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麻生新総理の分身とも言うべき復古主義者が国土交通大臣となって、言いたい放題の就任記者会見をやった。成田空港問題で国策と反対運動の長い対立と衝突をへて、反対住民とも対話を進めようとしてきたこの間の歩みを「ゴネ得」と言って、すべてを切り捨てた。発言後、「経過をよく知らなかった」と言っても遅い。知らないことについて責任者が簡単にモノを言うなと言いたい。「戦後教育の弊害」と結びつけたあたりは、「ピント外れ」(堂本暁子千葉県知事)そのものだ。「日本民族は単一民族」と発言してアイヌ民族を踏みにじる発言は、先の通常国会で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議」が衆参両院で全会一致で議決されたことを知らずにいたとしか思えない。「日教組の子どもは、成績が悪くても先生になれる。だから大分の学力は低い」と放言したのも、何らの根拠のあることではなかった。今日は、国土交通省にアイヌ民族、千葉県知事、日教組とそれぞれの当事者が抗議に行き、公明党の閣僚からも批判の声が出た。 [引用始め] 中山国交相:成田空港問題「ごね得」 日教組批判も 中山成彬国土交通相は25日午後、国交省内で行った報道各社のインタビューで、成田空港の拡張が進まなかった原因について「(地元住民の)ごね得」「戦後教育が悪かった」と述べるなど、突出発言を繰り返した。夜になって「誤解を招く表現だった」として撤回したが、関係者の批判を招きそうだ。【位川一郎】 中山国交相は、成田空港の整備についての質問に「かつて1車線(滑走路1本)がずうっと続いて日本は情けないなあと(思った)。ごね得というか、戦後教育が悪かった」と答えた。 国交省の無駄遣いをめぐるやりとりでは「ついでに言えば、大分県の教育委員会の体たらくなんて、日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ」と述べた。さらに観光行政に関する問いに「日本は『単一民族』といいますか、世界とのあれがないものですから、内向きになりがち」と答えた。 中山氏は文科相時代の05年、「従軍慰安婦という言葉はそもそもなかった。なかったことが(教科書に)あるということが問題」と発言した。 毎日新聞 2008年9月26日 東京朝刊 [引用終わり] 中山国交大臣の価値観は、あまりに時代錯誤で「戦前の日本称賛」から一歩も出ていない。これは、実は麻生総理の価値観と深くつながり、同質同根のものを持っている。2005年10月15日、麻生氏は総務大臣在任中、福岡県太宰府市の九州国立博物館開館記念式典の来賓祝辞で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と発言した。私は、教育基本法特別委員会の冒頭の審議で麻生外務大臣を呼んで、この発言の意図を質している。 [衆議院教育基本法特別委員会・平成18年5月26日] そこで、昨年、麻生大臣は、今大変人気が出ているという九州国立博物館の開館記念式典におきまして、一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかないという発言をされて、その後、例えばアイヌの皆さんから抗議を受けたりとかいうことがあったと聞いていますが、この発言、真意はいかばかりだったのか。そして、今私が申し上げているように、日本国民あるいはそういった概念、少数者、マイノリティー、あるいは先住民族、そういうことを全部包括するんだ、国際社会では人権の概念ではもう日本政府も明確にそういう発語をしているわけですから、大臣のこのときの発言、どういう真意だったんですか。 ○麻生国務大臣 この教育基本法との関連で聞いておられるんですか。(保坂(展)委員「はい」と呼ぶ)どこが関連するんだか、ちょっともう一回教えてください。 ○保坂(展)委員 人権とは何かという話から入っているんです。そして、日本は人権理事会のメンバー国となっている。議長を目指す、こういう話もあるじゃないですか。そうすると、世界じゅうの人権教育をリードする、そういう立場にあるわけですね。おわかりだと思います。 そうすると、麻生大臣の個人的なごあいさつであっても、今のような発言、そして、日本の北海道を中心に先住していたアイヌ民族から、いや、これは違うんじゃないですかという抗議を受けた、こういうこともありますので、ここは一点、どういう立場なのか、この発言について何かフォローするものがあるのか、あるいはこのとおりなのか、発言していただきたい。 ○麻生国務大臣 御質問が、何をお聞きになりたいかよくわからぬのですが、一国家、一文明、一言語等々は当然でしょうね、確かですから。今、そこまでは間違いないでしょう。 そうすると、今、一民族のところにひっかかっておられるということですか。(保坂(展)委員「アイヌ語はどうですか」と呼ぶ)だから、一民族にこだわっておられるんですか。(保坂(展)委員「一言語です」と呼ぶ)ああ、一言語。 私は九州におりましたので、熊襲も昔はいろいろよく言われたものだったんです。だけれども、そういった意味では、この種の話は、昔からそういった話は国ができ上がっていくまでの過程の中にいろいろあったんだと思いますが、少なくともこういった形で日本という国が主にきちんとしてまとまってできてきた背景というものを考えたときに、一般に言われていることを申し上げたのであって、ここが落ちているじゃないか、これも落ちているじゃないかと言われたら、多分もっといろいろ出てくる可能性があるんだと思っております。したがって、今申し上げた、その後の質問に関して、ああ、そういった意味でしたらと言って、たしかどこかで御質問を受けましたので、修正をしたというふうに記憶しますが。 ○保坂(展)委員 私は、麻生大臣に、人権や人権教育について、日本が世界に先駆けて提案する立場、それを引っ張っていく立場であってほしいと思って聞いているわけです。世界じゅうの人権なら人権教育という中では、先住民族の文化や言語、あるいはさまざまな差別があれば、それを除去していく責任というのはやはりその国の政府が負うんだということを確認したいんですよ。そういう意味ではどうですか。 ○麻生国務大臣 よろしいんじゃないでしょうか。 [引用終わり] 「よろしいんじゃないでしょうか」という答弁は、国連人権理事会の理事国となって世界の人権問題を牽引していこうとの意欲とはほど遠いものだった。総理となって国連総会に向おうとする時に、任命した閣僚から「人権のイロハ」もわきまえない発言が飛び出すことの責任を問うと共に、2年前の教育基本法審議の時の見解から総理となって進歩があったのかどうかを聞きたいところだ。 |
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