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[1020]オーストリアの政治指導者、イエルク・ハイダー氏が突然、死去した。 投稿者:副島隆彦投稿日:2008/10/16(Thu) 12:41:52
副島隆彦です。 イエルク・ハイダー氏が、突然、死去した。
私は、この10月12日に、講演会のあとの控え室で、さる出版社の編集長と話していて、「私は、ドイツとオーストリアに行って、新国民運動(ノイエ・フォルクス・ゲヴェーグンゲン)の指導者たちと話をしてみたい。 私が、世界中で、今、真剣に会って話したいのは、イエルク・ハイダーだけだ」と、私は、言った。
すると、編集長に、「ハイダーは、昨日、死んだよ」と、教えられて、意表を突かれた。「え、そうなの」 としか、私は答えられなかった。
唖然とした、というか、びっくりして何も言えなかった。
私は、この9月28日のオーストリアの総選挙で、ハイダーたち、新国民運動(ノイエ・フォルクス・ゲヴェーグング)が大勝・躍進して、投票の28%を獲得したことを知っていた。だから、そのように言った。この事実に注目している日本人は私ぐらいのものだろう。
私は、10年前から、ハイダーにだけはどうしても会いにゆきたいと思っていた。そして、真剣に話し合って、いろいろと今のヨーロッパ人の本当の思想を教えてもらいたかった。あとの連中など、どうでもいい。
ドイツとオーストリアは、同じゲルマン人(チュートンの森から出てきたチュートン人。共に高地ドイツ語を話す)だ。だが、ミッテル・オイローパ(中央ヨーロッパ)の覇権を賭けて争いあったものだから、今は別々の国で、仲が悪い。 オーストリア人に言わせれば、「自分たちは、あんな、ナチスの伝統を持っているドイツ人などとは別だ。一緒にしないでくれ」と言う。
ところが、アドルフ・ヒトラーは、オーストリア人でありナチスの運動は、南部ドイツのババリア(バイエルン州、反プロテスタント革命の牙城の、ドイツ保守主義の中心地帯)である。だから、私は、今のドイツの新国民運動(ノイエ・フォルクス・ゲベーグンゲン)も、源流は、オーストリアであると考えている。だから、ハイダーに会いたかった。
それが、急に適(かな)わなくなった。残念である。ハイダーを衷心から追悼する。 私は彼を自分の同志のように勝手にずっと思っていた。
エイルク・ハイダーの魂と、ミッテル・オイローパの精神に栄えあれ。
私は、10年ぐらい前に、ドイツの新国民運動のことを調べて論文を書いた。私の既刊本の中に入っている。それを、引っ張り出して、読み直してみようと思う。ドイツ人と日本人の連帯を、どうして誰も言おうとしないのだ。
私は、2年前に日本でも封切られた、「ヒトラー最後の13日間」の映画(ドイツ人俳優だけで演じた本物のドイツ映画)を、渋谷で、見ながら、映画館の中の観客席のほとんどであった、ほとんどが70歳以上の立派な老人たちが、涙を流しながらみているのを、見ていた。
どんなに、愚か極まりない、洗脳言論と、買弁(アメリカによる洗脳)メディアどもによる、戦後62年間の、私たちへの洗脳教育があるといっても、私たちは、私たちの血の中に流れる、本当の民族の魂を、連綿と受け継いでゆく。 追悼。イエルク・ハイダー。
(転載貼り付け始め)
● 「極右政党党首・ハイダー氏が交通事故死 オーストリア」
2008年10月11日 ロイター発 朝日新聞
オーストリア通信によると、ナチス時代賛美などの発言で知られる極右政党・オーストリア未来同盟党首で、同国南部ケルンテン州知事のイェルク・ハイダーさんが11日、同国南部で交通事故を起こし死亡した。58歳だった。警察は、ハイダーさんが公用車を運転中に道路脇にそれ、頭などを強く打ってまもなく死亡したとみている。
ハイダー氏は50年、同国北部バートゴイセルン生まれ。ウィーン大学で法学博士号を取得。79年に国民議会(下院)議員初当選、86年に自由党党首に。89年に同州知事になったが、ナチスの雇用政策を称賛する発言で辞任。99年の総選挙で第2党に躍進し、翌年に連立政権に参加。欧州連合(EU)が一時、制裁措置を発動した。直後にナチス礼賛発言で自由党党首を辞任した。
05年に自由党から離脱して未来同盟を結成した。翌年に党首から退いたが、今夏党首に復帰、先月末の総選挙で3倍増の21議席を獲得していた。(ウィーン)
● 「オーストリア極右政党党首が事故死」
2008年 10月12日 産経新聞
オーストリアの極右政党、未来同盟のハイダー党首(58)が11日、交通事故で死亡した。警察当局によると、同国南部でハイダー氏自らが運転する車が道路から外れて横転し、頭や胸などを強く打ったという。
事故原因は不明。ハイダー氏は1986年に極右の自由党党首に就任、その後、同党と分かれて、未来同盟を結成した。ナチス党員の家庭に育ち、ナチス擁護発言で物議を醸したこともある。未来同盟は先月下旬の総選挙で、前回の3倍増となる21議席を獲得した。(ベルリン 黒沢潤)
● 「ナチス称賛のオーストリア極右党首、ハイダー氏が交通事故死」
2008年10月11日 読売新聞
【ウィーン=石黒穣】ナチスを称賛した発言などで知られる、オーストリアの極右政党・未来同盟党首イェルク・ハイダー氏が11日、交通事故で死亡した。58歳だった。警察によると、州知事を務める南部ケルンテン州で運転中の公用車が横転、頭や胸を強く打ち、病院で死亡が確認された。
