するほど力を入れ、初回は22.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)の高視聴率をマークした。2回目は急降下したものの、インパクトは強烈だった。
また、ゴールデン帯(19〜22時)の視聴率の異変も大きい。19時台はNHKの「ニュース7」が圧勝していて、常時15%以上の視聴率を誇っている。NHKが今年上半期のゴールデン帯で平均視聴率13.6%を記録して全局トップだったのも「ニュース7」の効果である。
この2つの傾向から、テレビ関係者は中高年向けに正統派のニュースや情報番組を放送すれば、支持が大きいことがわかったはずだ。
「フジテレビだけはそのつもりがないようですが、テレ朝に続いてTBSや日本テレビも動き始めているようです。19時台の時間帯は若者よりも中高年がターゲットと決めて、今後は定年を迎えて時間ができた団塊世代を狙い撃ちする考えです」(テレビ関係者)
民放の19時台といえば、愚にもつかないバラエティーやクイズ番組が垂れ流されている。「民放が危機感を持ち、真剣にニュースやドキュメンタリーを作るなら大歓迎です」と、放送ジャーナリストの伊勢暁史氏はこう言う。
「ここ数年、いい加減で安直なバラエティーばかりを流していた民放は視聴者の信頼を完全に失っています。視聴者のテレビ離れが進んでいることとも無関係ではありません。民放には今こそ良質なニュースや情報番組を数多く作ってもらいたい」
テレビがやっと“正常”な状態になる?
(日刊ゲンダイ2008年11月17日掲載)
2008/11/20 10:01 更新
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