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【築地市場移転問題】東京都が設置した技術会議の「成り立ち」に懸念を持ちます
http://www.asyura2.com/08/senkyo52/msg/368.html
投稿者 ヤマボウシ 日時 2008 年 8 月 04 日 12:32:05: WlgZY.vL1Urv.
 

Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20080802.html


【情報を集めましょう】 このたび豊洲新市場問題で設置された技術会議の「成り立ち」に懸念を持ちます

東京都の技術会議が開催されることになりました。

これは当初から必要とされていたものでもあり、本格的に市民や民間有識者の声も聞いて、真摯に事が運ばれるよう、改めて強く要望します。

・・・ただし、「何にでも反対」するわけではありませんが(汗)、今回の人選や運用のされ方、3ヶ月で結論を出すという方針にも、とても残念なことですが懸念を持ちながら臨まざるを得ません。

まずは少しそのことをまとめます。

「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」の設置等について

平成20年8月1日
中央卸売市場

http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2008/08/40i81100.htm

 都は、7月26日に、専門家会議から新市場予定地の土壌汚染対策に関する報告を受けました。
 この報告を踏まえ、都の土壌汚染対策計画をとりまとめるため、下記のとおり技術会議を設置することとし、技術工法などの評価・検証を行います。
 また、技術や工法は、民間企業等から広く公募いたします。

1 会議の構成等

 座長・・・原島文雄(東京電機大学 未来科学部 教授)
 委員・・・環境・土木・情報処理の各分野から学識経験者5名を選定


2 主な検討事項

 都が実施する土壌汚染対策の技術工法などについて検討を行う。
土木施工

* 汚染地下水の処理・管理に関する工法の検討
* 確実で実効性の高い耐震対策の検討

汚染物質処理

* 汚染物質の都域内処理を前提とした、処理・処分方法の確立

システム構築

* 市場施設完成後の、地下水の水位・水質管理システムの確立

3 技術・工法の公募

 公募時期等については別途プレス発表を行い、公募要領はホームページ上で公表します。


4 その他

会議録等は、公平・公正な評価・検証を確保するため、評価・検証終了後に公開します。


問い合わせ先
「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」事務局
中央卸売市場管理部新市場建設課
 電話 03−3547−7052、7057
【新宿控室】
 電話 03−5320−5715

すでに決定している、技術会議の座長である原島先生の経歴を示します。

http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/d2_13_1.html


電気工学と制御工学の専門家です。

最大級の汚染対策が必要とまさに専門家会議平田座長が語ったのですから、環境・土木・建築・地質・化学・医学の分野での経験を持たない先生が技術者としての座長に任命されていること自体に、大きな懸念があります。

よしんば、「工学的なアプローチには汎用性がある」というのが都の主張だとしても、専門外なのにこうした場に引っ張りだされる、しかも座長として、という打診は断りたいという強く動機が(普通は)働くはずなのに、この人選はやはりまったく「不思議」です。

【ここから管理人私見】

また、これはあくまで管理人の想像ですから、ご本人やその周辺の方に対する中傷でないことを理解していただきたいのですが、原島先生を中心とする工学者の人脈を東京都に期待されての登用ではないのか?とも疑いを持ってしまうくらいです。

【ここまで管理人私見】

これから構築される体制で、バイアスのかからない状態で、技術的な観点での現実性(feasibility)が検討できるのでしょうか?

たとえば、リスクについての見積りも今後なされるのでしょう(でも、たったの3ヶ月で!!)。

たしかに原島先生の専門である制御の分野でも、リスクアセスメントという考え方は適用されますが、それはたとえば、あるシステムを人が誤操作をしたら、そこに機器劣化やソフトウエアの不具合や条件によるばらつきなどが加味された上でどんな人的な被害が発生するか、というような考え方です(これも思い切り簡略化しています)。

つまり「フェールセーフ」の仕様検討に近いものでもあり、汚染のリスクを見積る手法とは名も枠組みも同じでも、実質検討すべき事項には根本的な差異があります(でもそれも、たった3ヶ月で整合させようとしています!)。

◆Wikipedia フェールセーフ:

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95

また、長くなりますから簡単に記しますが、「リスク・ゼロ」化はかえって事象を見えにくくするとして批判があり、たしかに行き過ぎの環境対処が現実的ではないという趣旨は理論的には理解できています。

しかし、今回の事態はまったく前提が異なります。

生鮮品(生で食べられるお魚や青果!)を扱う中央卸売市場に対し、直感に反するレベルでのリスクを許容しながら管理するような移転を認める(たとえば、到底飲めない水が市場直下の地下水にある)ことは、単なる数字合わせでなく、文化的な側面からみて許容範囲を完全に逸脱しているわけですよね。

