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http://www.amakiblog.com/archives/2008/07/24/#001030
2008年07月24日
立ち話しかできない日本の北朝鮮外交
岩手地震がもう少しはやく起きていれば今朝の紙面は地震記事で埋め尽くされていたに違いない。
しかし外務省にとっては残念な事に、地震記事は朝刊には間に合わなかった。
おかげで24日の各紙は北朝鮮の核問題をめぐる6カ国外相会議の空虚さを競って報道していた。
どれも内容は同じだ。見出しをざっと拾ってみてもこの調子だ。
「空虚な政治ショー」、「検証手順 進展なし」、「拉致再調査 空文化の恐れも」(毎日)。
「核検証 議論進まず」、「拉致再調査、動きなし」(朝日)。
「北は見通し示さず 再び見返り要求」(読売)。
「米朝思惑外交ショー」、「北、前向き姿勢を演出」、「日本 進展ムード 警戒」(東京)。
「同床異夢の6カ国協議」、「まず拉致進展 原則貫くしかない日本」(産経)。
「核検証、駆け引き続く」、「北朝鮮 見返り支援に固執」、「拉致進展見えず」(日経)。
ここまで各紙の見出しが一致するのもめずらしい。よほど不毛な外相会合であったに違いない。
驚くべきは次の記事だ。
拉致問題解決に向けて米政府の働きかけを重ねて要請した際、高村外相は「北朝鮮は6月に約束した再調査を実施していない」(からテロ指定解除には慎重に対応してほしい)とライス長官に伝えたという。
その時のライス長官の返答が
「日朝間でまったく何も起こっていないのか」というものだったという。(読売、朝日、毎日)
報道では、ライス長官は、「よくわかった。北朝鮮にしっかりメッセージを伝えたい」とされている。
外務省が流した一方的な情報にもとづく記事はだいたい嘘であると相場は決まっている。
ライス長官の本心は、「なにをもたもたしているのよ。信じられない」というものだったに違いない。
それよりも惨めなのは、北朝鮮外相との接触が立ち話でしか出来なかった、という事実だ。
その立ち話で高村外相が「(拉致問題を含む)諸懸案を解決し日朝関係を進めよう」と呼びかけたのに対し、北朝鮮外相は一言「同意する」といったと言う。
高村外相が自分からわざわざ記者団にブリーフしているのだ。アリバイ作りだ。北朝鮮外相は本当に「同意する」などと言ったのだろうか。とてもそうは思えない。
実は同様な事は以前にも繰り返されていた。
最近外務事務次官に昇進した藪中氏がアジア太平洋局長の時だ。会おうとしない北朝鮮側代表の腕をつかまえて無理やり一言発してみる。
それが「北朝鮮代表との会談」に化けて日本記者団に説明され、「話し合った」という記事になる。
会えずに帰ってきたとなると面目が立たないから、アリバイをつくる。
なんとも情けない外交の繰り返しである。
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