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http://www.amakiblog.com/archives/2008/09/03/#001116
2008年09月03日
屋山太郎の正論に喝采を送る
屋山太郎という政治評論家がいる。
時事通信記者から解説委員を経て政事評論家になった人物だ。
いまでは専ら新米保守の言論を繰り返し、産経「正論」を代弁している。
その立場は私のそれと基本的に異なる。
辛口批判を繰返す割りには、ちゃっかりと政府委員に名をつらね、メディアにも重用されるところに、彼の限界がある。
しかし、彼の官僚批判は誰よりも鋭く、誰よりも本質をついている。私はそれを評価する。
9月3日の産経「正論」における「最高裁の判事たる資格を問う」という評論は彼の真骨頂である。
その評論は、年金記録漏れに象徴される社会保険庁の重大犯罪を取り上げ、昨年6月、年金記録問題検証委員会(座長・松尾邦弘元検事総長)の委員となった自らの経験に基づいて次のように書いている。
・・・(ヤミ専従によって国から総額7億5000万円にのぼる不正給与を受け取っていた事実が発覚した事に触れた後で)
許せないのは社会保険庁の幹部がこれを知りつつ長年黙認し、検証委員会の聴取の際も労使がぐるになって隠し通したことだ。
さらに最近、明らかになったことは、厚生年金の算定基準となる月給の改ざんが社会保険庁ぐるみで行われていたことだ・・・責任者に”恥を知れ”と言いたい。彼らは少なくとも公職から去るべきだ・・・
そう書いた後で、彼は次のように続ける。ここがこの論説の白眉の部分である。
私がこのブログで紹介したい部分である。
・・・通常社会保険庁長官は次官レースからはずれた人のポストで、ここで箔をつけて華麗で重厚な天下り人生が始まる。
この中で平成13年に最高裁判事に”天上り”を遂げたのが横尾和子氏である。
横尾氏は昭和61年に厚生省年金局企画課長に就任し、基礎年金制度改革を担当した。
引き続いて大臣官房政策課長を経て、平成6年から約2年間社会保険庁長官をつとめた・・・(その時彼女の行なった基礎年金番号導入の作業が)国民に未曾有の不安を与える”大犯罪”となったのだ。
その人物が最高裁判事を務めているから、他の社会保険庁長官経験者が公益法人に天下っていることを咎められない。
横尾氏は最高裁判事を務める資格はまったくないと知るべきだ。即刻、辞任を求める。
これ以上の正論はない。
これがこの国の支配者層の結託の構造である。天下りがなくならない本当の理由である。
このような正論を新聞の一面トップに掲げる事のできる新聞は産経新聞ぐらいだ。
正論に喝采を送りたい。
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