1950年、北部の町でナチス青年組織出身の両親の下に生まれた。ウィーン大で法学博士を取得。86年に36歳で自由党党首に就任。排外主義を掲げ、ヒトラーの雇用政策礼賛など、親ナチス発言を連発した。99年の総選挙で同党を躍進させ、国民党との連立政権を実現。欧州連合(EU)諸国は、自由党の政権入りに反発して交流制限などの制裁に踏み切り、ハイダー氏は党首を辞めた。
●「オーストリア、極右党首が交通事故死」
2008年10月11日 毎日新聞
【ウィーン中尾卓司】 オーストリアの極右政党「未来同盟」のハイダー党首(58)が11日未明、オーストリア南部クラーゲンフルト近郊で交通事故のため死亡した。地元警察によると、運転していた乗用車が道路わきのコンクリート柱に激突して大破。
頭や胸部を強打し即死したという。かつてナチス・ドイツを礼賛して物議を醸し、先月の総選挙で若者の支持を受けて極右政党を躍進させた「暴れん坊」(地元紙)の突然の死は、欧州の極右勢力の伸長に転換点をもたらす可能性もある。
警察当局は、同氏が別の車を追い越す際にハンドル操作を誤ったとみて、詳しい事故原因を調べている。 ハイダー氏率いる未来同盟は、同氏がかつて在籍していた極右・自由党とともに、先月の国民議会(下院)選挙で躍進した。外国人を排斥するムードを作り上げ、若者や低所得労働者の不満の受け皿となったとみられる。
ハイダー氏は00年、自由党を率いて連立政権入りした。ナチ礼賛の過激な言動を続けたことから、オーストリアは非難を受け、欧州連合(EU)加盟の14カ国から制裁を受けた。ハイダー氏が再びオーストリア政局の鍵を握り、混乱が再来するともみられていた。
中道右派・国民党のプレル新党首は「彼ほど、この国の政治状況に影響を与えた人物はいない」と述べた。「斬新」なイメージで極右政党の新しいスタイルを作り上げたハイダー氏は欧州政治全体への影響も大きかった。
05年には自由党が党内対立で分裂、新しい極右政党・未来同盟が結成された際にハイダー氏は党首に就いた。9月の総選挙前にケルンテン州知事のまま党首に復帰、選挙運動の先頭に立っていた。
● 「社会民主党が第一党 極右勢力も伸長 オーストリア国民議会選挙」
産経新聞 2008年9月28日
【ベルリン=黒沢潤】 オーストリアの国民議会(下院、定数183)選挙の投開票が28日、行われ、社会民主党が第一党の座をほぼ確実にした。ただ、過半数を獲得できず、極右の2政党も躍進したことで、大連立政権が樹立される可能性が高まっている。
今回の選挙は、対立を続けてきた社民党と国民党の大連立政権が、今年7月に崩壊したことを受けて行われた。中央選挙管理会の暫定開票結果によれば、社民党の得票率は30%、国民党は26%。
一方、極右の自由党は18%(前回比7ポイント増)、自由党から分裂した極右の未来同盟も11%(同6.9ポイント増)と、極右2党で29%を獲得した。行き詰まった大連立政権への不満が強まったことに加え、極右2党が低所得者層向けの特別補助を公約したことも大きい。
分裂した極右2党は現在、歴史的な経緯から、共闘する意思はないようだ。連立政権樹立に向けて、自由党から秋波を送られている社民党も、自由党と連立を組む考えはない。このため、社民党と国民党による大連立政権が再び樹立されるとの見方が強まっている。
● 「ハイダー氏が中央政界復帰 オーストリア」
産経新聞 2008年8月15日
オーストリア通信によると、同国の極右政党オーストリア未来同盟のイエルク・ハイダー前党首は14日、来月28日の国民議会(下院)選挙に同党の首相候補として出馬すると発表した。党首にも返り咲く。極右政党オーストリア自由党の元党首で、ナチス擁護発言が物議を醸し同国の国際的孤立を招いた政治家の中央政界復帰は話題を呼びそうだ。
ハイダー氏は2005年に自由党から分裂した未来同盟の党首となったが、06年に辞任し中央政界から引退。地元ケルンテン州知事を務めていた。
同国では中道左派の社会民主党と右派の国民党の連立が税制や欧州連合(EU)などをめぐる対応で崩壊し、両党の支持率が低迷。EU拡大などに対する国民の不安もあり未来同盟などの極右政党の支持拡大が予想される。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
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[新世紀人コメント]
副島氏の以下の記述には恐れ入る。
「私は、この9月28日のオーストリアの総選挙で、ハイダーたち、新国民運動(ノイエ・フォルクス・ゲヴェーグング)が大勝・躍進して、投票の28%を獲得したことを知っていた。だから、そのように言った。この事実に注目している日本人は私ぐらいのものだろう。」
注目しているのは副島氏だけではないのは明らかだだが、それに気付いているのかいないのか? まあそんなことは取るに足りない事ではある。
ただハイダー氏の死に驚いているのはどうかと思うな。
暗殺を疑うべき政治状況だろう。新国民運動の大勝・躍進からこの事態は容易に予測と想像はできた筈ではないのか。
ひるがえって、日本の政治の先行きを考えた場合、
野党の政権奪還が現実化した場合の政治的混乱をマシな評論家や学者を自認する者達はイメージとして頭に描いておくべきだ。
大切な時に的を外す奴は現実の役には立たないだろう。
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