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昨日の英「サンデー・タイムズ」紙が報じて、BBCも大きく取り上げたニュースですが、日本ではどのように報道されるでしょうか。
アフガニスタンに駐留する英軍部隊の最高司令官であるマーク・カールトン=スミス准将が語ったところによれば、タリバーンを敵とした戦いでは「決定的な軍事的勝利」は期待すべきではないのだそうです。
この言葉を裏付けるように、駐在アフガンの英国大使が現在の戦略は「失敗するに決まっている」と言っていたと、あるフランスの外交官がリークしたとのことです。
またカールトン=スミス准将は、「多くは期待しないほうがいい。戦争の目的は勝つことにあるのではなく、戦争を管理可能な反乱程度に縮小させて、戦略的脅威をなくし、アフガン軍が管理できるようにすることである」と述べています。
記事には書かれていませんが、「戦争を管理可能な反乱程度に縮小させ」るというのは、2001年11月に米軍が同年9月の同時多発事件への報復としてアフガンに侵攻した以前の状態に戻すことに他なりません。それ以前には(ソ連軍が侵攻をやめて以後は)戦争はなかったのですから。なんというアホらしくも悲惨な話であります。それを日本政府は無条件に支持し続けてきて、さらには自衛隊を実戦に参加させようと虎視眈々としているわけです。
同准将はさらに、アフガンの紛争を解決できる手段は、タリバーンを含めての政治的な調停だけであると述べています。
英軍は2001年以来、アフガンで120人の死者を出しており、ここ最近6カ月の間だけでも32人が死亡しています。同准将の上記の言葉は、こうした事実の上に立ったものです。
米大統領選では、マケイン氏はイラク戦争を勝つまで続けると言明した一方、オバマ氏はイラクからの撤退を公約していますが、アフガンについては武力行使の維持を否定していません。日本では自民党は言うに及ばず、民主党の小沢党首もISAFによる自衛隊のアフガン派遣には積極的なようです。こうした中で、英軍の現地最高司令官の言葉は注目すべきと言わざるを得ません。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article4882597.ece
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7653116.stm
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