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2008年09月09日
不必要に騒ぎ立てては問題の本質を見失う
相撲界の麻薬騒動がスポーツ紙の一面を独占している。
スポーツ紙どころかメディアの中心となっている。
しかしここまでこの問題を長引かせたのは誰か。
麻薬という最も深刻な反社会的犯罪は、警察が直ちに介入し、少しでも疑いを持たれた者は直ちに逮捕され、その決着は司直の手に委ねられるのがこれまでの常だ。
芸能人でもスポーツマンでも、ましてや一般人は、弁解の余地なくつかまっておしまいだ。
それなのになぜ相撲界に限ってはここまでもたもたしていたのか。
毎日のメディアのネタになっていたのか。
メディア大騒ぎの不思議は他にもある。
たとえば選挙なき小沢民主党再選に対する執拗な批判である。
それは今でも続いている。
私が見るところでは、小沢再選を弁護した論調は皆無だ。すべてのメディアが批判している。
しかし、公明党や共産党の党首選出の無投票ぶりには、一言も批判はない。
それどころか言及さえしない。
翻って、自民党の総裁選がここまで茶番劇に堕している事を、もはやすべてのメディアが笑いものにしている。
選挙をしてもしなくても大騒ぎをするのだ。
にわかに大騒ぎになった有害米事件もそうだ。
確かに、あのメタミドホス農薬や、発癌物質で名の通ったアフラトキシンなどに汚染されている有害米が食用に使われていたとなれば大問題だ。
それを知りながら長年繰返していた社長がいたとは驚きだ。許せない。
しかしそれを食した消費者の被害状況に一言も触れることなく、毒性の重大さばかりを騒ぎ立てると国民はパニックになる。
あの耐震偽装事件の時に、買ったばかりのマンションから立ち退きさせられた国民が出た時と同じだ。
一部のマンションが見せしめのように壊され、その他多くのマンションが修繕で誤魔化されて終わってしまった。
そして、あの時も今度も、監督官庁の見過ごしが指摘されたけれど、その追及は行なわれなかった。
内部告発でとっくの昔に官僚たちは知っていたにもかかわらず、官僚たちは、隠蔽、もしくは怠慢で被害を拡大した。
その責任を問われることなく、あの時も、今度も、泣き寝入りさせられるのは消費者であり、直接に責任のない業者である。
今度の有害米事件も、何も知らずに有害米を使っていた酒業者などにとっては、「降って沸いた災難だ」、「血圧が上昇して倒れそうだ」、「倒産を覚悟している」、などと悲痛な声をあげている。
それは正直な今の心境に違いない。
9月9日の朝日新聞はその社説で「農林水産省は昨年はじめに転用の情報を得ていたのに、事実を突き止められなかった事がわかった」と書いている。「今回浮き彫りになったのは、農水省の対応のお粗末さだ。食の安全を揺るがす事件が相次ぎ、食品業界への監視を強めていたはずなのに、不正を長く見過ごしていた」と書いている。
その農水省は8日、「監視体制が不十分だった」と認めている(8日各紙)。
メディアはいたずらに大騒ぎをするべきではない。
国民に本当に知らせなければならない事を大騒ぎをして報道しろ。
さもなけばメディアも権力犯罪に加担した事になる。
国民を裏切る事になる。
かならずしっぺ返しを食らう。
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