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(回答先: 極端な右翼思考の本質を鈴木邦夫氏から見る事ができる。「潔癖性をやってるのに疲れた」【マガジン9条】 投稿者 ブッダの弟子 日時 2008 年 10 月 04 日 11:24:14)
極端な右翼思考の本質を鈴木邦夫氏から見る事ができる。「潔癖性をやってるのに疲れた」
http://www.magazine9.jp/kunio/081001/
女に振られて死のうと思っていた。20年ほど前のことだ。何かに没頭してないと、自殺してしまう。ヤケで誰かを
殺してしまう。思いつめる自分が怖かった。だから「現実逃避」のために推理小説ばっかり読んでいた。
アガサ・クリスティも横溝正史も全部読んだ。妙に気になってる小説がある。主人公の女性は殺人事件を追っている。
いい男だ。ハンサムだし、身だしなみがいいし、きれい好きだが、その度合いがちょっと強い。潔癖性というのだろう。何せ、電車の中で、吊革も握れない。
ハンカチを出して、吊革にかぶせてから握る。他人と握手も出来ない。ドアのノブも回せない。俺と同じだなと思った。昔は潔癖性だった。それで女に捨てられた。
小説ではその男が犯人だった。他人のちょっとした「汚い行為」が許せなかったのだ。他人が道でツバを吐く。喫茶店で鼻をかみ、その紙を平気でテーブルに置く。僕もそうだった。
平気で他人に迷惑をかける奴、この社会のルールを守れない奴。そんな奴はゴミだ。自分は、ただ「掃除」をしただけだ。それなのに、「殺人者」と言われる。納得できない。犯人に同情した。
最近読んだ赤川次郎の『日の丸あげて』。潔癖性の元刑事がいる。祝日には日の丸をあげるのは当然だ。団地の皆にもそう説得し、あげてもらう。
きれいだ。美しい。でも一軒だけ、言うことを聞かない家がある。一つでも欠けたら美しくない。だから本人が日の丸をあげてやった。言うことを聞かない住人は取りのぞいて。
そうか。「きれい」を求めるから殺人事件は起こるのか、と思った。この世の最大の真理を悟った。まわりを見たら、愛国者は皆、潔癖性だ。日本は「神州清潔の民」だと信じている。
昔は僕も潔癖性だった。だから愛国者になったのだろう。この美しい日本を守るのだ。「きれいにしようよ」と訴えてきた。それが分からない人間には力に訴えても分かってもらおうとした。
昔はそう思っていた。でも今は違う。潔癖性をやってるのに疲れた。性格もズボラになった。よごれた奴がいてもいいだろう。
他人から見たら、僕ら自身も「変」で「汚れてる」かもしれない。自分を客観視できるようになった。そして「愛国心」にもこだわらなくなった。
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