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「しんぶん赤旗」紙面版記事をG-Searchで検索し、直接貼り付け。
気流/財界の夏季セミナー/法人税下げ・消費税増税を要求/民主党幹部とも定期懇談
2008.07.29 日刊紙 8頁 経済 (全1,260字)
財界の一連の夏季恒例セミナーが終わりました。政界の動きも騒がしくなるなか、財界は改めて「法人税の引き下げ」とともに「消費税の増税」を求めています。
A 日本経団連(会長・御手洗冨士夫キヤノン会長)は二十五日、東富士夏季フォーラムで採択した提言で、「成長力強化に必要な税制措置ならびに消費税率の引き上げを含む、税体系全体の見直し」を求めた。法人税減税は、言葉としてはないものの強くにじませた形だ。一方、消費税増税を改めて要求している。
B 御手洗会長は、二十二日の経済財政諮問会議の席上、海外で法人税引き下げが進んでいることに触れ、「日本の税負担に対する過剰感が強まっている」と指摘している。
変わらぬ本音
C 法人税減税は、以前のような露骨ないい方ではなくなっているが、本音は変わらないようだね。
B 経済同友会(代表幹事・桜井正光リコー会長)の方は、十八日に採択した「軽井沢アピール」で「法人税減税は喫緊の課題である」と強調した。昨年にはなかった要求だけに、力が入っているようだ。
A 経団連のフォーラムには福田康夫首相の出席が予定されていたが、姿は見せなかったようだね。
B 首相は、解散・総選挙をにらんだ内閣改造問題などに手をとられているだろう。
A きな臭くなってきたね。ここにきて財界サイドも総選挙を意識した政策要求になってきた。消費税増税をやったうえで総選挙という戦略から「解散と増税は切り離す」戦略に変更してきている。
国民だまし
C そうだとしたら、総選挙の後に増税を行うという国民だましの作戦じゃないか。
A そこで水面下の動きも活発になってきた。財界は自民党だけでなく、民主党幹部への接触もおこなっている。
B 御手洗会長は、すでに小沢代表との定期会合を持っているが、この七月、岡田克也副代表とも懇談した。
A その岡田副代表は二十五日、日本外国特派員協会の講演で「法人税を下げることは検討課題の一つ」と発言した。
C そういえば、経団連が六月に開いた「民主党と政策を語る会」では、藤井裕久税調会長は「法人税の実効税率を国際水準に引き下げることは理解できる」と経団連側の主張に同調していたね。
B その会合では、直嶋正行政調会長も「(年金の)財源については、世代を超えて国民全体で負担する消費税がふさわしいと考えている」と発言している。
C 各マスメディの世論調査では、たとえ社会保障の財源であっても、消費税増税に「反対」というのが六割を超えているというのに、これでは、世論とのズレが激しい。
A この七月、経済同友会も自民党だけでなく、民主党議員との定期的な懇談会を新たに立ち上げた。岡田副代表や前原誠司副代表、枝野幸男元政調会長らの名前が挙がっている。
B 経団連の事務局幹部は「われわれは、良い議員、悪い議員と分けて考えるようになった」といっていた。財界としては、総選挙後をにらんで、自分たちの要求に沿う議員と、そうでない議員の選別を始めたということだ。
C いよいよ政局の始まりを予感させるね。
しんぶん赤旗
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