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http://archive.mag2.com/0000074979/index.html
投機マネーが原油価格の相場を大幅に引き上げ、A重油はじめ燃油価格が極端
に上昇し続け、沖合いに船を出して漁を行っても、採算が合わない状況が生じて
いるのです。その中でも、燃油消費量に比べて魚価が安いサンマ漁やイカ釣り船
は赤字操業を余儀なくされて、危機に瀕しています。
まずは漁船漁業者に対して、緊急措置として、燃油高騰によってコストが上昇
した分に対する直接補填を行うことが肝要です。さらに、民主党としては、農業
と同じように漁業者の生活安定のために、緊急措置とは別に、漁業にも所得補償
制度を導入することを求めています。すなわち、コストと市場での価格との間に
逆転が生じてしまうときには、その差額を縮小させるために所得補償を行うとい
うものです。農業における所得保障制度の導入には1兆円規模の予算が必要とな
りますが、漁業の場合にはその1割程度の1千億円規模の予算で済むと試算して
います。
畜産・酪農業を直撃してい
るのは、飼料価格の高騰です。飼料の殆どを輸入に頼っているので、輸入飼料が
トン当たり4万5千円から6万3千円に跳ね上がり、一方で牛肉は値段が上がら
ないので、生産すればするほど赤字がたまることになってしまっています。飼料
の高騰の原因はやはり投機マネーが流れてきていることのほかに、アメリカなど
がとうもろこしを環境対策と称して大量にバイオエタノールの原料にしているこ
とです。原因の除去について、国際的なコントロールが必要なことは言うまでも
ありませんが、G8サミットで福田首相がブッシュ大統領に強く求めたとも聞い
ていません。日本の政治力の弱さは誠に情けない話です。
ひとつは飼料を輸入に依存しすぎている現状を打開するために、飼料作物を作る農家に対して、戸別所得保障制度を適用します。それによって、40年で30%も落ちてしまった飼料の自給率を急速に戻していきます。
私は農業、漁業、畜産・酪農に従事している方々が、所得補償制度の導入によ
って、将来への希望を見出しながら働けるようになることは、ぎりぎりまで落ち
込んでしまった食料自給率を改善させる即効薬であると信じています。政府与党
は私たちの政策をバラマキと称していますが、とんでもありません。政官業癒着
の中で行われているむだ遣いこそバラマキです。食卓の安全を守ることはまさに
国家の基本です。
コメント
あまりにも違いすぎる、EUと日本の漁業対策。
EU漁業支援3300億円 燃料高、休漁補償3カ月など【中日新聞】
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/503.html
燃料代補助「少なすぎ」東北の関係者反発 (河北新報)
http://www.asyura2.com/08/senkyo52/msg/247.html
需要が減退している時に、マクロ的にどうするか、自公と野党の明確な違い。
関連
「バラマキ財政派」というプロパガンダ(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/08/senkyo52/msg/231.html
フランスの財政赤字、その7つの疑問 ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/619.html
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