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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20080912.html
豊洲調査の捏造疑惑への弁明書が公開されましたが、弁明になっていません
008-07-27の『やっぱり豊洲の移転先調査で捏造がありました!(7/26の専門家会議で発覚した事実)』というエントリー(http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10120655837.html)で、豊洲の調査を委託された業者が、データの捏造をしていたという告発が7/26にあったとお知らせしました。
音声データで聞き取れましたがその時は社名は伏せていました。「いであ株式会社」です。
以下のブログに、疑惑追及部分の音声(MP3のポッドキャスティング)があります:
♪地下水調査での偽装・捏造が発覚!: 第9回豊洲新市場予定地専門家会議音声
http://ichiba.geocities.yahoo.co.jp/gl/tokyo2016no/view/20080727
ついに1ヵ月半以上もかけて(もっと迅速な報告ができたのでは?)、「弁明文」まるものが東京都のサイトにアップされていました。
平成20 年9月9日
東京都中央卸売市場
専門家会議終了後の質疑応答における土壌・地下水の詳細調査に関する指摘について
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/news/20/0909.pdf
あ、1ヵ月半もかかってと書いたのですが、8/11に業者からの調査資料は着いているのですね。
この弁明書ですが、まず、1ページ目がすべてを物語っています。
以下は公開直後に情報をくださった方に宛て、わたしから送ったメールです(一部改訂および別のところでお知らせした内容をマージしていますが、趣旨な流れは変えていません)。
〜〜〜ここから
まず、1ページ目の冒頭にこう来ましたか。
去る7月26 日に開催された専門家会議終了後の質疑応答において、傍聴者から
データの信憑性に関する質問の中で、「6月28 日に、5街区の土壌・地下水の詳細
調査を東京都から受託している「いであ梶vの社員と思われる者が、N27-1 地点で、
4月4日と記載された看板を入れて、地下水の採水作業の写真を撮影しており、デ
ータの捏造である。」との指摘がありました。
これに対し、東京都が別添のとおり、事実関係を調査した結果、指摘があったと
おり写真が撮影されていましたが、調査・分析は適正に行われ、分析データは十分
信頼できるものであることを確認いたしました。
だそうですから!
これじゃ坂巻先生が誤解で大騒ぎしたかのような印象操作です。
その次のページにある、
(写真撮影の理由)
○今後、社が受託する調査に際して、施工体制や施工管理の計画策定に資す
るため、本調査の作業状況写真、「地下水試料採取者チェック表」、「分析
室への搬入試料確認表」などの作業に関する調書を全て取りまとめた資料
集を作成していた。
○しかし、N27-1 地点の地下水採取状況写真のデータを消去してしまったた
め、6月28 日に改めて地下水採取状況写真を撮影した。
○写真撮影に際しては、地下水採取に係わる「地下水試料採取者チェック表」、
「現場用サンプルチェックシート」、「分析室への搬入試料確認表」の日付
である4月4日と整合させるため、看板に「4月4日」と記入した。
という部分ですが、地震計のデータが上書きされて消失したと強弁した志賀原発と柏崎刈羽原発の事例と酷似しています。志賀原発に至ってはデータ容量が16MB程度(記憶によります)しかなかったので余震のデータで上書きされたという嘘くささでした。柏崎刈羽も同様です。
不都合なデータそのものがなくなったのではなく、今回はデータ消失を理由に再撮影したという見苦しい言い訳をして、それを鵜呑みにしている東京都に、正しい判断能力が備わっているとは考えられません。
業者としても、最初から写真がないならその旨を含めて東京都に報告しなくてはなりませんし、写真をなくしたあるいは最初からなかったということが事実だとしても、なぜデータはだいぶ遅くなってから取得したのかが、きわめてグレーです。
そう考えていたところ、写真は社内での教育訓練的な目的で、全体を収集しようとしているもので、都に納品するものではないようですね。であれば、社内教育なら、「こうして写真を撮りそびれることもあるという注意」を喚起するべきでしょう。何かにつけ、後付けで調整する体質が備わっているのでしょうか?
資料はこれから読みこんでいく必要がありますが、わざと本質外の部分も織り交ぜた長い文書で読ませる気をなくさせる魂胆に思えます。
「作業日報」の信憑性や、そのほか東京都が入手した日との合致性もそもそも疑わしいですし、業者が、担当者がうんぬんのくだりは組織としての責任回避としか言いようがありませんね。
写真1点をもってすれば、このような口実がまかりとおるのだとすれば他の状況証拠も坂巻先生などが持っていらっしゃれば、それらを突きつけて回答を求めると、明白な破綻が出てくるとも思います。
チューブの中に透明な水が入っていたというのが坂巻先生のお話で、いであ(株)はこれは撮影用だからと言っているのですが、なぜ撮影用に透明な水をチューブに入れなくてはならなかったのか、泥水でないので写真には映りにくいでしょうし、もし映っていたらかえって作業工程を示す際には誤解を招くものになると思います。
それと、道路使用許可があったのが4月、ということですが、6月の撮影時には使用許可を取らないで行ったことになりますね。
百億歩譲って、このN-27-1地点は、この報告にあるように写真だけを後から撮ったもので(それにしても6月末ですか!)、他にはなんら瑕疵やずさんさはない(まったく到底信じられませんが)としても、結局これでは、他の種類の不手際や捏造があったという可能性は除外できません。
つまり、技術力管理能力の不足あるいは、何か悪い意味での「特別なこと」がこの業者と都の間にあったのではないでしょうか。
データの内容そのものに不整合がないかどうかと加え報告までに時間がかかりすぎているあたりにも意図を見てしまいます。
それと、わたしが気になるのは、画像で多数添付されているチェック表の類の筆跡の様子です。
きれいにそろいすぎています。
現場で作業ノートや別の帳票があり、それを当日の作業終了時点でいっせいに書き込むのだとしても、日がまたがったチェック表の、文字の並びや筆跡、筆圧、配置の乱れのなさなど、適当にずれを持ちながらも連続的な推移を持っています。
(ISOの審査間際に書類を急造するとできる資料の雰囲気がそのまま漂います)
データそのものの整合性なども本当はきちんと見ると疑惑が見つかりそうな気もしています。
また、この公開(弁明)のためにつけられた他のデータから、いろいろと面白い点も見つかります。
〜〜〜ここまで
本当はねちねちと長く書きたいのですが、連休直後に仕事のピークのため万事対応が遅れがちです。
ということで、続きます。
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