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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10133774502.html
防災の日を前にまた装甲車を繰り出すイシハラ氏・そして神戸市場の液状化の生々しい写真
明日は防災の日ですが、またもイシハラ都政が東京都防災訓練で「日曜日の銀座」に装甲車を繰り出しました!
産経MSNからの記事と写真です。
銀座に装甲車! 都が防災訓練 初の日曜開催に2008.8.31 12:10
http://www.asyura2.com/bigdata/up1/source/7227.jpg
◆銀座4丁目の三越の前を装甲車が走っています!
東京都は31日、中央、江東両区と合同で震度6強の直下型地震を想定した防災訓練を実施した。銀座などの会場で市民や自衛隊員ら約1万5000人が参加した。
多くの市民に訓練を見てもらい防災意識を高めてもらおうと、今年は初めて「防災の日」の9月1日から直前の日曜日に前倒し。
中央区の銀座では、大通りを閉鎖し、警察や消防がロープやはしご車を使って百貨店などのビルから従業員を救出。自衛隊員が装甲車や救急車などで駆けつけ、地下鉄構内からけが人を救助し、搬送した。
また、帰宅困難者約230人を約2キロ離れた隅田川の船着き場まで誘導し、屋形船や巡視艇などで埼玉、千葉、神奈川各県へ運んだ。中央区晴海では韓国や台湾のレスキュー隊が参加した救助訓練が行われた。
自衛隊も今年から東京都の訓練に参加してたそうです。
装甲車の写真 右が三越、左が山野楽器とミキモトです。
〜〜〜
本当の災害の恐ろしさを考え、伝えるつもりであるのなら、今回またもやイシハラ氏らがやらかしたように、装甲車(つまり戦車です※)をアピールしてその意図が伝わるものでも、ましてや行政からの安心や安全を提供できる能力を示すものではないことなども、もうわたしがいまさら言うまでもありません。
※追記; 重機関銃程度までの武装を伴うのが装甲車で、大砲を搭載していないのでは「戦車」ではない・・・という点(ご指摘ありがとうございます)はありますが、やはりこの文脈でこれを「広義の戦車」と呼ばないでいることは難しいです。
これは、防災に便乗して単に花粉症などの「減感作療法」のように、こういった武器に慣らさせ、「戦争アレルギー」(こんなものに拒絶反応があることは当然です)を麻痺させようとしているだけであるのは見え見えです。
※追記: 在日米軍もこの東京都の訓練に参加したそうです。
時事ドットコム
大地震想定し防災訓練=在日米軍も参加−東京都
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008083100072東京湾北部を震源とする強い地震を想定した東京都の総合防災訓練が31日、中央区や江東区などを会場に行われ、負傷者の搬送や救出救助などの訓練が繰り広げられた。震災時の即応力と連携の強化がテーマで、昨年に引き続き在日米軍も帰宅困難者の搬送訓練に参加した。(2008/08/31-15:01)
ペシャワール会の伊藤さんのことがあるのに、まるで無神経(あるいは挑戦的)であるとわたしは受け止めます!!
〜〜〜
そして、防災に徹底して対応するという態度を示すというのであれば、ますますのこと、東京都の強行しようとしている、すでに液状化があり、猛烈な汚染物質が噴出することが明らかな豊洲6丁目の土地への中央卸売場市場移転とも、明らかに矛盾しています。
ここに、阪神淡路大震災での神戸市場の液状化と崩壊の様子を業界誌から後半に転載します。
阪神淡路大震災では、発生の数日前まで現地の親族の家にいて、そうして身内でも多数の被災がありました。
実際に経験しないながら、連絡がつかない半日や1日のうちに次々と広がる被害状況、数ヶ月経って訪問しても、歩くだけでめまいのするような曲がったビル街や、まさに平らになってしまった兵庫や長田の駅前を見たときの衝撃はこれまでにないものでした。
下記に引用する神戸写真資料を送ってくださった方のメッセージです。
液状化して砂が噴出した売り場や、段差の出来た敷地内など生々しい写真です。突然襲う震災に機能停止してしまう市場の現実を付きつけます。神戸市場は見事に復旧しましたが、豊洲で同じことが起これば、水道水基準の100倍のシアンや砒素の汚染地下水が噴出すのですから、神戸の様に復旧という訳にはいきません。
場内の汚染と、破断した給水管の汚染など復旧には深刻な問題が山積みとなります。
画像はほんとうに生々しいものですので、被災を経験された方は閲覧にご注意ください。
この業界誌の特集に寄せられた言葉です。
もしも、東京がこのような大地震に見舞われたらそれを考えると背筋が寒くなる
しかし、これらの写真から伝わってくるのは
災害の恐ろしさだけではない
突然の厄災に立ち向かう力
現実を見つめる勇気
私たちは多くを学ぶことができるだろう
阪神大震災に負けることなく市場流通を守り続けた
神戸市場・神戸東部市場の方々に深く敬意を表します
写真提供: 神戸中央冷蔵株式会社
神戸の方々の歯を食いしばるような努力で、液状化で破壊されつくした市場を建て直した実績には、本当にどんなに敬意を払っても過ぎることがありません。
そして、液状化ひとつでどれほどの苦悩があり、どれだけの個人の金銭的な負荷もが投入され、長い期間をかけて復旧が図られたことでしょう。
もしも、これに加えて噴出するのが高濃度の汚染物質であったとしたら、いったいどうなるか・・・
そういったことには目をつぶるくせに、銀座に装甲車を走らせて喜んでいるかのような都政がこのまま暴走しないためにも、来年の都議会議員選挙ではしっかりと主権者の民意を示す必要があります。
(ついでに念押ししておくと、その選挙の前の、東京都によるあらゆる類の「駆け込み強行」は許しません)
ここから神戸の写真です。
豊洲の「新市場」予定地が、さらに容易に液状化する地質であることはいくら隠蔽してもすでに分かっています。
それに、嘘に満ちた会議でどこかのお仲間業者の推奨工法でもって対策をしても、リスクは「ゼロにする・しない」の議論どころではなく、現実にこのような基礎の破壊が起こりえます。
なのに、それをPFI(民活)という名のもとに、行政側はとても限られた責任しか取らず、さておいしい公共事業だというえさだけを撒いておいて、いざ最悪の事態が発生した場合にその保障は民間に押し付けようとしています。
防災の日を前に、このような液状化により、地下水や地下土壌が吹き出したら?そしてそれが汚染されていたら?と考えてみます。
高濃度のシアンやベンゼンが噴き出したら、その市場を簡単に「再浄化」して使うことができると主張するのでしょうか?
移転後も長い時間をかけてじっくり汚染対策を行うかのようなご発言もありましたが、汚染対策が「万全」になってから、あるいは汚染対策がきちんと行われた部分だけから、好都合にも地下水や砂が吹き出すというような神風が吹く、そんな僥倖がなどあるとでもいうのでしょうか?
あるいは、「環境基準をだいぶ上回る汚染水が吹き上げた」などと、あの東京都が正直に報告するのでしょうか?
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