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[原理主義の罠]「米国型『市場原理主義』の『狂信徒集団』たる経団連&自民党の“錯誤・狼狽ぶり”の笑止」の残響
<注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20080923
【画像1】映画『宮廷画家ゴヤは見た』 → 10月4日から全国ロードショーが開始します(http://www.beltek.co.jp/goyasghosts/)
[f:id:toxandoria:20080923172418j:image]
・・・この画像は、http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13343/gallery/p004.htmlより
【画像2】Goya's Ghosts - Trailer(予告編)
[http://www.youtube.com/watch?v=bYngow5iUvs:movie]
・・・・・
(“・・・経団連&自民党の“錯誤・狼狽ぶり”の笑止残響”のプロローグ)
【画像3】ゴヤ『わが子を食らうサチュルヌス』
[f:id:toxandoria:20080923172419j:image]
Francisco Jose de Goya y Lucientes(1746-1823)『Saturn Devouring One of His Chirdren』 c. 1820-23 Oil on canvas 146 x 83 cm Museo del Prado Madrid
一般には新古典主義のジャンルに入るとされるゴヤですが、そのゴヤには「美しい絵画と決別したレアリスト」としての側面があります。この『わが子を食らうサチュルヌス』は、そのような作品の中の傑作とされるものです。ゴヤには、啓蒙主義的な思想とは異なる意味においてですが、人間の強欲・愚昧・戦争・悪徳政治などの醜悪さを強烈に視覚化(イメージ化)するという野心があったようです。
この怪異なサチュルヌスは、金融工学技術を活かしてポンジー(詐欺的)金融商品を開発し、それを世界各国の資本・資産の中に密かに忍び込ませてぼろ儲けを企んだ、アメリカの「エキゾチック金融商品」(詳細は後述)の開発者らのように見えてきます。そして、そのアメリカの掌の上でポルノクラシー(TV劇場型の下卑た娼婦政治の宴)に現をぬかしながら、国民の生命と財産を貪り食らう<開かれた国民政党を擬装する自民党政治>の悪徳の姿にも見えてきます。
『 私たちは今、小泉純一郎が行った見得きり政治の負債を背負って、暮らしている。親の経済的・政治的資産に頼って生きてきた空虚な男が、国会議事堂の花道で見得を切った。政治をパフォーマンスのひとつとしか思っていない、この島国の人々は、叫び声で応えた。郵政民営化などの見得の後には、小泉チルドレンなる小役者の猿真似が続いた。安部晋三は、郵政民営化で当選したいわゆる小泉チルドレンの一人ではないが、小泉的な児戯性から生まれた跡取り息子だった。小泉チルドレンの総領といえる。森−小泉−安部と、三段跳びで進行した、幼稚と欺瞞の奇妙な混合は、地方政治でも同時進行している。・・・途中、略・・・批判力が育たないよう、目隠しして走らされてきた国民は、政治をテレビが作る祭り、パフォーマンスとしか思わなくなった。 』[野田正彰・著『見得きり政治のあとに/あとがき』(みすず書房)より引用・転載]
その安部晋三・首相が政権を無責任に放り出してから一年、小泉純一郎が行ったこの見得きり政治の負債に絶えかねた福田康夫・首相は、無責任にも、再びその政権を放り投げ、ジコチューのマスゴミが打ち上げるスターマイン(速射連発花火)の庇護の下で国民を煙に巻くための「お祭り=ドンちゃん騒ぎ総裁選」(=合法的(?)衆議院議員事前選挙運動)の宴を経て、これ又、「乳母日傘」、「ヴァーチャル・児戯空間(アーカイブならぬ膨大な漫画書庫)」、「乱れ飛ぶ金満札束&札ビラ」の中で育ち、幼稚・欺瞞・詐称の奇妙な三色混合が捏ね上げたような、そして「レレレのレ〜、お出かけですか〜!」が、いかにも似合いそうで珍妙なマンガ男が、自民党総裁の椅子に担ぎ上げられたようです。これは、世界規模の金融パニックが広がるなかで、鎖国・日本だけが「ポルノクラシー(娼婦政治、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC)の宴」のようなドンチャン政治を続けるという異様な構図です。
