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2008年08月20日
年金記録改ざんを告発した元社保庁職員と民主党の責任
滋賀県の元社会保険事務所課長、尾崎孝雄さん(55)が19日、民主党の会合で、保険収納率を上げるため、月給額を低く改ざんするよう組織ぐるみで指導していたと告発した。
このニュースが20日の各紙で報道された。
今日のブログは、何を差し置いてもこの事を取り上げざるを得ない。
社会保険庁のこうした不正処理は、これまでにも断片的に指摘されていたが、社保庁や厚労省は「職員の関与は不明」としてごまかしてきた。
ところが元徴収課長が顔をさらして、ここまで克明に社会保険庁、厚生労働省の意図的不正を告発したのである。
自公政権が国民の信頼を失い、国民の怒りを買ったきっかけは、年金記録紛失問題の露見であった。それに端を発する数々の年金制度の矛盾であった。
ところがあれから2年近くたつというのに自公政権と官僚組織は、何一つ解決できなかった。国民は泣き寝入りのままだ。
その裏で政府の意図的な不正行為が行われていたのだ。
社会保険料の支払いを減らして資金繰りを楽にしたい事業主と滞納額を圧縮して保険料徴収の成績をよく見せたい社会保険事務所。その思惑が一致して行われたこの改ざんは、国民の間に年金の納付、受け取りにおいて多大な不公平をもたらすことになる。
要するに年金制度はもはやぐちゃぐちゃなのである。
この問題をメディアが大きく取り上げなければ嘘である。
野党が国会で政府を追い込まなければ八百長である。
ところがこの問題は警察の裏金問題とまったく同じ構図になるだろう。
警察の裏金問題も、現職、OBの警察官の告発が相次いだ。
その事を通じて、裏金作りが、単なる地方警察の不祥事ではなく、警察庁の中枢が関与した国家犯罪である事も明らかになった。
それにももかかわらず、その犯罪があまりにも広く、深く浸透している事により、責任が曖昧にされたまま今日に至っている。
告発した者は、正義の人どころか、政府・官僚組織から目の敵にされて終わるのがオチだ。
年金問題について、私は野党第一党の民主党にその責任を問う。
長妻昭や山井和則が年金問題を追及してきた事は評価する。
しかし、もはや追及を繰り返す段階はとうに過ぎた。
ここまで不祥事が明らかになっているにもかかわらず、福田首相や舛添大臣を追い詰めることができなければ、政治家の器量が問われても仕方がないだろう。本気で追及しているのかと疑われても仕方がない。
告発者の捨て身の行動を無駄にしてはいけない。
自分の売名行為に利用しているに過ぎないと思われるようではだめだ。
今こそ年金問題の決着をつけてもらいたい。
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