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2008年08月15日
なぜ日本人の国連職員は増えないのか
15日の毎日新聞に、「国連職員増員作戦」と言う見出しの記事があった。
国連への拠出金や人口規模から見て、日本人の国連職員数は少なく、外務省が人材確保に躍起になっている、という記事である。
昔から言われてきた事である。そしていつまでたっても変わらない現状である。
なぜ国連職員は日本人に人気がないのか。
それは国連職員になるためには高学歴と語学力が求められるからだ。
国連職員になるには単なる学卒ではまず受け入れられない。修士はおろか博士の学歴を持った職員ばかりである。
その上に語学力が求められる。多くの国連職員は複数の語学力を有する。
しかもその語学力を活かして口八丁、手八丁の活躍をしなければならない。日本人がもっとも不得手な事だ。
そのような能力を持った日本人は決して多くはない。
たとえいたとしても、そういう日本人は、国内で引き手あまただ。
国連職員よりも魅力的なポストがいくらでもある。
日本人の国連職員を増やし、国連に日本の存在感を高め、国連に影響力を持とうとするなら、本来ならば外務省職員をどんどん送り込めばいいのだ。それが外務省の仕事である。
ところが外務省の職員からリクルートすることは、一般民間人からリクルートするよりももっと難しい。
公務員試験を受かっただけで、国家権力に胡坐をかく外務省職員には、国連職員として使い物になる人物はまずいない。
国連職員になって苦労するより外務省の中にいて、休まず、遅れず、働かず、といった生活をしていたほうがはるかに楽なのだ。
しかも幹部国連職員のポストについては、キャリア官僚が、その能力とは関係なく、政治枠として送り込まれる。
そのような外務官僚たちが、一般国民に対し国連職員になれと勧誘しているのだ。
まるで説得力はない。
要するに外務省は昔も今も、本気になって日本人の国連職員増員に取り組んでいないのだ。
日本人の国連職員がいつまでたっても増えない理由がそこにある。
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