★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK52 > 782.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000913-san-pol
8月28日9時22分配信 産経新聞
自民党総裁直属機関の国家戦略本部(本部長・福田康夫首相)は28日、新体制発足後初めて会合を開き、次期衆院選に向けた政権公約(マニフェスト)の素案作りを開始する。経済成長重視の「上げ潮派」は先の内閣改造で主要ポストから一掃され、リーダーの中川秀直元幹事長が本部長代行に就任した国家戦略本部は「上げ潮派最後の砦(とりで)」といわれる。メンバーには小池百合子元防衛相ら中川氏のシンパがズラリと並び、与謝野馨経済財政担当相ら「財政規律派」との路線闘争が再び火を噴く公算が大きい。(加納宏幸)
首相が国家戦略本部長代行に中川氏の起用を決めたのは内閣改造を終えた1日夜。4日には中川氏を首相官邸に呼び、次期衆院選に向けたマニフェストの素案作りを要請。「国家戦略本部では中長期的な改革ビジョンを示してほしい。与謝野さんにも骨太方針2006の方針は絶対に守るよう言ってありますから」と念を押した。
内閣改造をめぐり、上げ潮派には「改革後退内閣だ」(若手)などと不満が渦巻いており、首相は中川氏起用によるガス抜きを狙ったようだ。国家戦略本部のテーマを「中長期ビジョン」に限定することで政府の総合経済対策に対する党内の異論を封じ込めたいとの思惑もちらつく。
首相のお墨付きを得た中川氏の動きは早かった。小池氏から政権公約の素案作りの実務を担う「中長期ビジョン策定委員長」就任の内諾を取り付け、閣僚級21人を副本部長に起用。森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三氏らの首相経験者も最高顧問に充てた。
副本部長の人選で中川氏の意図は透けて見える。中川氏の腹心である伊藤達也首相補佐官、小泉氏の「偉大なるイエスマン」である武部勤元幹事長、安倍氏に近い塩崎恭久元官房長官らを起用。小池氏の配下には片山さつき衆院議員ら小泉チルドレンを並べた。
先の内閣改造で、党政務調査会は与謝野氏に近い財政規律派が主要ポストを占拠。郵政造反組も閣僚などに起用され、麻生太郎幹事長らの積極財政論も党内で幅を利かせ始めた。中川氏には、国家戦略本部を「第2政務調査会」に仕立て上げる狙いもあるようだ。
中川氏は6日、ホームページでこう宣言した。
「(主要ポストに)重用された財政規律派、郵政造反組は次期衆院選の勝利を最優先するため、小泉改革路線を後退させるのではなく前進させねばならない立場に立たされた。下野した上げ潮派は国家戦略本部を改革派の拠点として改革貫徹の旗を振り続ける」
中川氏はプライマリーバランス(基礎的財政収支)の政府目標先送りを触れた麻生氏との対決姿勢も鮮明にしており、今後の政権運営の行方によっては国家戦略本部が「中川親衛隊」と化す可能性もある。
中川氏の動きに、反上げ潮派は神経をとがらせており、党の最高決定機関である総務会は上げ潮派を一掃。ある党幹部は「総務会が了承しなければ、国家戦略本部の政策など絵に描いたモチだ」とうそぶいた。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK52掲示板
フォローアップ: