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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080831-01-0901.html
これは単なる事故。誰もペシャワール会を批判はできない
2008年8月31日 ビデオニュース・ドットコム
アフガン武装解除に参加した伊勢崎氏
東京(8月28日)−アフガニスタンで日本人NGOスタッフが拉致、殺害されたのを受けて、アフガニスタンの国連武装解除チームに日本政府の代表として参加した経験を持つ東京外国語大学の伊勢崎賢治教授が、28日、ビデオニュース・ドットコムの取材に応じた。伊勢崎氏は、アフガニスタンで日本のNGOとしては群を抜いて実績も経験も豊富なペシャワール会のスタッフが、このような不幸な事件に巻き込まれたことを悔やむ一方で、今回の事件は単なる事故であり、これを理由にアフガンの人々に貢献するNGO活動を批判するようなことがあってはならないと語った。
また、現在のアフガン情勢を、04年の大統領選挙を意識したブッシュ政権が、武装解除を急いだために、アフガニスタンに軍事的な空洞ができたことに原因があると指摘した上で、このような状態が続けば、タリバンがアフガニスタン国民の支持を受けて勢力を回復するのは時間の問題との見通しを示した。
誰もペシャワール会を責められない
神保:今回の事件をどうみているか。
伊勢崎:今回の事件は単なる事故だ。ペシャワール会は、日本のNGOとしては最もアフガニスタンから信頼され、情報も持っているNGOだ。当然十分な安全対策をとっていた。誰もペシャワール会を責めることはできない。
タリバンの関与は疑問
神保:タリバンの関与が取り沙汰されるが。
伊勢崎:タリバンの犯行声明があったと報道されているが、本当のことはわからない。タリバンの上層部の命令に従って事件が実行されているかのように思われがちだが、ゲリラや民兵にはこのような構造はない。イスラムの教義やジハードにはあまり関係なく、地元のグループや普通の人が、金銭目的で事件を起こしていたり、自分達の村の同胞が間違ってアフガン政府や米軍の捕虜になってしまったときに、それを取り戻すために人質をとるなど、非常にローカルなニーズで事件を起こしている可能性が高い。事件が起きた後に、タリバンのスポークスマンが政治的な意味を与えるために後付けで声明を出しているのではないか。今回もそれに近いものだったと考えている。
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。
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