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2008年09月22日
自衛隊幕僚長の暴言を放置する政治とメディアのゆるみ
発売中の週刊朝日10月3日で自衛隊の現役幕僚長が暴言を繰り返していた事を知った。
今年4月、名古屋高裁が「イラクでの航空自衛隊活動は違憲であるという」という判決を下した時、「そんなの関係ねえ」という浅薄な暴言を吐いたのは田母神俊雄航空幕僚長(60)だった。
その発言をなんら咎められることなく、その人間は航空自衛隊のトップに居座っている。
ところがその田母神幕僚長が、なんとその3ヶ月ほど前の今年の1月30日に、埼玉県熊谷市の航空自衛隊基地で行なった講話の中で、次のような暴言を連発していたというのだ。
日本は悪くなかった。正しい国だった、と対等にアメリカと議論するような人たちは皆(米国占領軍の手で)公職から追放された・・・軍人だったり、国の役人、政治家、大学の先生とかが、20万人以上も追放された・・・その穴埋めのために戻ってきたのは、戦前追放されている人たちが多かったわけです。いわゆる左翼と呼ばれる人たちです。脳みそが頭の左半分にしかないような人たちが皆それぞれ公職に戻ったわけです・・・(矢内原忠雄元東大総長をやり玉にあげ)この人は戦前、天皇家を潰すべきだと言って追放されていたいわゆる左翼です。これが東大総長に戻りました・・・(滝川幸辰京大元総長について)この人も天皇制廃止論者で戦前追放されていた人です。それでやはり左翼の弟子をいっぱい連れて京都大学に戻った・・・(都留重人一橋大元総長ついて)ハーバート・ノーマンというアメリカの外交官がいた。これは実はコミンテルンのスパイだった事がわかって自殺した人ですが、これと(都留は)ぐるだった人です・・・(昨今の大学構内の立て看板に神経をとがらせて)毎朝東大教養学部の中を駆け足するのです・・・そうするとどこの国の看板か、頭が狂っているんじゃないかというような看板がいっぱい立っている・・・
日本の制服組のトップである幕僚長が、歴史の断片をつまみ食いしてこのような偏向した考えを若い自衛隊員に教え込む。
このような考えの人間であるから、名古屋高裁判決についても、「そんなの関係ねえ」と言い放つ事ができたのだ。法の支配の否定を平気で行なうのだ。
問題はそのような人間を自衛隊の幹部に据え置きつづけるこの国の人事政策のゆるみである。緊張感のなさである。
これは暴言では済まされない大問題である。
この事実はこれまでまったく報道されていなかった。
しかしこの週刊誌の記事で皆が知るところとなった。
いままで数々の政治家や官僚の暴言・放言がメディアで取りあげられ、政治問題化してきた。
しかしこの制服組のトップの暴言は、暴言ではすまない。
この国のシビリアンコントロールの形骸化という大問題である。
護憲政治家よ、メディアよ。政局にばかり気を取られていてはいけない。
政治的リーダーシップ不在の時に、この国はどんどんと無政府状態になりつつある。
シビリアンコントロールの重要性を唱えるのなら、この幕僚長を国会に招致し、発言の真意を国民の前でただすべきだ。
彼が自分の発言が正しいと言うのであれば直ちに更迭すべきだ。
かつてのこの国の政治はそれだけの緊張感があった。
いまや防衛省の制服組までが政治をなめきっている時代となってしまった。
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