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http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/12gendainet02038297/
5人以上が乱立!自民党総裁選を仕切る2人の黒幕 (ゲンダイネット)
自民党総裁選は8日、与謝野馨経財担当相と小池百合子元防衛相が正式に立候補を表明。麻生幹事長と石原伸晃元政調会長ら5人以上で争う構図が固まった。一見、候補者乱立、華々しい総裁選に見えるが、この総裁選には2人の黒幕がいる。森元首相と青木幹雄・元参院議員会長だ。
森は8日、町村派の臨時総会で「麻生氏が(次期総裁に)ふさわしい」「総裁選後のことも考えれば、麻生氏を派として応援した方がいい」と述べた。
88人の町村派が麻生に乗れば、麻生の圧勝が確定する。安倍、福田と政権ブン投げ首相が続いた町村派。そのため、今回は独自候補の擁立は見送るが、ちゃっかり、“勝ち馬”には乗る作戦ということだ。
こうした動きの一方で、森は石原伸晃の立候補に協力、小池百合子の暴走にもストップをかけ、巧妙に「総裁選を盛り上げつつ、結局は麻生に勝たせる」戦略で動いている。「サメの脳みそ」と揶揄された元首相が盛んにかき回しているのだ。
「森さんは石原伸晃の推薦人確保で協力している。東京オリンピック誘致などでも“共闘”する親父の慎太郎都知事から頼まれたからですが、それだけじゃない。伸晃が立てば、自派から勝手に立候補する小池がかすんで目立たなくなるからでしょう。小池が華々しく立候補すると、町村派は麻生支持の森一派と小池支持の中川秀直一派で二分され、分裂騒ぎが注目される。かといって、総裁選に花を添える小池の立候補は潰せない。で、毒消しに伸晃の立候補に協力したわけです」(自民党事情通)
●与謝野立候補のウラにも…
いかにも策士の森が考えそうなことだが、もうひとりの主役、与謝野を担ぎ出したのは青木だ。
「与謝野と青木は今年の早い段階から協力を確認しあっている。与謝野が財政再建の勉強会を立ち上げ、ポスト福田として注目されるようになった頃から、青木は『いつでも協力するから』とささやいています。『総裁選なんて考えたこともない』と言い続けていた与謝野が一夜で変わった裏には何があったのか。青木が暗躍したのは間違いありません」(与党関係者)
無派閥で推薦人確保が厳しいといわれた与謝野が立候補できたのは、青木が仕切る参院の津島派が乗ったからだ。
与謝野が出れば、総裁選のイメージが変わる。人気投票だけではなく、政策論争の側面も出てくる。自民党にとってもプラスだ。
総裁選には人の協力だけでなく、カネもいる。派閥のボスでもない限り、簡単には出られない。党のシナリオがない限りは……。
(日刊ゲンダイ2008年9月9日掲載)
[ 2008年9月12日10時00分 ]
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