いまや、米ドルによる一極支配の時代は総崩れとなり、率先して米ドルと抱き合い心中の役回りを演じてきた日本(円)は、クロス・ドルの観点からすれば、ドルを除く他通貨に対して、その価値を相対的に低下させて行くと見るべきです。また、日本の「食とエネルギー」がグローバリズム経済と<小泉構造改革以降の野放図な規制緩和の流れ>の中で、ますます危機的状況へ向かいつつあることは明らかです。渦中の「汚染米問題」も、このような力学の流れの中で見るべきであり、その背後に潜む「政−官」と「悪徳業者」の<癒着・三色混合トライアングルの闇>は想像を絶するほどの魑魅魍魎の世界かも知れません。構造改革するどころか、この問題を規制緩和の流れに任せて野放図に放任し、既得権益の争奪戦をカムフラージュし、擬装してきた<小泉以降の自民党政治の責任>は重大です。
このような意味でのポピュリスムを飯のタネとしてきた自民党政治と、「芸能型マスカレード政治」(マンガが似合う顔と目立ちキャラがセレブで面白ければ良しとする現実逃避型政治)を大きな収入源としてきたマスゴミの責任は重大です。しかも、彼らは、このような日本の「芸能型マスカレード(擬装看板)政治」の背後で糸を引いてきたのが今回の「荒れ狂った週末、ブラックサンデー」の確信犯たち(エキゾチック金融商品をグローバル経済の資本部分に忍び込ませたアメリカの政・財・学の仕掛け人たち/以下の《http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20080920からの部分転載》を参照乞う)であったことを重々に承知していたはずです。
《 この「荒れ狂った週末、ブラックサンデー」の根本原因である「エキゾチック金融商品」(金融工学技術が生み出した複雑怪奇でポンジー(ネズミ講)詐欺的な派生商品/下記▼を参照)の大元締めたるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)について、結局は、ポールソン財務長官が両社の国有化を宣言した(9/7)ことも記憶に新しいところです。それは、両社が米国の住宅ローン残高約12兆ドル(約1260兆円)の半分近くを保有または保証しており、もし万が一にも、これらがデフォルトされると日本の国内総生産(GDP)規模以上の巨額債権の評価が大きく毀損するか、あるいは紙屑に近いものとなり、その大パニックの余波は米国内のみならず全世界の金融システムを破壊する恐れがあったからです/参照、下記資料◆)。
▼米国版住専のファニーメイ・フレディマック、http://allabout.co.jp/finance/foreignstock/closeup/CU20080731B/
▼日本を襲うエキゾチック金融危機、http://veritas.nikkei.co.jp/features/09.aspx?id=MMVEv9000022092008
◆米政府、ファニーメイとフレディマックを政府管理下に(2008年9月8日、Reuters)、http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33624620080907 》
(以下は〔2008-09-20付toxandoriaの日記/米国型「市場原理主義」の「狂信徒集団」たる経団連&自民党の“錯誤・狼狽ぶり”の笑止、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20080920〕のコメント&レスの転載)
雪解け水 『株価暴落が、世界恐慌の前触れかなにかで無ければいいのですが…。
私の住んでいる田舎ですら、心配している人が多数派です。』(2008/09/21 13:44)
toxandoria 『“雪解け水”さま、コメントありがとうございます。
たしかに、メディア情報やコメンテータらの解説以外のところに何か不安な空気を感じますね。
しかし、いま大事なのは先ず落ちつくこと、・・・・・
そして、やはり“民主主義とは何か?”という原点を強烈に意識することではないかと思います。
ところで、案の定かも知れませんが、欧州各国の首脳から過剰な投資は規制すべきだとの声が出始めたようです。→http://veritas.nikkei.co.jp/wallcity/index.aspx?id=MS2R1900B%2019092008
