★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK54 > 322.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081002k0000e040041000c.html
橋下知事:「くそ教委」放言続々 謝罪傍ら控訴の意向(1/2ページ)
(写真省略)
敗訴を受け、深々と頭を下げる橋本知事=大阪府中央区の大阪府庁で2008年10月2日午前11時11分、平川哲也撮影
(写真省略)
「橋下氏の発言を批判する判決だ」と話す原告側弁護士ら=広島市中区の広島弁護士会館で2008年10月2日午前10時46分、寺岡俊撮影
「一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたいんですよ」−−。2日の広島地裁判決は、思い切った言動が身上の橋下徹弁護士(現・大阪府知事)がテレビ番組内で行った発言を「弁護士の使命・職責を正解しない失当なもの」と断じた。府知事に就任後も、さまざまな発言が物議を醸し、世論の関心を集める手法を用いてきた橋下氏だが、厳しい判決に「重く受け止める」と神妙な表情をみせた。
判決を受け、府庁で報道陣の取材に応じた橋下氏は冒頭、「地裁の判断は重く受け止める。表現の自由の範囲を逸脱していた」と神妙な面持ちで頭を下げ謝罪した。一方で、控訴の意向も表明。「3審制なので高裁の判断も伺いたい。1審の判断が不当だとかではない」と理由を説明した。
「今後の表現手法に影響するか」と問われ、「今回の訴訟ではある意味、個人を攻撃した。政治家として扱っているのは大きな組織や社会制度。知事としての職務には影響しない」と話した。
刺激的な表現は知事になってからも物議を醸しているが、最近は政治的メッセージを伝える手法と認識されている。9月には、全国学力テストの公表に消極的な教育委員会に対し、ラジオの生放送で「くそ教育委員会」と言い放った。府議会で批判され、「二度と言わない」と答弁したが謝罪はしていない。
一方、判決後、広島弁護士会館(広島市)で開かれた会見で原告側弁護団は、「品性に劣る行動だった。あれが許されればなんでも許される」などと橋下氏への憤りを口にした。弁護団団長の島方時夫弁護士は「橋下弁護士は、光市母子殺害事件弁護団に対して謝罪すべきだ」と話した。【石川隆宣】
◇法の解釈逸脱
広島地裁判決について、作家の高村薫さんは「痛快な判決だ。『ともかく懲戒請求すればよい』という橋下氏の論法はむちゃくちゃで、その不当性を裁判所は明快に示してくれた」と評価。一方、情報の受け手側に対しては「私たち一人一人が少しでも法律の感覚を持っていれば、このような懲戒請求がおかしいことは分かる。来年5月から裁判員制度が始まるが、参加する市民の側に弁護士活動への最低限の理解がなければ、信頼できる制度にならない」と指摘した。
田島泰彦・上智大文学部教授(メディア法)は「マスメディアは橋下弁護士に乗せられたことに、深刻な自己批判をしなければいけない。第三者の目で物事を冷静に伝え、正当な批判・検証をするのがメディアの役割。一方の意見に利用されることは絶対にあってはならない」と指摘。橋下氏の発言については「表現の自由の範囲を超えている。数にものをいわせ、魔女狩りのような状況を作り出した。正当な活動をしている弁護士を萎縮(いしゅく)させ、自由な議論を妨げることにつながる」と批判した。
----------------------------------------
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081002k0000e040041000c2.html
橋下知事:「くそ教委」放言続々 謝罪傍ら控訴の意向(2/2ページ)
◆知事の主な発言◆
「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ、07年5月27日放送)
「ぜひね、全国の人ね、あの弁護団に対してもし許せないって思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求かけてもらいたいんですよ」
「懲戒請求ってのは誰でも彼でも簡単に弁護士会に行って懲戒請求を立てれますんで、何万何十万っていう形であの21人の弁護士の懲戒請求を立ててもらいたいんですよ」
「懲戒請求を1万、2万とか10万人とか、この番組見てる人が、一斉に弁護士会に行って懲戒請求かけてくださったらですね、弁護士会のほうとしても処分出さないわけにはいかないですよ」
【ことば】光市母子殺害事件
差し戻し控訴審判決によると、元少年は99年4月、山口県光市の会社員、本村洋さん(32)方で、妻の弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため絞殺。長女夕夏ちゃん(同11カ月)も床にたたきつけたうえ絞殺した。少年側は1、2審で殺意を認め無期懲役となったが、弁護団が代わった最高裁で強姦目的や殺意を否認し、「ドラえもんが何とかしてくれると思った」「精子を入れるのは生き返りの儀式」などと主張した。最高裁は06年6月、無期懲役を破棄して差し戻し、広島高裁が今年4月22日に死刑を言い渡した。
◆事件や橋下徹弁護士発言の経過◆
<99年>
4月14日 山口県光市で主婦、本村弥生さん(当時23歳)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)が殺害される
18日 近くに住む当時18歳の少年を逮捕
6月4日 山口家裁が山口地検に逆送決定
<00年>
3月22日 死刑の求刑に対し山口地裁が無期懲役の判決
<02年>
3月14日 広島高裁が検察側控訴を棄却
<06年>
6月20日 最高裁が無期懲役判決を破棄し、広島高裁へ差し戻し
<07年>
5月27日 テレビ番組で橋下氏が弁護団への懲戒請求を呼びかけ。各弁護士会に対する請求は07年末までに8095件
9月3日 弁護団の4人が橋下氏を相手取り広島地裁に提訴
<08年>
4月22日 広島高裁が元少年に死刑判決
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK54掲示板
フォローアップ: