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以下は「しんぶん赤旗」紙面板(9月3日付・6面)から直接貼り付け。
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<海外メディアの反応>“行き詰まり” “経済の失敗”/福田首相辞任表明
Japan PM quits over political deadlock
By Michiyo Nakamoto and David Pilling in Tokyo
Published: September 2 2008 03:00 | Last updated: September 2 2008 03:00
http://www.ft.com/cms/s/0/2e42df2c-7886-11dd-acc3-0000779fd18c.html?nclick_check=1
福田首相が一日辞任表明したことについて、海外のメディアは次のように伝えています。
新政権も困難に直面 ――中 国
【北京=山田俊英】中国では一日夜、国営新華社通信や中国中央テレビが福田首相の辞任を速報しました。新華社は、昨年の参院選で与党が大敗し、安倍晋三首相が辞任に追い込まれたことで「福田内閣は最初から不利な形勢だった」と指摘。現与党が新政権をつくっても「同じように困難に直面するだろう」との見方を紹介しました。
二日付各紙は、福田首相が日中関係の改善に努力したことを評価するとともに、今後、日本の対中政策がどうなるかに注目しました。
大半は「両国関係の強化は日本にとっても利益であり、日本の対中姿勢に大きな変化は起きないだろう」(環球時報)との見方です。同時に、「歴史問題をはじめ両国の敏感な問題を新首相がどう扱うか、よく見る必要がある」(北京青年報)との指摘もあります。
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麻生氏に強い警戒感 ――韓 国
二日付の韓国各紙は、福田首相の有力後継者と目されている自民党の麻生太郎幹事長に強い警戒感を示しています。麻生氏は二〇〇三年五月に、植民地支配下で朝鮮人に日本式の氏名を頚要した「創氏改名」について、「朝鮮の人たちが『名字をくれ』と言ったのがそもそもの始まり」と発言。韓国政府、国民の非難を浴びました。
東亜日報は麻生氏を「タカ派の代表の一人」として、「麻生氏は外相在職時期に、韓国、オーストラリア、米国など民主主義の価値を重視する国との関係を重視した」と指摘。麻生氏が首相になれば、米国寄りの姿勢がいっそう強くなるとの見方を示しました。
中央日報は、自民党が「政権の運命をかけた総選挙体制」に入ると報じました。太田誠一農水相の政治資金問題などに言及し、「福田内閣も腐敗した政権だという認識を植え付けた」と分析。「いまの自民党には総裁選挙を通じて、風を起こす余裕もない」と指摘しました。
ハンギョレ紙は、「麻生氏は国家主義の歴史認識を露骨に表明している」とし、日韓関係はいっそう悪化し、日中関係にも影響を与えるとの見方を示しました。
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日本の政局は暴風雨 ――アジア各紙
アジアのメディアは福田首相の突然の辞任を速報するとともに「有力後継者」と見なされる麻生・自民党幹事長の総裁選挙出馬表明に警戒心を表明しています。
シンガポール紙・聯合早報二日付は、「福田首相の電撃辞任で日本の政局は『暴風雨』に陥る」と東京通信員電で報道。同じくシンガポール英字紙ストレーツ・タイムズ二日付は東京特派員電で、福田首相は原油高や消費者物価の高騰に苦しむ国民の苦境に答えられず支持率が低迷し辞任に追い込まれたと伝えました。
香港紙・明報二日付は、「福田 国会運営につまずき突然辞職」と報道。また、麻生・自民党幹事長が次期首相をねらっているとし、「タカ派で中国封じ込めの『自由と繁栄の弧』構想を提唱した麻生氏が首相になれば中日関係は新たな試練に直面する」と述べています。
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政治的混乱に陥った ――イギリス
【ロンドン=岡崎衆史】福田首相の突然の辞意表明について、英各紙(電子版)は一日、驚きを表明するとともに、二度続けて首相の辞任をもたらした自公政権の混迷ぶりを報じました。
タイムズ紙は「衝撃の辞任」と報道。「議会運営の行き詰まりと日本経済再生の試みの失敗を受けた、突然の不可解な辞任で日本は政治的混乱に陥った」として、辞意表明が浮き彫りにした自公政権の混迷ぶりと、それがもたらした日本の政治の混乱を伝えました。
ガーディアン紙は、就任一年未満での福田首相の辞意表明が、「世界で二番目に大きい経済を新しい政治的な混迷に導こうとしている」とし、白公政権が日本経済に悪影響を与えているとの見方を示しました。また、辞意表明の背景として、支持の低迷、政策実現の困難さ、経済問題を挙げるとともに、後期高齢者医療制度に対する「広範な怒りによって、政府が揺さぶられた」と分析しました。
フィナンシャル・タイムズ紙は「突然の辞任は、一九五五年以来政権を支配してきた自民党が権力を失う可能性を高めている」として、総選挙で自民党が敗北する可能性が強まったと予想しました。
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方向性のない指導者 ――アメリカ
【セントポール(米ミネソタ州)=鎌塚由美】福田首相の突然の辞任表明は、米国でも驚きをもって伝えられています。メディアは安倍前首相と同じ突然の辞任だったことを紹介し、日本の「さらなる政治混迷へ」(ニューヨーク・タイムズ紙)と報じました。
同紙(一日、電子版)は、福田首相の突然の表明は「日本をあぜんとさせ、世界第二の経済をさらなる政治的混乱に陥れるようにみえる」と指摘。辞任は、安倍前首相と「同じく突然で、福田氏は国会での行き詰まりを打開できない無能さを証明した」と述べました。
ワシントン・ポスト紙(二日付)は、福田氏の「政治的空白」を避けるとしての辞任は「日本の政府をさらに弱体化させるかもしれない」と伝えました。また、福田首相については「ひどく不人気で、政治的に行き詰まり、方向性のない指導者」だったと述べました。
ロサンゼルス・タイムズ紙(一日、電子版)も、米通信社電を使い、「慢性的に不人気な首相」の辞任は、「世界第二の経済を政治的混乱に放り込んだ」と述べました。
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