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http://www.amakiblog.com/archives/2008/10/08/#001174
2008年10月08日
米国金融資本主義の破綻は日本にとって米国から自立する千載一遇のチャンスだ
世界金融恐慌の流れが止まらない。
世界経済は、そして日本経済は一体どうなるのだろう。
メディアは当分この事を報じ続けるだろう。
他のニュースがかき消されていく。
私は、かき消されていく重要なテーマを追い続けたい。
だから金融危機については、最初で最後のつもりで、このブログで一言書くことにする。
経済の専門家でない私が何を言っても誰も相手にしないだろう。
それは当然だ。それでいい。
しかし、よく考えて見るがいい。
今度の金融危機について自信をもって正しいことを言える者がいるというのか。
どんな経済学者、専門家でさえも本当の事はわからないのではないか。
政策決定権を持ついかなる政治家、官僚も、無策ではないか。
しかし、今度の金融危機がどんなに解決困難であっても、我々は、一切の見栄や、てらいや、立場の違いを乗越えて、この問題を考え、解決策を見つけなければならない。
なぜならば、経済が崩壊すると、最も打撃を受けるのは経済的弱者であるからだ。
私の考えはこうだ。
この問題には短期的対応と長期的考察を峻別しなくてはいけない。
短期的対応とは、すなわち世界的株価暴落の連鎖を止めることである。
この点については、これからも連日のように意見が述べられ、対策が講じられるだろう。
どんな乱暴な政策でもいい。詐欺的な手を使ってでも株価底打ち感を人々の心に
芽生えさせる対策が講じられなければならない。すべてはそこから始まる。
それは投機や投資を行なっている金持ちの為ではない。
毎日を懸命に生きている経済的弱者を守るためにである。
私がここで書こうとするのは長期的考察についてである。
米国発の今回の金融危機は、神が人類に与えた啓示ではないか。
ブッシュ政権で行き着くところまで行った米国の軍事的暴力と詐欺的金融資本の暴力は、人間性を冒涜したものではなかったか。
その事に対し、世界は、そして日本は、あまりにも追従的ではなかったか。見て見ぬ振りをしてこなかったか。
世の中に正義というものがあるのなら、そして人間を慈しむ神の存在があるのなら、
今回の危機はそれらが米国に与えた鉄槌に違いない。
その米国に、意見の一つも言えずに追従した日本に対する警鐘だと思うべきだ。
日本はこれを千載一遇の歴史的チャンスととらえ、時間をかけてでもいいから、日本の将来のあり方を変える努力を始めなければならない。
米国の誤りが、軍事的過信と濡れ手で粟をつかむ行き過ぎた金融資本主義によってもたらされたものである以上、それから自立することこそ日本のとるべき道である。
それは憲法9条を掲げて平和外交を推し進めることであり、実物経済に立ち返って、かつての日本の経済の強さを取り戻すべきなのだ。
この日本経済の強さへの自覚と回帰こそ、我々がこれから目指すところでなくてはならない。
すなわち、日本の経済、社会政策が長期的に目指すものは、金融機関のてこ入れや株式市場の再活性化などではなく、人間性を取り戻す実物経済重視の政策であり、実物経済の堅実な運営で満足な生活ができる、そのような社会政策を整備していくことである。
高額な収入がなくても豊かな生活ができる社会資本の充実、福祉・保障政策の充実、廉価な住宅、公共サービスの提供こそ政府の目指す政策である。
国民が安心して生活、労働できる環境をつくり、世界に歓迎される商品、サービスを提供する日本の産業の蘇生。
その事によって、バブル経済の不安定性から脱却する強い経済力を持つ国を目指すべきだ。
そのような国が世界に存在することを証明すれば、その日本から世界経済は蘇生していくに違いない。
時間がかかるかもしれない。
時間がかかってもいい。
日本は、今こそ米国の呪縛から自立し、世界の平和と真の豊かさの発信源たる国を目指すべきである。
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