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http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/43544890.html
アフガンでの「痛ましい事故」のニュースが減ったようだ。
しかし、朝日新聞8月29日付1面には、「中村氏はペシャワール会の現地事務所に06年から日本人を拉致するとの脅迫があったことを明らかにした」との記事が載っていたという。 社会面には、「一昨年から活動に対して脅迫めいたものも続き、日本大使館からは極力用心するように言われていたと。 (脅迫は)昨年が一番多かった。日本人を拉致する計画があるとの内容だった。荒唐無稽な内容で、韓国人の拉致事件を模倣したいたずらだと考えていた」と…
タリバーンは「外国人の誘拐は、非常に有効な戦略だ」とするコメントを、2年前からこれまでに度々出して来た。ペシャワール会への誘拐予告に対し、「ジャララバード周辺の日本人のボランティアが狙われている」と心配していた人たちがいたことを、オバハンは特記しておきたいと思う。
とかく、日本にいるとアフガンやパキスタンの現地事情や、人心、思考回路は見えない。ついつい自分たち日本人の価値観や思考で判断してしまいがちだ。短期(2〜3年)の滞在では物事を比較検討する範囲も狭い。現場のボランティアたちにも治安状況が把握できていたか、どうかは怪しい。残酷な現実を突きつけられた今となって、初めて理解したこともあったろう…
アフガンもパキスタンも時間と共に人心も変わって来ている。古き良き時代のアフガンやパキスタンのイメージで現地を考えてはいけないという教訓でもあることを、オバハン自身も戒めておきたい。
日本の友人たちからのメールには「ミャンマーのカメラマン射殺、イラクの人質殺害に比べて報道が少ない」と。
アフガンの土になっても良いという崇高なる覚悟と、大地を緑にするという目的をもって「殉職」した伊藤さん、そして今までに抜群の成果を上げてきたNGOに対しては「突っ込む報道」はないようだと友人たちは言う。しかし、この事故をもって紛争地で活動するNGOの存在が改めて問われるのだろう。「紛争地に必要なのは、武装した復興支援部隊でないとダメだ」とか言われたら、オバハンは泣くにも泣けないが…
ただハッキリ言えるのは… 多国籍軍やNATOが駐留しているから治安の悪化を招いたのではない。それも原因の一つではあろう。しかし、元々はアフガン(人)の問題でもあろう。
アフガンはその昔2度も英国を撃退した。ソ連も敗退し、ソ連はそれで崩壊に至った。彼らが大国を相手に勝ち続けるのは、彼らが外国勢力とは馴染まない徹底した排他性、粘り強い精神力、復讐心を持ち続けているからかもしれない。特にアフガン人口の50%以上を占めるパシュトーン族の「掟」が、イスラーム教の聖典コーランと共に生活基盤にはあるからだ。
今回の事故をアフガンに駐留する多国籍軍や、NATOのせいだと責任転嫁をするのは筋違いだろう。また、そんなふうに政治化させてはならないような気がオバハンにはしている。
カーブルでの葬送では在アフガン日本大使が、「アフガンを失敗国家としないためにも、伊藤さんの遺志を継いで努力していきたい」と挨拶したと報道されている。揚げ足を取るつもりはないが、「失敗国家としないためにも」とは、なんたる言い草であろうか…。そうした欧米日の高所からの目線が、プライド高いアフガン人からの反感の大元になっていることにも、大使は気づいていないようだ。
日刊現代は辛らつな記事を掲載していた。「アフガンで日本人が拉致、殺害された事件は、情報に振り回されるだけで何ら機能していない外務省の役立たずぶりを露呈した。外交は情報が命。情報収集のため世界各国に大使館を置き、外交官を派遣しているのにニセ情報に振り回されるだけとは情けない。それなのに、月給は106万円! 諸手当などを含めると、ざっと年収1500万円から2000万円にもなるという」
在ア日本大使館、在パ日本大使館は偽情報に振り回されたのではない。スタッフの休暇で情報確認が的確に出来ない状況にあり、未確認情報に疑問を持ちながらも(発表時間を決めてしまったからと)、地元ジャララバードでは死亡記事が出ているにもかかわらず、そのまま「解放」と流したのが事実だ。
解放から死亡への暗転ニュースは、なんと残酷なものであろうか。全てが、かえすがえすも無念でならない。
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