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http://www.amakiblog.com/archives/2008/07/27/#001033
2008年07月27日
小泉と福田の違い
どうやら年明け早々にも解散・総選挙が行なわれる雲行きになってきた。
そこで、私なりに福田首相の行く末を考えてみたい。
福田首相の不人気の最大の理由はリーダーシップが見えないということらしい。
あらゆる世論調査を見てもそうなっている。
そして、それと対比して語られるのが小泉元首相のわかりやすさである。
その結果としての高支持率である。
私は人後に落ちない小泉政治批判者の一人であるが、小泉政治で唯一ほめるとすれば、このリーダーシップである。
もちろん、その殆どが誤りであった。その結果日本は滅茶苦茶になった。
靖国神社参拝にこだわって日中関係を凍結させたり、ブッシュ大統領の米国に追従して日本を米国に売り渡したり、郵政改革を改革の本丸だなどとピント外れな主張を行なってそのツケを後にまわしたりと、およそまともな国民であれば、おかしいと思うようなことを押し通した。
だから、唯一評価できると言った、この小泉元首相の誤ったリーダーシップこそ、私の小泉批判の核心であるのだが、福田政治との対比において、今は、逆説的に、そのリーダーシップを、福田首相に欠けている長所としておく。
そしてここからが重要な事なのだが、その時も、そして今はなおさらに、日本が直面している閉塞感を打ち破るには、トップが方向性を示さなければ国民は満足できないところまで来ているのだ。
そもそも日本が抱えている諸問題の解決は、誰が行なっても名解答などありえない。
そうだとすれば、とにかく自分の考えを打ち出して指導者としての解答案を提示することである。
小泉元首相はろくに考えもしないで解答を出しまくった。
それに異論があろうが、なかろうが、平気で押し通した。
その無責任さと厚かましさにはあきれ返るが、それでもその時は誰もその勢いに押された。
そして、今となってそれが間違っていたと論じてみても、もはや後の祭りなのだ。
おそらく福田首相は小泉元首相と好対照な常識人なのであろう。
官僚たちの意見に耳を傾け、周囲の政治家の声を聞いて落ち着きさきを見極めるという調整型なのであろう。
だからその決断も、たいしたことがない代わりに、大きな誤りをおかしそうもない。
そうであればこそ、ここで福田首相は自分の意思を明確に打ち出すべきだ。
自らの手で内閣を改造し、自分のやりたい政策を明らかにし、一つでもそれを実現して、そして自分の手で解散・総選挙に打って出る時である。
それでも負けると思うがそれは福田首相の責任ではない。自民党は小泉元首相によって完全に壊れされてしまったのだ。終わっていたのだ。
それを明らかにするためにも年明け早々の解散・総選挙に向けて自己主張をすべきである。
案外それが福田政権の起死回生策かもしれない。
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