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2008年08月31日
今こそ外務省は中国ギョーザ問題の真相解明に取り組まなければならない
8月6日の読売新聞のスクープにより、ギョーザ事件に関する中国側からの報告を、政府・外務省が公表しなかったことが問題にされた。
私は6日のブログでこのスクープは日中両国の対応に大きな影響を与える衝撃的なスクープであると読売新聞を評価した。
8日のブログでは、ギョーザ問題の正しい解決は日中関係の将来にとって重要であり、日中両政府の外交力の見せ場であると書いた。
また9日のブログでは、外務省の隠蔽を批判する野党・世論に対し、「隠蔽、隠蔽と今の時点で騒ぐ必要はない。すべては北京五輪が終わった後の日中政府の対応次第で事の真偽が判明する。その時まで待てばよい。その時こそ厳しく追及すればいいのだ」、と書いた。
そして11日のブログでは、毎日新聞の秀逸な特集記事を読んで、やはり外務省は隠蔽工作に終始していたようだ、今後の展開について外務省には大きな期待はできない、と書いた。
そのような一連のギョーザ問題に対するブログの最終回として、このブログを書いている。
31日の朝日、読売、毎日が、ギョーザ問題に関する中国側の新たな動きについて報じた。
これは重要な記事である。
政府関係者が明らかにしたというそれらの報道は、北京五輪が終わった8月28日に、約束どおり中国側が外交ルートを通じてかなり踏み込んだ捜査状況を日本側に伝えていた事実を我々に教えてくれた。
一番詳しく報道していたのは朝日新聞だ。それによると、
中国公安当局は、天洋食品内で農薬成分が故意に混入された可能性が高い(内部犯行)と判断したこと、
中国側の犠牲者は、回収品を食べた会社関係者の4人に限られ、被害者が外部に広がった事実は確認されていないこと、
被害者4人の中には日本の被害者と同様子供も含まれており、また重症患者もいたこと、
などが中国側から日本側へ通報されていたという。
重要な事は朝日新聞が指摘している次の点である。
つまり、
中国当局がここまで積極姿勢に転じた背景には、日本の世論の関心が強い事を実感した胡錦涛指導部の強い意向があること、しかし同時に、複雑な利害関係がある上に、問題を解決したくない勢力もいるので、どこまで解明されるかは不透明である、
という見方である(31日朝日)。
31日の報道をきっかけに中国ギョーザ問題に対するメディア・世論の関心が再燃する事を期待する。
我々は今こそ政府・外務省の外交力を問わなければならない。
しかし外務省は、北京五輪が終わった後も、そしてこの報道が明らかになった後も、「日本政府として、中国政府から情報の提供を受けたことはない」として、あくまでも中国政府の正式な見解を待つ姿勢を示しているという(8月31日毎日)。
政府・外務省はどこまでも消極的だ。隠蔽的だ。
それを許してはならない。中国ギョーザ問題の幕引きがどのような形で行なわれるのか、我々は注視していかなければならない。
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