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(回答先: 生活保護・医療保険はセ−フティネットとしてどう機能しているか〜NHKスペシャルへの自民党議員の攻撃に関連して(その1) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 7 月 28 日 00:17:22)
「醍醐聡のブログ」より
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/nhknhk2_ca9e.html
2008年7月27日 (日)
NHKの番組編集の自由を守る自覚を促した参議院総務委員長見解――NHKスペシャルへの自民党議員の攻撃に関連して(その2)――
1つ前の記事で、さる5月11日に放送されたNHKスペシャル「セ−フティネット・クライシス〜日本の社会保障が危ない〜」に関して、5月20日の参院総務委員会で磯崎陽輔議員(自民党)が参考人として出席したNHK正副会長ほかにむかって、政治的に偏向した番組だと非難したことを取り上げた。この質問に関しては、当の参議院総務委員会の筆頭理事の間でも議論が交わされた模様で、さる6月10日に開催された同委員会での質疑の中で、高嶋良充委員長は次のような委員長見解を読み上げている(参議院委員会議事録より引用)。
○委員長(高嶋良充君) 速記を起こしてください。
筆頭理事間協議も含めまして、委員長として見解を申し述べた方がいいと、こういうことでございますので、委員長の方から、ただいま加藤委員からの質問について見解を申し上げたいと思います。
NHKを始めとする放送局には、国民の知る権利に奉仕するため、表現の自由が確保されております。放送法においても、何人も法律に定める権限に基づかなければ放送番組に干渉、規律することができない旨の放送番組編集の自由が保障されているわけでございます。
しかし一方では、公共放送としてのNHKには、その番組編成に当たって政治的公平性、中立性をしっかりと担保していただくことが求められていることもこれまた事実でございます。
本総務委員会は、放送を所管する委員会として、NHKの予算や決算等の委員会審議を通じて、放送の健全な発展と公共放送としての番組の政治的公平性の確保を図り、さらに、報道の自由や表現の自由を守っていくという責務を有しておるというふうに考えております。
以上の観点から申し上げますと、総務委員会における審議に際しても、これらのことを再認識をしていただいて、個別の放送番組に対する発言は、その内容が番組編成権の干渉に及んだり、放送番組編集の自由を阻害するおそれのないものでなければならないというふうに思っております。
もとより、委員会質疑に当たっての議員の質問権の尊重は当然のことでございますが、しかし、委員会における発言がNHKの放送番組編集の自由を侵害しているのではないかとの疑念を招くようなこととか、あるいは番組制作を萎縮させることがないような、そういう慎重な、より注意深い質問に当たることが委員各位には求められているのではないかというふうに思っております。
委員長としては、この際、この点につきまして、改めて委員各位にも認識を深めていただきたいと考えておりまして、以上の見解を申し述べて、加藤委員の質問の答弁に代えさせていただきたいと思います。
最近、国会質問の場でNHKの個別の番組を取り上げ、政治的に偏向しているとの非難が向けられることが少なくない。そうした中で、NHKの予算の審議、決算の審査を行う参議院総務委員会において各党筆頭理事の協議に基づき、上記のような委員長見解がまとめられ、議事録に残されたことは、今後の国会質問の場での政治と放送の関係を規律していく上で重要な意味を持つと考えられる。また、委員長見解の中で、番組制作を萎縮させるような国会議員の質問権の行使に釘を刺したことも注目に値する。
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