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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20080927.html>
2008-09-27
資金還流システムの血脈支配(与党の「コイズミ・イシハラ的世襲構造」考と雑誌『選択』記事)
コイズミ引退と次男への世襲で、またも日本における「貴族」階級の存在とその貪欲さに呆然とするばかりです。
センセイと呼ばれる人ほど世襲したがる・・・と昔から言われその傾向は強まるいっぽうで、たしかに最近は、職人さんも大きな店舗を持つ人すら、「息子や娘にこの仕事はやらせたくないと思うよ」という声を耳にします。
市井の小さな「襲名」は、子が親の背中を見て、または直接に長い時間教えられ、自らの顧客満足や社会貢献のあり方を体得している、いわば、形式知化されないすぐれた仕事を継承するという意味があったのだと思います。政治家の世襲でも同じようなメッセージがしばしば選挙戦などでは喧伝されますが、それは方便だろうにと思うとまったくお笑いです。
自らとそれを取り巻く資金還流システムの長の世襲、つまりは「血脈によるシステムの支配と維持のためには、他の人の生命など虫どころか埃にも砂粒にも値しないと考えてはばからないコイズミ的な世襲」が蔓延する与党の世襲の現状と、一般の襲名とは、当たり前のことですが、明確に切り分けて考えるべきです。
こちらでも取り上げている身近な例を挙げれば、あのイシハラ一族の都政世襲と国政参入(つまり父がなしえなかった総理の椅子の奪取)による王国設立構想は疑いなきもので、傍証は様々なところにきりがないほどに散らばっています。
それらのまとめとして、ここでは2008年3月の雑誌『選択』の記事から引用します。
◆ちなみにこの『選択』の記事について、イノセ副知事側から自分には取材がなかったと(発言自体がなかったということを話しているのでない)とする反論らしき内容があったのはすでに知っています。
URLをあらかじめ示しておきますが、圧倒的な現実の前で、この反論では記事の信頼を貶めることには成功していないと考えます。
・日経BPnet 『誤報の“伝言ゲーム”』
さて、本題です。
〜〜〜〜ここから記事転載
選択 2008年3月号 p.100〜
石原知事と巨大利権集団の「陰謀」 築地市場「移転強行」の理由
東京のど真ん中で、食文化を破壊する暴挙が密かに進行している。
(略)
《移転強行」の三つの政治的圧力》
(略:画像で一部掲載)
《開発ビジネス操るJAPIC》
都市再開発ビジネスの総司令部というべき存在がJAPICである。この経済産業省と国土交通省が所轄する社団法人には、会長の三村明夫新日本製鐵社長をはじめ、大手ゼネコンや鉄鋼、セメントなどの建設関連業界、商社、銀行などの錚々たる経営者が役員に名を連ねる。
(略:画像で一部掲載)
《石原一家の都政私物化の切り札》
(前略; 臨海副都心開発事業の)破綻隠しの第一幕が、「三会計の統合」(01年4月)である。
(略)
第二幕目が第三セクターの統合と持ち株会社化である。
(略)
そして第三幕が築地移転である。
(略)
築地再開発が実現すれば、汐留開発地区と臨海副都心開発地区が直結できる。臨海副都心開発事業の破綻の顕在化が早まったことで、(引用者注:文脈から、都とJAPICは)次の連金術的開発の動きを早めた。天下り役人や建設関連業界の利権拡張欲を満たし続けるためにである。
そこに石原都知事の野望が絡んでくる。彼は当初、都知事を踏み台にして、総理の座を手に入れることを目指した。しかし計算は狂い、天下取りの野望はついえた。戦略を立て直すには彼は高齢だ。そこで、長男を総裁候補に押し出そうとしている。
「最近の石原都知事は、石原一家による都政を含む首都政界の世襲支配固めに重点を移しつつある」と都政通は指摘する。そのためにも、都知事はどうしても築地移転を実現して、JAPICにも、都官僚にも、自民党じも恩を売ることがプラスになる。
そのキーマンとして動いているのが元副知事の浜渦武生(現交通会館副社長、元石原慎太郎議員秘書)である。
(略:: 東京ガスをねじ伏せたこと、地元中央区を変節させたことなど)
浜渦副知事(引用者注: 更迭前)のミッションは、築地市場を移転させ、大利権の宝石箱を手に入れ、石原慎太郎一家とその郎党による都政私物化・世襲化の基礎固めを果たすことにある。
《移転すれば大手流通業者が支配》
(略:画像で一部掲載)
〜〜〜ここまで転載
浜渦氏については、最近ではこちらなども書きました。
2008-09-14
『呆れてものの言えないオリンピック招致「TOKYO体操」(踊るイシハラ氏)』
右翼学生運動家であった経歴などはWikipediaにも詳しい掲載があります。
Wikipedia 浜渦武生
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%9C%E6%B8%A6%E6%AD%A6%E7%94%9F
いささかしつこすぎますが(汗)重要なので改めると、ここから分かるようにつまりは築地問題は食の安全と安心の破壊行為であるだけでなく、それ同時に人の生命が、「血脈による支配確立」のための手段化されているという看過できない事件です。
さらにすでに崩壊が確認されている新自由主義的手法に対する反省はおろか、リアルな場面でこれから新たに新自由主義的な巨大利権修訳システムが、この期に及んで依然ひるむことなく具現化されようとしている、今、まさに日本で進行している最悪の事態のひとつです。
これまた繰り返しとなりますが、東京都は金融不安と政治の混乱にあたり、この悪質なプロジェクトを再考するどころか、事態のどさくさに便乗して推進のチャンスとすら捉えています。
9/25になってしぶしぶアップされたらしい東京都の技術会議のサイト
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議
ここでリンクされている「議事概要」の情報公開へのやる気の無さにも驚きます(PDF)。
そして、来たる衆院選東京8区での石原伸晃氏の勝敗如何が、さらにこの巨大勢力の命運を決めるという点も、今さらですが付記しておきたいと思います。
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