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http://www.news.janjan.jp/world/0809/0809127007/1.php
ロシア人2力士大麻疑惑「吸引じゃない可能性もある」と大西教授
白坂和彦2008/09/13
ロシア人力士2人の検査をした相撲協会アンチドーピング専門委員の大西教授に電話取材した。ご多忙の中を快く応じて頂き、2人の尿からドーピングの定義に十分当てはまる量の物質が出たのは間違いないが、故意に吸引した結果だとは言い切れない、という趣旨のご回答を得た。
ロシア人力士2名の尿検査で大麻の陽性反応が出た問題で、検査を担当した日本相撲協会アンチ・ドーピング委員会専門委員の大西祥平慶大教授に電話取材しました。大変にご多忙の様子で、今日のお昼前にようやくお話を伺うことができました。お忙しいところ、丁寧にご対応頂き、大西教授に感謝申しあげ、以下にお聞きした内容を抜粋して掲載します。
◇ ◇ ◇
Q:私は大麻取締法変革センターの白坂と申しまして、大麻取締法の見直しをしてほしいという活動をしている者ですが、今回の露鵬と白露山の大麻の検査について取材をしておりまして、いくつか教えて頂きたいのですが、私も報道を通してしか知らないのですが、先生の記者会見で、今回検出された濃度は2・3日以内に自分で吸引したものに間違いのないものだと出ていましたが、それは先生がそのように仰ったのでしょうか?
大西教授:そうですね、はい。
Q:報道を見ると、吸引したということになっていますが、例えばクッキーに混ぜてあったとか、海外では医療用にチョコレートに混ぜて使ったりもするようですが、そのようなかたちで本人たちが大麻だという自覚がないままに摂取したという可能性はないでしょうか?
大西教授:大麻が体内にあったことは事実なので、それが尿に出たということは間違いがないので、それに対しての評価をしていますから、もちろん取り込み方についてはいろいろあるでしょうけれども、ひとつの例として、可能性として、吸引したということについての説明をしましたけれども。
Q:そうすると、吸引したというのは可能性のひとつであって、本人たちが自覚しないままに摂取したことも考えられるわけですね?
大西教授:体のなかに、いわゆる吸引したことによる量という、陽性の判断ですね、その基準を超えているわけですから、そのものに対して、十分に体に取り込んで尿に出たということは明らかな事実なので。
Q:出たのは代謝物ですか?
大西教授:代謝物です。カルボン酸体です。
Q:私がちょっと気になっているのは、本人たちがずっと吸引していないと言っているようなので、吸引じゃないかたちで、知らないうちに摂取しちゃった可能性があるんじゃないかという点なんですけれども。
大西教授:それは分かりませんけれども、ドーピングの検査の判断は、そいうふうに出ていますから。
Q:尿から出たということについては明らかだということですか?
大西教授:それはもう明らかです。それに対しての判断ですから。
Q:そうすると、吸引ではない可能性も、可能性としてはあるということでしょうか?
大西教授:吸引じゃない可能性もあるかもしれませんね。
Q:先生はスポーツ・ドーピングの権威でいらっしゃるとお聞きしていますが、アメリカなどの場合、スポーツ・ドーピングの検査と、職場や学校で行われるドラッグ・テストは目的も手法も全く違って、ドラッグ・テストの場合、血液検査で確認すると聞いたのですが?
大西教授:採血をするというのは、かなり人手と準備が必要なんですね。もちろんドーピング検査でも採血もあるんですけれども、きちっとした取り決めを事前に決めておかないといけないので、いわゆるやり方ですよね、やり方についての精査を今後、協会のなかで明文化することが必要になりますので、それをいま準備しようと思っているところです。採血をするつもりは全然ないんです。
Q:採血はしないということですか?
大西教授:やらないです。
Q:今回は簡易検査ということですけれども、尿を採取する場所に第3者が出入りできる可能性はあったんでしょうか?
大西教授:第3者は出入りできません。本人と監視人だけです。
Q:今回、2人の力士は解雇されてしまったわけですけれども、本人たちが吸ったという証拠がないのにちょっと厳しいかな、と思うんですけど。
大西教授:吸ったという証拠は、体から出たという証拠は明らかなので、それに対しての処分ですから。
Q:体から出たという証拠は明らかだとしても、本人たちが吸ったという証拠はないわけですよね。
大西教授:これはね、結局、ドーピングの判断というのはみんなそうなんですけれども、選手・力士の体から採取された検体から禁止物質が出れば、それに対して判断しているので、それに対して選手たちが同意するかどうかは判断の基準になっていませんので、出たということに対しての判断をせざるを得ないんです。
Q:吸引ではなくて、本人たちが知らないうちに摂取してしまったという可能性は残るわけですね?
大西教授:量からすると、吸引の話ですけれども、主流煙か副流煙かということが一番大きな問題になるので、それに対しての基準値は決まっていますから、それで判断をしていますので。
Q:副流煙の濃度ではないということなわけですね?
大西教授:それはもう前から言っています。
Q:6月でしたか、ロス巡業で吸った副流煙が、力士は代謝が悪いから、それが出た可能性もあるというような話を弁護士の方がお話になっていましたけれども、その可能性はあるでしょうか?
大西教授:ないです。
Q:そうすると、本人たちが意図せずに摂取してしまった可能性は残るということですね?
大西教授:それは、意図しないというのは、分かりません。私には分からないです。だけど、彼らには明らかに、出た尿で、陽性所見があったということは事実です。
以上、大西教授からお聞きした内容の抜粋です。大西教授にはご多忙のところお話を聞かせて頂き、ご丁寧な対応をして頂き、感謝申し上げます。ありがとうございました。
◇ ◇ ◇
※本記事の初出は、大麻取締法変革センターのホームページです。(編集部)
参考:
財団法人 日本アンチ・ドーピング機構
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