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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20080922.html>
食の安全で真に恐れるべき対象を密やかにすりかえるメディア報道(たとえば今回は朝日)
出先の某地方で「サンデーモーニング」を作業の合間に見ていて、汚染米のテーマにあたり、「このことを一言でまとめると?」、という司会者の投げかけに対して、法政大の田中優子教授は「いよいよ日本が自立、対米追従の道から外れることを考える時期が来たのが明らかになった」といった趣旨のお話をしていました。
同様に、番組を見ていた方からは、慶応大の金子勝教授は「これは農政の破綻」と語っていた、というお話を伺いました。
これらはいずれも、人の生命が何らかの別の金銭的価値のカタに出されていることへの警告だ、と考えるわたしのスタンス(と書くのはいささか僭越ですが)も同じ方向にあるものです。
そこには「これくらいのこと」として未然の被害をことさらに矮小化してきた国政の本質的な誤りと、それを都政レベルでこれから行おうとしているイシハラ氏の(言葉だけは民族主義的で勇ましいのにその実は)やはり長いものには巻かれろの傀儡性を示すことに他ならないとも考えています。
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2008-09-19
『太田農水大臣だけで安全責任を取れやしません(なぜ厚労省が表に出てこないのかも不思議です)』
〜〜〜 さらにその地域での朝日の土曜の夕刊を読んで腰を抜かしました(東京版は未確認です)。 中国産メラミン入りミルクの問題の真横に、まるでそれと一続きであるかのようにして、「土曜フォーカス」というシリーズものが掲載されており、それは、 朝日 2008/9/20 夕刊 「偽装素通り 悔やむ築地 かばやき外見では...約50トン全国へ?」 という記事となっていました。 ネットにはないようですが、一言で言って、見出しの事実歪曲羊頭狗肉ぶりからみてもふざけた記事です。 (クリックで拡大) 内容をよく読めば誰もが分かるように(わたしのところにも指摘をいただいたように)、ここで記事が示している問題は、「浜伸」という1つの食品会社が偽装を見抜けなかった(中国の食品偽装が卸を素通りしてしまった)という、あって欲しくはないがどの地域でも発生してしまう可能性をもつ、「食品流通のグローバル化に伴う、企業の危機管理失敗事例として現れた事故」です。 なのにこれを「卸」と「仲卸」や、流通システムのことを必要性に迫られて考える機会はない多くの読者が斜め読みをすれば、イシハラ氏に敵対する(と、朝日新聞様がなぜか見なしているらしき)「築地市場」という普遍的な存在(?)が何らかの失態をやらかしたかのような、「悔やむ築地」というタイトルを負う業につけてあえて印象操作を企図したいんちき報道であると言わなくてはなりませんね。 そして、こうした「揚げ足取り」の機会を何らかの要因があって「見計らっていた」とされてもやむなきでしょう。 そのくせわずかばかり巧妙なのは、たしかによくよく読まないと、現在の食品流通において市場機能が大きな欠陥を持っているようにも受けとめられる効果がある点です。 「中国食品の脅威」という多くの事件に軒下を借りての、権力追従反駁派(あえて市場移転反対派とは言いません)に対しての、からくりつきのネガティブキャンペーンであることは疑いの余地がないでしょう。 わたし個人の贔屓目を抜きにしたところでも、つまりは、これは北朝鮮脅威論で軍縮派を威嚇するような類の言説であって、なんら市民の食の安全を担保しようという意思が感じられやしません。 こちらを呼んで下さっているらしい朝日新聞さん、単純に考えてもいささかこれは品位を欠く行為ではないでしょうか? (この際、築地市場と町内会であるなしや背後の計算があるかないかなどは問いませんが) さらには、こうして、民間の「失態」に脅威論を押しつけて、政官財の構造的な問題にはノータッチで、ただ時の権力が「壊したい流通体制」を攻撃しているうちは、なんら問題の解決にならないでしょうし、さらには「悪質で危険な真因(農政のあり方、縦割り行政を口実にした白を切る態度)」から目をそらせる流れを加速し、最後は取り返しの付かない甚大な被害を背負う事態を引き起こす種をまくことに十分なる、と考えます。 これまでに、アベ政権下での「教育基本法12月8日成立」などを初めとした、与党規定路線への反論を叩き潰そうという意欲喪失目的の記事(最近では、7月の築地移転反対デモ人数の「過誤による」七分の一の過少報道や専門家会議の安全宣言その他もろもろ)が頻発していることや、さらにはここには書きませんが、関係者の方の(私的見解かもしれませんが)ひどい発言などがなければ、わたしも何もここまで朝日の報道に対して、被害妄想めいたことを書かなくても済んだのかもしれませんが、私怨?やそれによる偏見のあるなしに関わらず、今回の記事の有害性は変わることがないでしょう。 こうした記事やTV報道の多さに洗脳されている場合ではないのだと思います。 徹底してこうした雑音を無視することとともに重要なのは、せめてこの記事を報道の不実を示す反面教師の好適例として理解し、節度のない規制緩和・先行き予測を欠いたグローバル化を推進してきた真の構造に思いを至らせることなのかもしれません。
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