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「（文部科学相だった時に）全国学力テストを提唱したのは、日教組の強いところは学力が低いのではと思ったから」。辞任した中山成彬前国土交通相は、この自説が証明できたとして「（テストの）役目は終わった」と述べた。
学力テストの傾向を分析し、全員を対象に毎年実施することの是非なども論じて記事にしてきた立場としては、中山氏の発言をどう受け止めていいのかわからず、混乱して力が抜けるような感覚に陥った。
だが考えてみれば、中山氏の発言はテストに関する文科省の自己矛盾を浮かび上がらせた面もある。テストはもともと競争原理に根差した存在なのに、文科省は「序列化が進むのはよくない」として市町村別結果の一律公表を禁じてきた。「何のためにやるの？」との疑問に正面から答えられない理由は、アクセルとブレーキを同時に踏むようなこの態度にある。
それにしても、この発言を聞かされてなお解答用紙に向かわなければならない子供たちがあまりにもかわいそうだ。【加藤隆寛】
「毎日新聞」10月6日紙面から
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http://www.asyura2.com/08/senkyo54/msg/361.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 10 月 03 日
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