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FACTA
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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080828-01-1101.html
道州制についてはこれまで、元経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏が熱心に提言している。実は、橋下氏を自民党の古賀誠選対委員長に引き合わせ、府知事選に導いたのがこの堺屋氏なのだ。堺屋氏は同じ元通産官僚ながら態度のでかい、後輩の太田房江・前知事を嫌っていた。このために太田降ろしを企て、橋下氏擁立を仕掛けたとされる。当選後もブレーンとして背後で動いているようだ。実際、堺屋氏の呼びかけで橋下氏と飯を食わされた財界人も多い。地方自治には全くの素人だった橋下氏は、操りやすい存在だ。
ただし、関西での堺屋氏の評判はすこぶる悪い。堺屋氏がプロデュースに関わった関西のイベントで不満が続出したからだ。ある財界関係者は「前売りチケットを一手に引き受けながらイベント開幕直前にギブアップ。調子がいいだけで信用できない」と吐き捨てる。
そんな関西財界の空気を感じとってか、最近、橋下氏も堺屋氏とは距離を置きつつある。特に副知事人事をめぐって、二人の間にすきま風が吹き始めた。堺屋氏は元通産省総務審議官の一柳良雄氏を副知事に選任するように求めたという。一柳氏はこれまでにも大阪府知事候補として何度か名前が挙がっていた。元運輸事務次官で関西国際空港元社長の服部経治氏が収賄で逮捕された「泉井純一事件」に巻き込まれ、事務次官レースから外れた人物だ。
橋下氏は堺屋氏の提案を無視し、別の民間人の起用を検討。これに堺屋氏はご立腹の様子。しかし、権力を握った橋下氏と完全に袂を分かつわけにもいかず、道州制で「指南役」を務めようと画策しているわけだ。「関西のための改革ではなく、自分たちの功績をアピールするためにやっているだけでしょう」と冷ややかな見方も出ている。
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