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2008年09月15日
自民党総裁選から見えてきた自公政権の断末魔 そのA
小泉元首相の危険な賭け
政治家に近いある人から、まったく偶然に、最近私はこういう話を直接に聞いた。
「小泉元首相にあなたの事を言ってみたら、『俺の前でそいつの名前を口にするな』と怒られたよ」と。
一人のおちこぼれ官僚を、そこまで意識する小泉元首相のことである。このブログで繰返す小泉批判も、間違いなくその耳に届いてるに違いない。
もちろん私はそれを承知で書いている。
私は9月8日のブログで、小泉新党はあるか、と自問自答した。
また9月10日のブログでは、自民党総裁選の唯一の見せ場は、小泉元首相が小池百合子候補を応援して麻生候補との代理戦争をする事だとけしかけた。
案の定小泉元首相は動き出した。
しかし私の思い描いていた方向とは異なる展開になりそうだ。
一言で言えば、小泉元首相の目論みは外れたということだ。
「5人はいずれも小泉内閣の閣僚だった。だから誰を支持するかは今は言えねえ」などと受けを狙って登場した小泉元首相であったが、総裁選への影響は殆どないと受け止められている。
総裁選は自民党議員と自民党員の間だけの選挙である。小池百合子は自民党の中では人望はない。小泉チルドレンの多くは生き残りのために様々な派閥に属してしまって、小泉元首相について動く議員はおちこぼれの30名程度だといわれている。
これでは、いくら小泉元首相が「俺は小池百合子に一票を入れる」と言ったところで勝ち目はない。
それに最近の小泉元首相を見ていると老醜を感じさせる。
いつも酒を飲んだ後のような腫れた顔してでてくる。一段と長くなったライオンヘヤーさえも不潔に映る。
所詮は権力を握っていての小泉だったのだ。
権力を手放したとたん、ただの無教養な老政治家に成り下がってしまったのだ。
小泉ブームは起こりえない。
小泉元首相は、どこまで自分を客観的に見つめているのだろうか。
もし彼が冷静であれば、もはや小池百合子を総裁候補におして麻生候補との代理戦争を行なう愚を犯さないだろう。
はやばやと戦略を変えて、小池百合子に、麻生選挙管理総裁の応援団に徹しろ、と命じているのかもしれない。
なぜなら、総裁選に勝利することが確実な麻生と、それでも戦うという事は、それは自民党を割る事であるからだ。そして総選挙前にそれを行なうという事は自殺行為に等しい。
もし彼が冷静なら自重する。彼の本当の敵である小沢民主党との、政権を賭けた総選挙に専念したほうが賢明だと判断するに違いない。
問題は総選挙後である。
自民党が負ければ勿論のこと、自民党が勝っても、総選挙後は中川秀直、小池百合子、武部勤らを率いて新党を作る可能性がある。その新党がキャスティングボートを握る数を持てば十分存在感を保てる。それぐらいの数の議員を引き連れる事はできる。
小泉元首相がそう考えても不思議ではない。
小泉元首相は、すでに自民党を見限っている。自民党に自分の居場所がないことを知っている。
総選挙に勝っても負けても、自民党を離れるつもりなのだ。
しかし、それは危険な賭けでもある。
絶頂を極めた政治家人生の晩節を汚す事になるおそれがある。
本来ならば、福田を引き連れて政界を引退すべきなのである。
それが出来ないところが小泉元首相の限界である。
小泉さん、やめとけよ。時代は確実にあなたを飛び超えて動き出している。
良くも悪くも小泉の時代は終わったのだ。私にとってはさびしい限りではあるのだが・・・
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