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2008年10月12日
自衛隊専用の託児所に問題はないか
読売ウィークリーの10月26日号に、24時間対応の自衛隊専用「託児所」の記事を見つけた。
「キッズガーデン三宿」という名の託児所が、モデル施設として昨年自衛隊によって作られたという。
その記事だけでは必ずしも実態は不明であるが、私は直感的に「問題はないか」と思った。
東京都目黒区の三宿駐屯地に隣接するこの「託児所」は、自衛隊専用だという。
自衛隊も女性比率が年々高まっており、頭が痛いのが仕事と家庭の両立ができず、多くの女性自衛官が辞めてしまうことであるという。
そういう事態を防ぎ、少子化対策にもつながるという事でモデルケースとして設けられたという。
ママさん自衛官にはすこぶる好評だという。
当然であろう。働くママさん女性の共通の悩みが託児に違いない。
自衛隊では、海上自衛隊が2010年に横須賀地区に託児所をオープンするという。また陸上自衛隊も来年、熊本地区に託児所を開く予定だという。
この読売ウイークリーの記事は、次の言葉で締めくくられている。
「・・・女性の社会進出が進んでいるのは自衛隊も同じ。能力の高い女性自衛官も多く育っている。その能力を最大限に活かすためにも、こうした自衛隊直結の託児所は不可欠。それが成功すれば、民間企業の良い手本になるはずだ・・・」
この記事を書いた記者は微塵も疑問を感じなかったようだ。
しかし私は公平性の問題が生じると思う。
この託児所が自衛官の100%自己負担で運営されているのであれば問題はない。
そこのところはこの記事には何も書いていないが、おそらく実態は何らかの形で防衛省予算から補助されているに違いない。
もしそうであれば、という前提で問題提起をするのであるが、公務員の中で自衛官だけが優遇されているという事はないのか。
それよりももっと大きな問題は女性自衛官と一般の女性勤労者との間に不公平は生じないか。
自衛官の仕事の特殊性を考えればそれぐらいの優遇は許されるという事か。
なり手のない自衛官のリクルートのためには、それくらいの優遇措置を認める必要があるという事か。
いずれも通用しない論理である。
ただでさえ公務員優遇が問題となっている厳しい世の中である。
一般国民の目から見て納得いくものかどうか、防衛庁は自らを厳しく律するべきである。
あるいはこれは内局も関与できない自衛隊組織の専権事項なのか。
そうであればもっと問題がある。
自衛隊はその家族も入れると100万人を超える一大ファミリーである。
政治家を二、三人国会に送り込める一大圧力団体である。
独自に旅行会社も保険会社も作ることができる組織である。
かつて自衛隊基地内にゴルフ場があって格安で自衛隊員がプレーしているという事がスクープされ問題となったことがあった。
厳しい自己規制の意識がないと、一般国民の目の届かないところで不公平がまかり通る、という事になる。
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