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2008年07月14日
英雄となったある内部告発者
今でこそ食品偽装問題はあたりまえのように頻発しているが、その嚆矢ともいえる雪印食品偽装事件の事を、皆さんは果たして記憶しているだろうか。
2002年1月に発覚し、雪印乳業の子会社である雪印食品を消滅に追い込んだ一大社会事件のことである。
この事件の凄さは次の二点に集約される。
一つは、告発が、身元不明の内部関係者から行なわれるのではなく、雪印食品の取引先である冷凍倉庫会社(西宮冷蔵)の社長から起こされたという事である。
二つには、告発した西宮冷蔵が、その後、業界と行政の様々な圧力、いじめにあって、円滑な仕事が出来なくなり、倒産に追い込まれた、ということである。
実は私はこの西宮冷蔵の水谷洋一社長とわずかばかりの面識がある。
関西の政治娯楽番組「たかじんのそこまでいって委員会」という番組に一緒に出演したことがあったからだ。
真っ向から権力を批判する私は、やがてその番組に呼ばれなくなるのだが、当時は外務省を批判した官僚というきわもの扱いで二、三度その番組に出演した事があった。
橋下徹大阪知事もそのころまさに売り出し始めであり、三宅久之や宮崎哲弥とならんで常連のコメンテーターだった。
その番組で水谷社長と偶然知り合い、それ以降水谷社長の奮闘振りを見つめてきた。
聞けば聞くほど気の毒な話であった。正しい事を言ったのに、悪者扱いされて会社までつぶされてしまったのだ。
食品偽装問題などは、その多くは、行政がその気になっていれば未然に防げていたはずのものだ。ところが現実は行政の仕事の怠慢がある。告発を受けても真剣に対応しない不作為の罪がある。
もっとひどいのは、知っていながら手心を加える共犯まがいの実態すらある。
だから水谷社長のように身分を明らかにして正面からそれを告発するのは、いわばお上に対する反抗でもあるのだ。だから潰されるのだ。
しかし、水谷社長はくじけなかった。
その彼を支える多くの反骨魂の人たちがいた。
反権力を標榜する月刊誌「紙の爆弾」(鹿砦社)代表松岡利康氏もその一人だ。
ついにそのストーリーがNHKでドラマ化され放映される事になったという。
7月30日午後10時から「たった一人の反乱」と題して全国放映されるという。
主役の候補者は俳優の竹中直人であるという。
これはすごいことだ。この番組は必見の番組だ。まさに人間ドラマだ。
NHKに敬意を表するとともに、心から水谷社長とその支援者にエールを送りたい。
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