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http://www.amakiblog.com/archives/2008/07/31/#001042
2008年07月31日
ホテル代を踏み倒した外務官僚
このニュースには驚いた。外務省はまだこんなことをやっていたのだ。
40歳の外務官僚が1泊5万円のホテルに300日間滞在し、そこから毎日通勤していたと、31日の各紙が一斉に報じている。
それだけなら、なんと贅沢な事をしている外務官僚だ、で終わってしまうのだが、その宿泊代約1500万円の支払いを拒否続けて、ホテル側から訴えられそうになっているというのだ。
このニュースは一見すると不届きな一外務官僚の個人的不始末のように見える。
しかし、問題は、このような官僚が後をたたないという外務省の土壌にある。
一職員の不祥事を放置し続けた外務省の「緩み」と「統制力」の弱さがある。
しかも、これは外務省の職員であるという立場を利用した一種の横領であり、組織ぐるみの不祥事であるのだ。
それはこういう事だ。
招待外交を繰り返す外務省はホテル側にとって大きなお得意先である。
私が外務省にいた時もそうであったが、外務省は他の省庁と違って、国際会議費、要人招待費の大きな予算を持っている。
おそらくその予算は、人の往来が激しくなった今日においては更に膨れ上がっているに違いない。
この職員が高額な宿泊を繰り返し、しかもその支払いを一年近くも未払いでいられた背景には、お得意様である外務省の立場を利用した甘えがあったに違いない。
そして一年近くも未払いをしていたことに対するホテル側の不満が外務省関係者の耳に入っていなかったはずはない。
知っていながらこの職員を放置してきた外務省という組織のゆるみがあるのだ。
それはそのまま7年前の一職員による巨額な機密費に横領事件を思い起こさせる。
そういえばあの事件の張本人であった松尾某はもうすぐ刑期を満了して出所してくる頃だ。
一人の職員にすべての罪を押し付けた逃げた外務省の幹部やOBはさぞかし後味が悪い思いをしていることだろう。
松尾事件は外務省にとって立ち上がることの出来ない傷を残した。
それに懲りて外務省改革なるものが行なわれた筈であった。
それにもかかわらず、今再びこのような事件が出てくる。
それはその改革なるものがでたらめであったという事だ。
外務省の弛緩した体質は何も変わっていないということだ。
むしろ外交が行き詰まって仕事がなくなった分だけ、暇をもてあまし、モラルは更に低下しているのかもしれない。
報道によれば、外務省は「本人とも連絡を取った上で詳細を確認したい」と言っているらしい。
こんなとぼけた事を言っている外務省では、さぞかし外に出ない多くの不祥事を抱えているに違いない。
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