そのことには、技術の適用可能性だけでは対応しきれないのは当然のことです。


こういったあり方に対して、こちらから向かい合うためには、


 ・実学での具体的な知識を集めて

 ・「研究レベルや試験が行われている、空想的な未来技術の穴」を考え抜く

ということが基本情報として必要となります。

まず、民間に分散している知識や実際の事例を積み上げることが欠かせません。

別エントリーとしても挙げますが、昨日のパブコメ回答再質問を市場を考える会で集約することになったそうです。以下、中央区議の小坂さんのブログに詳細が書かれています。

『【呼びかけ】パブコメ回答に対して再質問しましょう!』
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/70074096186250c7b759b9fa69144b22

パブコメ回答を見て、脱力しながら気づくことも多いので、パブコメで確認しそびれたことも送ってよいと思います。

〜〜〜

さて、産経にイシハラ都知事コメントがありました。

その談話内容から、やっぱり事態を甘く見ていること、委員がだいたい決まっていること(やはり公募ではないのです)だとか、「バイオ処理」に関する商社の取り組みなどが気になります。

たとえば三菱商事:

 http://www.ecocycle.co.jp/topics/060207.html

 http://www.ecocycle.co.jp/edc/edc-kouhou.html

なお、上記の工法については、汚染溜りや高濃度のシアンなどのある複合汚染地ではだめ(な可能性?がある)、だそうです。

また、透水係数が低い土壌でも使えないそうです。深さ的にそもそも無理だとも思いますが、もしも有楽町層が、東京都の言う通りの低い透過係数を持っていて、さらに専門家会議が分析したように汚染が入りこんでいるのなら、この工法はまったく使えないことになりますよね。

http://www.ecocycle.co.jp/qanda/qanda.html

Q

EDCが適用できないケースはありますか。

A
次の様な場合、EDCが適用できない可能性があります。浄化会社、若しくはエコサイクル株式会社にご相談下さい。
(1)汚染サイトに汚染濃度数千mg/L以上の汚染溜り(DNAPL)が存在する場合。
(2)VOCの分解物(シスジクロロエチレン)が検出されない場合。
(3)地下水のPH値が4.5以下の酸性並びに9.5以上のアルカリ性の場合(分解が進まない可能性があります。)
(4)高濃度のシアン・フェノールが存在する複合汚染の場合。
(5)岩盤等の様に透水係数が著しく低い場合や透水係数が10-5cm/sec.以下の不飽和帯の場合(EDCの注入が難しい可能性があります。)

ここからイシハラ氏の会見記事です。

【石原知事会見詳報】(1) 築地移転問題で技術者会議設置を表明 (1/5ページ)
2008.8.1 20:56
このニュースのトピックス:言語・語学

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080801/lcl0808012103006-n1.htm

 東京都の石原慎太郎知事は1日の定例記者会見で、築地市場の移転先の豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、効果的な汚染対策の工法を検討するために専門家による技術者会議を新設すると発表した。この日の会見詳報は以下の通り。  

       ◇

 「今日はいくつかですね、冒頭に申し上げます。一つはですね、皆さん、内容についてご存じだと思いますけども、さる7月26日に豊洲に関するですね、専門家会議からの現況の土壌汚染に関する報告をいただきました。今後ですね、この報告を踏まえて土壌汚染対策を具体化するためには、新しい発想や新技術の可能性を含めて、広く考えていく必要があると思っております。このために、東京電機大学教授の原島文雄(東京電機大学教授)先生にですね、座長をお願いしまして、環境や土木分野などの専門家計6名からなるですね、技術会議を設置しまして、技術工法などの評価・検証を行うとともに、民間企業からですね、広くその新技術や工法の提案を公募してまいります。その結果ですね、そのメンバーに加えてこういうのはね、往々ね、新しい技術を使っての大きなプロジェクトの展開ってのは、だいたい予算がどのくらいかかるか非常にあいまいなところがありますんで、行った事業についての監査ってのは公認会計士でできますけども、やっぱりこういうプロジェクトのですね、予算の積算みたいなものの専門家、まあどういうとこなんでしょうかね、商社の財務担当者とかいろいろ考えられますけど、そういう専門家を加えてですね、新しい工法なら工法を駆使して、この事業の展開をですね、積算をして実現に向けていきたいと思ってます。


この会議はできるだけ早く立ち上げまして、だいたいメンバーの候補者も出そろっておりますので、会議が開催されて3カ月程度で評価・検証を終える予定であります。これらの検討結果に基づいてですね、速やかに都の土壌汚染対策計画をとりまとめまして、対策工事の詳細や必要な経費、およびスケジュールについて明らかにしてまいります」

 「実はこの間ですね、あるところでばったりね、ある人に会って声かけられた。それはやっぱり築地で仕事している人なんですけど、その人がですね『絶対に築地は今のままではだめです。やっぱりいろんな意味で不可能です』ということを言ってましたがね。まあ、それあんまり強調するとまたね、余計な風評が立ってね、築地にご迷惑かけることになるけども。やっぱりそういう認識、見識を持った人もいるんでね。つまり、今の築地じゃ駄目だと、もう限界を突破してると。だからですね、豊洲を含めて移転ってのは絶対に必要なんだという意見も中には強力にあるんでね、そういう意見ってものをこれからもう少しですね、抽出して検討の対象にも論拠にもしていきたいと思っております」

