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北、テポドン発射準備か…米から通告、防衛省警戒態勢
2008年9月6日(土)16時48分配信 夕刊フジ
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北朝鮮が、長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射準備とみられる動きをしていることが6日、分かった。米国がテロ支援国家指定解除の手続きを延期したことなどへの報復行動とみられ、米国側から日本政府に通告があったという。防衛省は警戒態勢を取っている。北が自国の要求をゴリ押しするため、常套手段である「瀬戸際外交」を展開してきたようだ。
政府関係者によると、北の発射基地周辺で、トレーラーなどが頻繁に移動していることが確認されたという。ミサイルが発射台に搭載されたか、液体燃料などの注入が始まったかなどは不明。米軍の偵察衛星などの情報とされる。
北は2006年7月、北朝鮮北東部の咸鏡北道にある発射基地から、「テポドン2号」(射程距離3500−6000キロ)とされるミサイルの発射実験を行ったが、この時も、事前に発射基地周辺で多くの人や物資の移動が確認されている。
この「テポドン2号」とされるミサイルは日本海に着弾したが、発射角度からハワイ周辺を標的としていたとされる。また、1998年8月に発射された「テポドン1号」(射程距離1600−2200キロ)は日本上空を越えて太平洋の三陸沖に着弾している。
米政府は、北が今年6月に核計画の申告書を提出した後、テロ支援国家指定解除の手続きに入っていたが、北が検証作業への協力姿勢を示さないため解除を見送っている。
これに対し、北は先月半ば、寧辺の実験用黒鉛減速炉の無能力化作業を中断すると国際原子力機関(IAEA)に通告。また、日本にも4日夜、「新政権の北朝鮮政策を見極める」との理由で、拉致問題に関する調査委員会の立ち上げを延期すると通告している。
政府関係者は「北は今月9日、建国60周年を迎え、多様な記念行事が開催される。現在、日本の朝鮮総連幹部も軒並み訪朝している。『記念行事の一環』という建前で、膠着状態にある米朝、日朝関係を揺さぶりをかけるため、テポドンを発射することは十分あり得る」と語っている。
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