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http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807160082/1.php
全国20万漁船一斉休業、代表3千6百人が東京日比谷へ、漁民一揆始まる
熊木秀夫2008/07/16
漁民の訴え「赤字で漁にでられないぞ!、国は漁業を守れ!、水産食料の安定供給に国は責任を果たせ!、漁に出られる政策を確立せよ!」は、すべての日本国民の切実な願いでもある。実現にむけた国民的なたたかいのはじまりだ――。
7月15日11時ごろ上空にヘリコプターが舞い、燃料価格暴騰から食料・漁民を守れと全国漁民大会が始まったことを感じたが、私はまだ虎ノ門で友人と打ち合わせ中で、この大会を覗くことができない。やっと日比谷公園に近づいた頃は、青いタオルを首や鉢巻にした人たちを遠くに見たが、そのときは集会は終わり、デモも終わっていた。そして公園の道路に横付けされた観光バスに向かって三々五々に集まってくる人に出会った――。
「ご苦労さんでした。もう集会は終わったのですか?」と声をかける。「能登半島の漁民がバス7台に分乗して午前1時に出発して集会に参加し、どこも寄らずにまたすぐ帰るんだ。明日はまた漁に出なければなんねいからな」、「一本立ちで漁をしてきた俺たちが油の値上がりでワーキング・プアーの仲間入りになるのは許せねえからな」。私は「元気で頑張ってください。またお会いしましょう」と市民記者の名刺を渡す。
さらに、その先を行くと、弁当を食べ終わった人たちがベンチに腰掛けて、一服している。交換した名刺には福井県高浜漁業協同組合・組合長とある。
「今日の集会の感想を聞かせてください」、「仲間の連帯感を感じたよ。この集会だけですべてが片付くとはおもわねえが、負けずに頑張るぞ、という気持ちになった。俺たちは新幹線できた。それでも乗換えがあったから4時間はかかったな」。
ゆっくり公園の中を散歩する間もなく、帰りの準備を始めた人たちから召集がかかる。今日は、時間の配分が悪くてろくな取材もできない、と思いながら日比谷公会堂のそばまで行くと5人くらいに固まった人たちに会った。
「もうすぐに帰るんですか?」と名詞をさしだすと、「インターネット新聞?」と聞き返すので理由をはなす。「鹿児島から飛行機で来た15人一緒に来た」と答えてくれる。鹿児島県のマグロ漁業者の代表だ、その決意表明にメモには次のように書かれている。
「わが国の水産物の自給率は6割にも満たず、日本の少量危機はすでにはじまっている。金を出せば水産物が集まるという状況は過去のものとなり、日本の漁業の火が消えれば、“魚”も“日本の食文化”も”伝統”もなくなり、そんな日本に未来はない。政府は、この状況を放置しつづけるのか?」。全く同感だ。大都市に住み、消費するすべしかない私も心から賛成する。
黄色の紙に印刷されたプログラムをくれる。そこには全国漁業協同組合連合会と社団法人・日本水産会の主催者名。
燃油価格暴騰対策に関する決議は
「原油価格の暴騰により、全国の漁業・漁村は今まさに息の根を止められようとしている。漁業者の自助努力はもはや限界を越え、出漁の断念や廃業発生などきわめて深刻な事態にある。このまま推移すれば、国民への水産食料の安定供給の責務を果たすことができなくなるばかりか、地域の経済・社会に重大な影響を及ぼすことが懸念される。かかる緊急事態に鑑み、下記事項の実現を政府・国会につよく求める。
1.漁業の存続と水産食料の安定供給のために、燃油価格高騰に必要な補填措置。
2.経営存続のため、税制および金融措置の抜本的対策。
3.投機資金の国際原油市場への無秩序な流入を規制する国際処置を求める。
4.漁業用燃油の安定供給を確保すること。
の以上を漁業経営危機突破、全国漁民大会の名で決議した。
そして参加者はデモ行進中、シュプレヒコール
★赤字で漁にでられないぞ!
★国は漁業を守れ!
★水産食料の安定供給に国は責任を果たせ!
★漁に出られる政策を確立せよ!
を叫んだそうだ。
これはまさにすべての日本国民の切実な願いでもある。その実現にむけた国民的なたたかいのはじまりだ。
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