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2008年08月07日
日刊ゲンダイの悩み
どうでもいい話だけれど、思わず苦笑せざるを得なかった話を一つ。
私の愛読紙に日刊ゲンダイがある。一頃私も少しだけ連載寄稿していた事がある。
だからゴマをするわけではない。日刊ゲンダイの基本スタンスが気に入っているのだ。
なにしろ日刊ゲンダイは政権批判に徹している。
今は福田政権批判の一色だが、その前は安倍政権、そしてその前は小泉政権と、一貫して時の政権批判を行なってきた。
民主党が政権をとれば民主党を批判することになる。
現実的にはありえないことだけれど、共産党が政権をとればもちろん共産党政権批判だ。
そして、それはそのまま私の基本的スタンスでもある。
権力は腐敗する。だから権力者そのものが批判の対象なのである。
ところがそこには大きな問題がある。
長所はまた欠点でもある。ぶれる事のない一貫した政権批判は、同時にまたワンパターンの政権批判を繰り返すことになってしまう。
8月6日の日刊ゲンダイに福田改造内閣は小泉改革路線の否定であるという記事があった。
世間では同じ清和会に属するよしみで福田首相は小泉元首相の意見を聞いたり相談したりする仲だと思われているが、実はそうではない。今度の改造人事で、福田が小泉を嫌っている事がはっきりした、と書いている。
ここまでは私の考えとまったく同じだ。
ところが日刊ゲンダイはあくまでも現政権の批判に徹している。
だから小泉偽改革から決別した事さえも福田批判につなげなければならない。
そこが私と日刊ゲンダイの違うところだ。
私は、今の日本の政治や経済の崩壊と国民生活の困窮の責任は、5年半もの長きにわたって繰り返された小泉偽装改革のせいだと思っている。日本を米国に売り渡した対米従属外交のせいだと思っている。
だから、少なくとも今度の改造内閣で明確に小泉一派を排除した事は快挙だと思っている。
おそらく日刊ゲンダイの編集者や記者も内心そう思っているに違いない。
しかし日刊ゲンダイはあくまでも現政権の批判に徹するという方針を固めているに違いない。
福田政権を批判し続けるしかないのだ。
日刊ゲンダイの悩みがそこにある。
愛読者の一人として同情を禁じえない。
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