従来から、EU域内では各種の指令で過剰投資(というより過剰投機)を規制してきましたが、アメリカが反対してきたため、主に米国などでは殆ど無法地帯と化しつつあったようです。
過日、当日記の別記事で触れた「国際会計基準」(投機価値をストレートに反映する、資産にかかわる時価評価の問題)を巡る“欧州vs米国の対立”も根は同じです。 → http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20080903
日本は、その狭間でオロオロ状態のようです。ただ、この問題は専門用語の定義にかかわる問題でもあるため、あまり一般的には、国民に直結するリスク問題として意識されていないように思われます。 → 例えば「公正」をどう定義するか、etc
と ころで、アメリカも負けてはおらず、今回の「一時的な“大きな政府”への舵取り=巨額公的資金投入による、金融・不動産バブル関連の巨額負債の救済」は、 世界のグローバル経済全体から見れば、米国の倒産金融機関等(モラル崩壊していた!)を放置してパニックを拡大するより却って安上がりだ(=各国の国民の 傷も小さくて済むぞ!)、と我を張るようで身勝手な論法(というより、一種の開き直り論?)がメディア上に出始めています。 → http://veritas.nikkei.co.jp/wallcity/index.aspx?id=MS2N1902K%2020092008
な んだかんだで、少なく見ても100〜150兆円位の公的資金の投入が見込まれるため、おそらく、超ドル安(円高、ユーロ高など)へ大きく振れることが考え られます。すると、米国債(ドル建債権)を多量に抱える日本・欧州各国・中国などの国家資産等が大きく目減りし、ひいてはその大きなマイナス補填のツケ (=増税強化)が各国民へ回されることになります。しかし、それでも世界中の人々の預金・資産がゼロになるよりマシだろうという、まことに独善的で身勝手 な論法です。
この有様では、アメリカに「市場原理主義の旗」を降ろさせることは並大抵のことではないようです。そして、その背景にあるの は、矢張り、世界最強の米国の軍事力(=衣の下の刃)です。従って、この<異常で非民主主義的な考え方>をアメリカ政府(及びロビイスト&御用学者&御用 メディアなど)に止めさせることができるのは、<アメリカの一般国民の意志>以外には存在しないと思われます。
恐るべき世界になっているようです。が、だからこそ民主主義の原点(一票の重み)を絶えず見直すことが大切な時代だということになるでしょうか?』(2008/09/21 15:15)
イオン 『 今日は、イオンです。小生、このたびのAIG危機にあたっては、個人的事情から正しく自分が「知らぬが仏」であったことを強かに思い知らされた数日間を過ごしました。全くの不覚、不徳というべきです。
「…ところでアメリカに「市場原理主義の旗」を降ろさせることは並大抵のことではないようです。そして、その背景にあるのは、矢張り、世界最強の米国の軍 事力(=衣の下の刃)です。従って、この<異常で非民主主義的な考え方>をアメリカ政府(中略)に止めさせることができるのは、<アメリカの一般国民の意 志>以外には存在しないと思われます」。全く同感です。しかしあちらでも政治家としては未知数の「厚化粧」の人が不思議な事に副大統領候補として躍り出 て、新自由主義的政府と軍需産業の連合体の最後の切り札というべき老政治家のために援護射撃している始末で、それがけっこう奏功しているから不思議です。 この金融危機のニュースは完全に大統領選の話題をかき消してしまったようにも見えます。しかしこの金融危機の後の大統領選の世論調査はどうなるか、小生は 注目しています。(調査を控えている、あるいはあまり大きくマスコミが伝えないのは何か陰謀にも似た裏事情が、まずいことがあるのでしょうか?)
かの総裁選女性候補者のアメリカ版は、(候補者が一時期自分を似せようとしたライス女史でなく)この人ではないかと思います。新自由主義に骨がらみになっ た我が国とその総本山の国とは奇妙なパラレリズムが最近見られます。Toxandria様が三年前の日本の総選挙に見たポルノクラシーが「宗主国」に逆輸 入されたようにも見えますが… かの国の民主主義も一つの正念場を迎えているのでしょうか?
