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AIGも救済も、ウォール街社会主義もアメリカの言うことは常に正しいと言いかねない勢い(ジャパンハンドラーズ国際金融情報)
http://www.asyura2.com/08/senkyo53/msg/901.html
投稿者 近藤勇 日時 2008 年 9 月 25 日 08:27:29: 4YWyPg6pohsqI
 

AIGも救済も、ウォール街社会主義もアメリカの言うことは常に正しいと言いかねない勢い
http://amesei.exblog.jp/8660525/

アルルの男・ヒロシです。

人気新聞コラムニストの竹中平蔵君が、AIG救済とリーマン非救済の米当局判断に混乱と迷いがあったのではないかという世評に対して、「そんなことはないんだ」と力説しています。「米金融当局の判断は正しいか」という日経ネットプラスの記事から引用。(ご丁寧にコピペできないようになっているので、人間スキャナーで行きます)

(引用開始)

その中で、リーマンに公的資金を使わず、AIGに公的資金を用いた非整合性が指摘されている。しかし、私は決して非整合的なものではないと認識している。

ただ、最初に断っておきたいのは、こうした問題については金融当局だけが圧倒的な情報を持っていて、外部からのコメントには限界があるということだ。金融問題には検査・監督を行う「当局」が存在する。そして金融機関の情報は、法律の権限に基づいて得られたものであるために絶対に外部には知らされない仕組みとなっている。

(中略)

推察するに、リーマンの場合は「資金繰りのための融資では事態に対応できない」と判断したのであろう。しからば「銀行ではないリーマンに資金を注入する」ことも考えられるが、これにはモラル・ハザード(倫理の欠如)を防ぐ観点から明確に「NO」という答えを出したのである。

一方、AIGはこうした融資制度の活用で対応できるという判断をしたと考えられる。したがって、リーマンとAIGで対応が異なるという批判はあまりに短絡だ。公的資金が持つ異なった意味を十分理解する必要がある。

「米金融当局の判断は正しいか−竹中平蔵教授のオフィスアワー(日経ネットプラス)

http://netplus.nikkei.co.jp/forum/academy/t_70/e_1431.php

(引用終わり)


 結局、竹中君は今回もアメリカ政策の判断を丸ごと受け入れるだけという判断を行っただけだった。竹中君が言っているのは、米当局の判断について米マスコミが行っている解説そのままではないか。

 ポールソンの政策判断はどうみても混乱していて、ディック・ファルドを追い出すために、バークレイズに売り飛ばすために、米英金融当局が連合してリーマンを崩すのを容認した。そしたら保険会社のAIGが転けそうになったので、あわてて「政府救済」を行っただけです。

 AIGの資産は売却されるでしょうが、公的救済されないリーマンの資産だって売却されて野村證券が買い取っている。AIGを助けずに世界の保険会社が地域ごとにAIGを分割するという案だってあったはず。

 市場原理主義の竹中教授がどこかに飛んでいって、アメリカが市場主義を放棄したとたん、姿勢を転換させた。

 竹中君は、以前も90年代には「民富論」という著書で公的投資について重要性を力説していた。ところがアメリカが共和党政権になって、日本の市場開放を要求すると決めたとたん、姿勢を転換、「官から民」へのかけ声をあげ始めたのでした。

 これはタダの「プリンシパル−エージェント」の問題で竹中君はアメリカのエージェント(代理人)なのでプリンシパル(アメリカのエスタブリッシュメント)の意向に従っているだけではないかという疑問が強い。こんなことは金融業界の人は誰でも感じているけど、「泣く子と平蔵には勝てない」とばかりに、竹中君をおもんばかっているだけでしょう。

 竹森俊平氏は新著『資本主義は嫌いですか』の中で、アメリカのラリー・サマーズという学者もどきが、サブプライム以後、アメリカの金融革命に対する評価を180度転換させたとやんわりと「皮肉」しているが、竹中君の感覚もサマーズのと同じで新聞の人気コラムニストレベルなのでしょう。方向転換をなし崩しにやっていくわけです。

 竹中君のような、アメリカのレンタル学者の記事よりもマジメに経済学の現状を解説してくれる、例えば竹森俊平氏のようなもう少しまともな論者の寄稿が読みたいように思う。

ゴールドマンにウォーレン・バフェットが50億ドル優先株で出資で、その後あと50億ドル分の普通株を購入する支援策をとりまとめたらしい。ソロモン・ブラザーズを90年代初めに救済したのもバフェットだった。バフェットはがっちり儲けるようだが、ゴールドマンに株主の立場からガツンと言ってくれると期待して良いのだろうか?

 ゴールドマン・サックスの取締役会には、現在のAIGのCEOのエド・リディー、エクソン・モービル取締役のウィリアム・ジョージ、ファニー・メイ元会長のジム・ジョンソン、スウェーデン・インベスターABの取締役でもあるClaes Dahlbäck 、シカゴのオバマ人脈と思われるサラ・リーのJohn H. Bryan 元会長。いないのはアジア人くらいか(インド人のマッキンゼー取締役、ラ鉄鋼王のラクシュミ・ミッタルは別にして)。中国からゴールドマンに出資はまだ無いんですね。

Goldman Sachs To Become The Fourth Largest Bank Holding Company
September 21, 2008
http://www2.goldmansachs.com/our-firm/press/press-releases/current/bank-holding-co.html

Berkshire Hathaway to Invest $5 Billion in Goldman Sachs
September 23, 2008
http://www2.goldmansachs.com/our-firm/press/press-releases/current/berkshire-hathaway-invest.html

Goldman Sachs already has two active deposit taking institutions – Goldman Sachs Bank USA and Goldman Sachs Bank Europe PLC (2007年設立済み!)– which, together, hold more than $20 billion in customer deposits. We are moving assets from a number of strategic businesses, including our lending businesses, into GS Bank USA. With over $150 billion in assets, GS Bank USA will be one of the ten largest banks in the United States. While these assets are fully funded for term, they also are available to be funded by the Federal Reserve. We intend to grow our deposit base through acquisitions and organically.
 

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