 「次いで北京オリンピックの開催に私、招待を受けましたんで。8月8日です。開会式に出席して翌日、北京主催のレセプションに参加いたします。今回の訪問に関しては羽田空港と北京を結ぶオリンピック臨時チャーター便を利用してまいります。詳細についてはこの後、報道課から説明いたします」

 「次いで、東京オリンピック・パラリンピック招致大使ですけども、今までも星野仙一さんなど4名の方に招致大使をお願いしてきましたが、このたび、新たにテニスのですね、クルム伊達公子さん、萩本欽一さん、野口健さん、それからヤクルトの監督をしておられた古田さんの4名の方に就任をしていただきました。この4名のうちですね、伊達さん、萩本さん、古田さんには早速、オリンピックの開催に合わせて8月9日から放映する予定のCMにも出演しております。従来の方々だけじゃなくてですね、アドバイスもありましたんで、やっぱりその芸能界とか幅の広いジャンルの世界から国民によく知られた方々に招致大使になっていただいて、全国の招致運動をさらに盛り上げていきたいと思ってます。あとで映像をごらんいただきますので、皆さんにもですね、メディアの方々にもぜひ協力をお願いしたいと思います」

 「それから東京の魅力をですね、PRするDVDとガイドブックを作りました。私はですね、観光ってのは非常に大きな産業だともともと思ってました。運輸大臣をしているときにですね、なぜかね、今でも国は運輸省がですね、観光の担当をしている省ですけども、これむしろ通産省にすべきじゃないかって言ったら怒られたんだけど。いずれにしろですね、有力な産業でありまして、まあ、国のそういう見解に先駆けてね、都は観光を飛躍的な成長が見込める産業と位置づけて観光振興の取り組みを進めてまいりました」

 「このたび、東京の魅力を海外に向けてさらにPRしていくために、2種類のDVDと観光ガイドブックを制作しました。このDVDは、30秒のね、天才といわれているコマーシャルなどのすばらしい映像をたくさん提供しているカメラマンの高崎(高崎勝二)さんとですね、辣腕の編集者だった今、フリーランスで僕もよく知ってますけども、私も一緒に仕事して感心してましたが、女性の江本(江本多佳子)さんっていうエディターにですね、編集を頼みまして、なかなかのものができたと思っております。東京の歴史や将来像を紹介するもの、観光都市東京の魅力をPRするもの、この2種類で、それぞれ日本語のほかに英語、中国語など、多言語で制作をしました。観光ガイドブックは江戸に始まる東京の文化の神髄を美しい写真によって紹介するもので、これも4言語で英語、中国語、フランス語、スペイン語で作りました」

 「これらはですね、今後のオリンピックやパラリンピックの国際招致活動やその他の観光プロモーションに大いに活用していきたいと思ってます。まずは、北京オリンピックの開催期間中、現地に設置されるジャパンハウスでこれを上映し、配布してオリンピック開催都市にふさわしい東京の魅力をアピールしていきたいと思ってます。DVDの映像は来週から東京都のホームページで多国語版も含めて配信を始めますので、ぜひですね、多くの皆さんに見てもらいたいと思ってます。これも後にですね、ダイジェスト版を会見の後、ご覧いただきます」

 「次いで、いろいろ賛否両論あったようですけども一応、成功をおさめたですね、三宅島のバイクイベントの開催ですが、10月17日から3日間開催いたします。三宅島モーターサイクルフェスティバルのツアーチケットが、いよいよ8月19日の『バイクの日』からですね、発売を開始いたします。これに先だって先月6日にお台場で開催されたプレイベントでは、バイクの持つ魅力を十分に発揮し、非常に盛り上がったいいパフォーマンスになりました。会場では、島民がですね、食と観光のPRを大いに行うことができましたし、バイクを活用した復興イベントの意義を改めて確認いたしました。ちなみにお台場の来場者は1万7000強でありました。三宅島のフェスティバルでは、キッズバイク親子体験教室やフリースタイル・モトクロスなどの新しい企画も加えまして、さらにパワーアップして島民挙げて皆さんの来島をお待ちしておりますので、ぜひ都民の方々にですね、多く三宅島に来島願いたいと思っております。私から申し上げることは以上です」

〜〜〜

何か起こらないと言い張る人たちは、その何かが起こっても知らせようとしません。


 ◆東京新聞 2008/8/2

 原潜放射能漏れ 配備前の横須賀不信感

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008080202000253.html

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008080200285

 ◆毎日新聞 2008/7/31

 柏崎刈羽原発:設計ミスか タービン動翼329枚破損

 http://mainichi.jp/select/jiken/20070716/news/20080801k0000m040128000c.html

 ◆村野瀬玲奈の秘書課広報室 2008/7/31
 南フランスでまた放射性排水漏れ(2008年7月17日)

 http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-809.html


 

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