お騒がせしました。失礼致しました。今回のコローについての記事も楽しみました。これからもロマン派などを含めた、米独立革命、仏大革命、産業革命の時代の精神を活写した記事を期待しています。』(2008/09/21 18:05)
toxandoria 『イオンさま、toxandoriaのある知人(AIG傘下・生保加入者)も、ここ1週間ほどヤキモキさせられたようです。ともかくも、この問題は落ち着きつつあるようで良かったと思います。
見 方によりますが、結果的に、今回の「アメリカ発の大金融パニック」(決して、その嵐は去った訳ではありません・・・)は、特に日本の 「経団連」と「自民党&民主党&御用学者などの小泉・竹中信者の面々=新自由主義思想の信奉者」らへも、些かながら、反省を迫る効果があったことが窺えま す(参照、下記情報★)。もし、今回のグローバルな金融パニックが起こらなければ、我われ日本国民は、それこそ「知らぬが仏」状態のままで“リーマン・金 融ゴリラ型の野獣たち”が跋扈する弱肉強食の荒波へ、おいしいグルメ餌として投げ込まれる寸前であったようです。
★生保の安全網「維持」急浮上 AIG危機が波紋、金融審が議論、http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080921AT2C2000B20092008.html
こ こでは、“「小泉構造改革=規制緩和、市場原理に任せた自己責任原則」の方針に沿って、当初、金融庁は生保契約者らに対するセーフティネット維持のための 公的資金を使う仕組みを廃止する方向で検討していたが、AIGが経営危機に陥るなど今回の米国発・金融パニックに驚愕し、セーフティネット廃止の考えを根 本から改める可能性が強まった”と報じられています。
実は、この「自由&規制緩和/原理主義」(小泉・竹中一派が強引に持ち込んだ米型市 場原理主義)が大錯誤りであり、当時の小泉内閣が自らその誤りを実証してしまったこと(ただし、小泉・竹中一派は<その自己矛盾的な事実>を強弁で弁護し つつ、絶対に認めませんでした・・・)については、今から約3年前のことですが、作家・高村良氏が“りそな銀行・国有化”のアポリア(難問)が発生したと きに明快に指摘しています(月刊・現代、2006年2月号:小泉・竹中『亡国コンビへの退場勧告』)。しかし、この指摘は多くの人々から殆ど無視されまし た(参照、下記記事■)。
■2006-01-09付toxandoriaの日記/「幻想のセレブ経済」にパラサイト(寄生)する大増税時代の始まり、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060109
次いで、下記の情報(◆)がアメリカから飛び込んできました。それは、9月20日、ワシントンの連邦地裁がチェイニー副大統領に対して過去8年間の<副大統 領在職中に作成されたすべての公文書>の保全を命じる仮処分を出した、というものです。ご周知のとおり、チェイニー副大統領(史上最強の副大統領?/元・ 石油関連企業ハリバートンCEO)はブッシュ政権の黒幕的存在ですが、以前からチェイニー副大統領の挙動に不信感を持って追跡してきた権力監視団体「ワシントンの責任と倫理のための市民(CREW、http://www.citizensforethics.org/)」の主張を認めた結果のようです。
◆チェーニー副大統領に公文書保全命令=市民の訴え認め隠滅防止−米地裁、http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008092100099
これは、「踏みとどまれるか? アメリカの民主主義」のアポリアがギリギリのところで姿を見せたようで非常に興味深いものがあります。それも、結局はアメリ カの一般国民の意志まで動かすことになるかどうかという問題に繋がりますが、<公文書の99%が廃棄処分され、政治・行政の実態が殆ど闇に葬られることが 当然視される日本のアーカイブ事情>では、とても考えられないことです。ここには、アメリカ(先進民主主義国家のプライドの存在)と日本(名ばかり民主主義で真相は封建国家)の民主主義の質的な違いが現れているように思われます。
昨日、「民主党の小沢さんは<顔にハンディ>がある・・・」 というコメンティータの発言を某民放TVで聞きました。これは見事に政治の本質がポピュリズムであることを言い当てています。が、だからこそリーダーの役 割が重要なのだと思います。フランス風エリート指導国家とまでは行かないとしても、今回の「大金融パニック」で紙屑と化した“おセレブ”な<リーマンの株 券1枚>と比べれば“余りにも地味”な<1枚の投票権>の違いの真相を教えるのが社会のリーダーたる者の役割です。しかし、ポルノ一色(≒下卑たポピュリ ズム政治、ポルノクラシー)に汚まった、日本の 過半のリーダーたち(政治家・財界人・高級官僚・アカデミズム・教育者ら)は、この根本命題をスッカリ忘れ去ったように見えます。』(2008/09/23 06:21)
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