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2008年09月18日
谷内さん、それはないよ
彼と最後に言葉をかわしたのはいつだったろうかと思う。
前外務省事務次官の谷内正太郎氏のことである。
私と彼は昭和44年(1969年)に外務省の門をくぐった同期生である。
当時彼は東大修士課程をへて入省した最年長の24歳、私は京都大学を三年で中退した最年少の21歳だった。
私は彼をずっとさんづけで呼び、彼はいつも天木君だった。
ともに米国研修を命ぜられ、彼はマサチューセッツ州のフレッチャースクールで外交を学び、私はオハイオ州のオバリンカレッジで若い学生たちから米国生活を学んだ。
それから三十数年、イラク戦争をきっかけに私は外務省を去り、彼は事務次官に上り詰めて米国のイラク攻撃を支えた。
谷内さんが、沖縄返還交渉の密使として佐藤総理から派遣された若泉教授に私淑し、外務省に入省したばかりの頃、下宿先の若泉教授の家から通っていた事を知ったのは最近であった。
その谷内さんが、9月18日の産経新聞に載っていた。
なんでも21世紀を担う若者の人間力育成を目指す「産経私塾」の講師として話したという。
質疑応答で若者の一人がこう質問したという。
「国民の生命を守る観点から自衛隊の引き揚げに意味はあるのでは」
それに対する谷内さんの答えはこうだ。
「仮に危険だからと全部引き揚げると、タリバンが確実に復活し、イラクで追い詰められたテロリストの一大基地がアフガンにできる。日本国内でも共鳴勢力によるテロが起きる可能性がある。むしろ政府レベルでも危険を押して行くべきで、それが巡り巡って日本国民全体の生命、財産を守ることになる」
谷内さん、それはないよ。純粋な若者に嘘を教えてはいけない。
もし本気でそう思って外務次官を務めていたとしたら、大問題だ。
もし、いつの日か私が政治家になったなら、国会に来てもらって国民の前で、あのイラク戦争に加担した日本外交の是非について、議論しようじゃないか。
まだ勝負はついていない。
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