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http://www.amakiblog.com/archives/2008/08/25/#001100
2008年08月25日
メディアの将来を考える
情報源の手段としての新聞の地位が、インターネットの普及で脅かされつつあることが指摘されて久しい。
それを決定づける出来事を米国に見た。
オバマ米大統領候補が副大統領候補バイデン氏をメールを使って公表した事を知った。
24日の朝日新聞が次のように報じていた。
「既成メディアを通じず、携帯やメールを使って有権者を直接巻き込むという前例のない発表方法に『変革』を掲げるオバマ陣営らしさがにじんだ・・・」
これは新しいメディアの時代を予感させる。
これまでにも個人が自らのブログなどで情報をいち早く発表することがある。
また匿名のブログが未確認の情報を流すことが氾濫している。
しかし大統領選挙の最新情報といった、皆が最も注目している公的な情報を、既存のメディアでなく、インターネットで最初に流す事は初めてではないか。
日本でこのようなことが起きれば、真っ先に既成メディアが抗議するに違いない。
しかしよく考えてみればそれら既存のメディアが文句を言う筋合いではない。
最新の公的情報を流すことは、何も既存メディアの特権ではないのだ。
ただでさえその将来が危ぶまれている新聞業界などはこのニュースを震撼の思いで受け止めたことであろう。
だからこそ、朝日は書いたが、ほとんどのメディアはこの出来事を押さえ込もうとしているかのようだ。
しかし私はこの動きが日本でも広がることを期待する。
既成メディアが独自の調査報道をすることなく、政府の御用メディアになったと言われている。
しかしそれを嘆く必要はない。
あらたなメディアを作っていけばいいのだ。
メディアを選択するのは我々読者だ。
インターネットのニュースでスクープがどんどんと手に入るようになれば、新聞やテレビの役割はますます失われていく。
膨大なスタッフを高給で抱え込んでいる既存メディアは、たちどころに立ちいかなくなるだろう。
その危機意識が既存メディアにカツを入れることになる。
メディア業界もまた、すさまじい生き残りの世界に放り込まれているのだ。
それは、より良質な情報を手に入れたいと願う読者にとって喜ばしいことである。
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