★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK52 > 404.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「上」へ行くほど低劣なのが日本の司法だ。少し古いが、転載してみた。
http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/11637614.html
最高裁という名の最低裁
他の国ではどうなのだろう? 日本では最高裁事務総局が、独裁者として一元的に権力を振るうが、アメリカでは州ごとに最高裁がありその上に連邦最高裁がある。またドイツでは、通常裁判所・行政裁判所・労働裁判所といったように、扱う内容ごとにそれぞれの最高裁があるので、日本のように最高裁が下級裁判所や裁判官を簡単に支配・コントロールはできない。「最高裁の判例に叛くような判決を出したり、国や行政に逆らうような違憲判決を下したら、お前は一生冷や飯組だよ」といった脅しは効かないということだ。
アメリカの多くの州では裁判官は住民の選挙で選ばれるから、便所の落書に「戦争反対」と書いただけで、「建造物損壊!」の罪で懲役刑とか、反戦ビラや党の広報チラシをマンションで配ったからといって、「住居侵入・財産権侵害!」で罰金などという陳腐な判決を下す“お笑い芸人”のようなヒラメ判事なんてアリエナイ!!。公安警察のこんな露骨な政治弾圧・思想弾圧を、司法が追認するとはまるで旧ソ連なみではないか。これで「北の将軍さま」を笑えるのか?
フランスではなんと裁判官の「労働組合」があって、ストライキ!が認められている。さすが個人の自由と人権の国だけのことはある。ドイツでもフランスでも裁判官は自己の信条や思想により、団体活動や政治活動をしてもなんら問題にならない。日本では市民集会に参加しただけで、最高裁はこの判事を弾圧した。リベラルで良心派の若い法律家のグループ「青年法律家協会」(潰されて今は無い)や、判例を学習検討する自由なサークル「裁判官懇話会」(この会も今年07年で幕を閉じた)に所属してるというだけで、再任を拒否されたり昇給を遅らされたりした。つまり日本の裁判官には、一片の市民的自由すら与えられていない。能力査定や再任拒否(10年ごとに最高裁事務総局が、各裁判官にもう10年任命するかどうかを決める権限がある)の根拠も不透明なまま。これではヒラメになるのも無理は無い。しかも今の若い世代は実に従順。
最高裁がいかに国家や企業とベッタリかは、その判決を集めた判例集を読めば実感できる。無駄な公共事業の見本と言われ続けてきたダムや河口堰の建設訴訟/原子力発電所訴訟/戦後訴訟といわれる、中国や朝鮮からの強制連行・強制労働及び慰安婦問題・残留孤児/次から次の薬害訴訟/公害訴訟/移民(というより棄民)訴訟…被害者や住民市民の言い分が認められることは、まず無いと言っていい。それに労働問題での訴訟でも、中央労働委員会が認めた労働者側の主張をわざわざ逆転して引っくり返すのだ。
いかにも最高裁らしい判決をひとつ紹介しよう。中国人が、日本が行った不法行為に対する補償を求めた裁判である。「中国国民は賠償を受ける権利はあるが、それを裁判を通じて請求することはできない」……ナニコレ? 法理論でいうところの「自然債務」という概念らしい。「債務者からは弁済してもらえるが、債権者(被害をうけた者で補償してもらえる権利のある者)からは訴訟による請求ができない債務」だという。チンプンカンプン!? 今迄はやれ「時効」だの「日中共同声明で請求権を失った」だのと、門前払いを食らわしていたのだが、その詭弁が通用しなくなって考え出したのがこれだ。つまり「裁判に訴えても認めないよ、政治決着で何とかしてもらいな」とこう言うわけだ。
最高裁のくせに法律判断をしないで、政治屋に丸投げだ。「人道に対する罪」を裁こうとせずに逃げの一手。靖国派や「つくる会」と同じで、戦争犯罪を絶対認めたくないらしい。司法の義務を放棄した卑怯千万、無責任極まりない判決だ。政治決着など小泉・安倍のような(福田だって)自民党政権が、するわけないのを承知の上でのことだろう。犯罪を裁くのが裁判所ではないのか? 落書やビラ投函すら仰々しく有罪にするくせに……。あっ、私の予想では立川・葛飾ビラ投函の最高裁判決は、奇跡でも起こらない限りまちがいなく「有罪」だろう。
「裁判に訴えても救済が認められない」って、これは裁判所が自分の存在を否定してることになるんじゃないの? 何のために裁判所はあるわけ? さてそういうことなら、これからはどうなるか。普段から口うるさく「最高裁の判例に従え」と命じているわけだら、これからは下級審の地裁や高裁で「原告の請求権を棄却する」のひとことですべて門前払いができるわけだ。
何とかならないのか? と思うのは私だけじゃないはずだ…今の自民党政権では無理だ。最高裁の判事は内閣が任命することになっているからだ。A級戦犯やA級戦犯の孫が堂々と首相になれる国だ。おまけに「公職追放」されるハズだった官僚どもにも乗っ取られた最高裁は、どう考えても自民党右派政治家とは一心同体。なにしろ石田和外という最高裁長官は何と「英霊にこたえる会」の会長で、「教育勅語」を復活せよが口癖だった。さらに「黒い交際費」疑惑の三好達長官は、日本の右翼組織の総元締め「日本会議」の議長を務めたような人物だ。こんなウルトラ「靖国派」が、内閣任命による日本国憲法の番人なのだ。強姦男に美女の護衛をさせているようなものだ。
こうなったらもう選挙によって政権交代を実現させるしかないが、それもねえ……。選挙のたびに「一票の格差」で訴訟が起こされるが、5倍の差があっても最高裁は「国会の立法裁量権の限界を超えるものではない」と、いつも合憲のお墨付きを与えてしまうのだ。アキれてモノが言えない。一体何倍まで合憲なのだ?? これだから一党独裁ともいえる自民専制政治が、戦後60年も続いているのだ。どーーする? 総選挙の時に最高裁裁判官全員に×印をつけるしかないか?
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK52掲示板
フォローアップ: